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British Rock or Psyche Pop etc...
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PARADISE AND UNDERWORLD PARADISE AND UNDERWORLD / THE HERD

 70年代のロックスター、PETER FRAMPTONが在籍していたとして有名なグループ。当時彼は不当にアイドル扱いされていたとか、職業作曲家の押し着せ曲を演奏していたとか、マイナスなイメージで語られる事が多いグループですが、サイケ・ポップとしてはホーンセクションつきの魅力的な作品をいくつも残しています。これはFONTANA時代(1967-1969)の、未発表曲も含めたコンプリート。シングルA面曲〜シングルB面曲〜未発表曲〜唯一のアルバムからの曲という構成。彼らはこれ以前にPARLOPHONEから3枚のシングルを発表しています。

 1曲目「FROM THE UNDER WORLD」は教会風オルガンのイントロが印象的。「夜明けを求めて」という邦題も割と知られているように、この曲は日本では彼らの代表曲と認識されていると思います。しかし、次のシングル曲にあたる「PARADISE LOST」の方が面白い。失楽園(適切な日本語訳は楽園喪失)というキリスト教用語をタイトルに使った、「FROM THE UNDER WORLD」と同じ路線かと思いきや、まるでキャバレーのようなビックバンドの演奏が前奏と後奏にフューチャーされている。まるでシルクハット被ってステッキを持ったフレッド・アステアが踊っていそう。それに挟まれて勢いのあるメロディーが歌われる。英国風のユーモアを感じさせてくれます。

 その他のシングル曲は、レーベル・メイトでもあった当時のMANFRED MANNのポップな部分を思わせる曲が多い。はじめてのオリジナルによるシングル「SUNSHINE COTTAGE」がコケて人気が失速したそうですが、そんなに出来は悪いとは思えない。ただ、一つ前のシングル曲「I DON'T WANT OUR LOVING TO DIE」と印象が似ていたため、飽きられたのかもしれません。

 シングルB面曲〜未発表曲あたりはティニー・ポッパーなぬるい曲ばかりですが、その中では「OUR FAIRY TALE」はペットの響きも心地よく、A面にしても通用するような出来。「MISS JONES」はエレピと、コーダの部分がBEATLESの「GET BACK」を思わせる渋い出来。若干ミュージシャンとしてのエゴが感じられる。サーフィンなコーラスが入る「BANG!」も楽しめる。

 このCDの後半、アルバム「PARADISE LOST」からの曲が個人的にはハイライト。シングル曲とは様相が異なる、イギリスっぽくもポップな世界を堪能できます。時折語りが入る。また、この部分ではPETER FRAMPTONのジャズぽい音色のギターが随所で聞く事が出来ます。

 そのFRAMPTONのギターとSTATUS QUOに行ったANDY BOWNによるハモンドによるインスト曲「IMPRESSIONS OF OLIVER」は当時スパイダーズもパロったというのも納得のカッコ良さ。続く「SAD」は朗々と歌うスタンダード調のバラードですが、このあたりは実際のアルバムでは直前に収められている「PARADISE LOST」のミュージック・ホール的な雰囲気を継いだのだと思います。続く「SOMETHING STRANGE」は小粋なメロディーの佳作。終盤にあたる部分では夕闇が迫るようなたそがれた曲が続く。アルバム「PARADISE LOST」にはシングル曲も収録されてたので、本来のアルバム曲順に聴いたほうが良いかもしれません。(2000/08/19)



THERE'S A KIND OF HUSH ALL OVER THE WORLD THERE'S A KIND OF HUSH ALL OVER THE WORLD / HERMAN'S HERMITS

 1967年3月発表の英3作目。これは2003年に出た紙ジャケ盤で、シングル曲の他に米盤LP「BOTH SIDES OF HERMAN'S HERMITS」、サントラ「MRS. BROWN, YOU'VE GOT A LOVELY DAUGHTER」、プロモーションEPのみ収録曲をプラスしたお徳盤。

 まずはアルバム本編、曲自体が良く、過剰すぎないアレンジで、安心して聴ける、実にコマーシャルな出来あいです。米での最後の大ヒット曲になった表題曲だが、「shhhhhh」を強調したエンディングはどういう意図なのでしょうか。その後、マーケット的に脅威となったMONKEYSの曲が続くのはイギリス風のユーモアなのかもしれません。KINKSの曲「DANDY」はひねりのないカバーだが、ストリングスはJOHN PAUL JONESらしいラーガ風。

 GRAHAM GOULDMAN作の佳作「NO MILK TODAY」から始まるB面にあたる部分では、イギリスらしいくすんだ、影があり落ち着いた曲が続く。メンバーによるオリジナル「GASLITE STREET」が意外な傑作。甘めなメロディーをよく引き締めたアレンジはこれもJOHN PAUL JONESのいい仕事のひとつだと思います。「LITTLE MISS SORROW, CHILD OF TOMORROW」「RATTLER」はともにフォーキー。最終曲にあたる「EAST WEST」もGRAHAM GOULDMAN作の佳作。

 米盤LP「BOTH SIDES OF HERMAN'S HERMITS」収録曲は、モロにミュージック・ホール的な雰囲気。さすがにこれでは英本国ではベタすぎて、顰蹙なので発表を控えたのではないでしょうか。それがアメリカでは逆に受けるのかも知れませんが。シングル曲「I CAN TAKE OR LEAVE YOUR LOVING」は彼等には意外な、MACAULAY/MACLEOD作品。そのB面曲「MARCEL'S」の方がバンドを感じさせる演奏で私は好きです。

 次の彼等主演映画のサントラ「MRS. BROWN, YOU'VE GOT A LOVELY DAUGHTER」収録曲パートが意外に面白い。GRAHAM GOULDMANらしい、マイナーなメロながら勢いを感じさせる「IT'S NICE TO BE OUT IN THE MORNING」で始まり、HERMAN'S HERMITSらしい手堅いプロダクションの曲もあれば、彼等でなく映画出演者が歌うGRAHAM GOULDMAN作品もあり、またJOHN PAUL JONESの趣味であろうか、ラーガな色合いのインストもあり。とバラエティ豊か。最後のプロモーションEPのみ収録だった「LONDON LOOK」もこじゃれていながら、くすんだ色合いも感じさせる佳作。これもGRAHAM GOULDMAN作品。(2004/05/02)



BLAZE BLAZE / HERMAN'S HERMITS

 英では発売されなかったという、彼らの最後のオリジナルアルバム。これは大量のシングル曲をボーナストラックとして収めた独REPERTOIRE盤のCD。表ジャケにはタイトルもアーティスト名の表記がないのは珍しい。

 なかなか幻想的なジャケットかつDONOVANの「MUSEUM」で幕を開けるので、サイケな展開かと思いきや、2曲目以降は彼らのパブリックイメージ通りの曲が続くのには少々落胆。この「MUSEUM」は初めて英チャートしなかった(米では39位)という不名誉なシングル曲ですが、ピースフルで楽天的なムードは独特です。それ以外も、手堅くいい曲を選ぶ(書かせる?)のが得意なようで、まあ安心して聴くことが出来ます。メンバーのオリジナルも3曲ほどあり、そんなに悪い出来ではない。アルバムでの最終曲「ACE,KING,QUEEN,JACK」はボー・ディドリー風。

 ボーナストラックの中では、「MOST BEAUTIFUL THING IN MY LIFE」や後期の大ヒット曲「MY SENTIMENTAL FRIEND」など、コミカルさを抑えたおセンチな曲が意外に良い。GRAHAM GOULDMANによるB面曲が2つあるけど、どちらもいまいちな出来。(2001/06/24)



THE BEST OF HERMAN'S HERMITS THE BEST OF HERMAN'S HERMITS/HERMAN'S HERMITS

 まさしく、ロックというよりティニーポップ。65年ごろのイギリスではBEATLESよりも人気があったそうです。

 この日本編集ベスト盤は写真が綺麗だし、当時のシングル盤ジャケットも掲載され,実に丁寧な仕事だと思います。適当なベスト盤だったら買う気にはなれなかったでしょう。

 特に初期はだらだらとしまりのない甘い曲ばかりで,硬派のロックファンからは毛嫌いされるのも納得できます。確かに、ピーター・ヌーンの薄馬鹿ニヤケ笑い顔で「ヘンリー八世君」でも歌われると,彼の前歯をへし折ってやりたい衝動に駆られます。

 ただ、栄枯盛衰の激しいあの時代で70年頃までヒットを出し続けたのはさすがです。ティニーポップに徹し背伸びをせず,オリジナルを書かずにヒットしそうな曲を探したり他人に書かせるのに長けていたからでしょう。自分たちの立場を良くわきまえていた,とも言えるでしょう。

 その後10CCを結成するグレハム・グールドマンは職業作曲家として良い曲を書き下ろしています。ただ、「LISTEN PEOPLE」は「HERE COMES THE GIRLS!」に収録されているSARAH JANEのバージョンの方が何万倍も出来が良い。他にもピーター・ヌーンのジャリタレ声でなければという曲が幾つかあります。

 ところで、グレハム・グールドマンのソロ1STをピーターヌーンがプロデュースしたそうですが,本当にあの彼が才人グールドマンをプロデュースしたのでしょうか。実は名前を貸しただけで彼は何もしなかったのではないでしょうか。アンディウォホールのように。(1998/06/20)



THE VERY BEST OF HERMANS HERMITS THE VERY BEST OF / HERMANS HERMITS

 2005年に本家EMIから出たベスト盤。英のシングルAB面を発表順に、1971年までのPETER NOONE & HERMAN'S HERMITS、PETER NOONE名義のシングル曲までをカバー。その後アメリカのみのシングル曲と(おそらく)シングルになりそこねた曲を収録。2枚組CDながら1600円もしない安価で、お馬鹿そうに口あけているジャケも含めてグッド・ジョブ。CCCDとのシールもありますが、実際には違うようです。どうでもいいですが、ジャケットでのグループ名表記にはアポストロフィが抜けてます。ライナーではHERMAN'S HERMITとなっているのですが。

 B面曲も含めて、手堅く耳当たりの良い曲がズラリ並んでますが、今回初めて聴いた中ではPETER NOONE名義で出たDAVID BOWIEの「OH YOU PRETTY THING」、NIRVANAの「WINGS OF LOVE」のユルめなカバーは興味深く聴けました。この2曲の例だけでなく、GRAHAM GOULDMANやJOHN PAUL JONESの起用など、MICKY MOST配下らしい時代への目配せが60年代のヒットチャートを生き抜いたティニー・ポッパーの秘訣かと思います。

 このベスト盤の収録順で気がつきましたが、代表曲「ヘンリー八世君」「ミセス・ブラウンのお嬢さん」は英本国ではシングルになってなかったのですね。(2005/07/24)



EVOLUTION EVOLUTION/THE HOLLIES

 1967年に発表された作品のモノラル・ステレオ両方を収めたリマスター盤。次作にあたる傑作「BUTTERFLY」の予感を感じずにはいられない作品。

 彼らには元気で品行方正という印象を持ってますが、ここでは優等生も巷の流行にかぶれたのか、根本は代わってないがアレンジ等の装飾部分に新規軸が見られます。

 「WATER ON THE BRAIN」のホーンやタブラ。「LULLABY TO HIM」のボーカル処理。「HAVE YOU EVER LOVED A WOMAN」の随分歪んだギター。「HEADING FOR A FALL」のイントロの「I FEEL FINE」風ノイズ(?)。「YE OLDE TOFFEE SHOPPE」のハープシコードと室内楽的アレンジ。これらがでしゃばる事なく、瑞々しいメロディーを引きたててます。最初と最後の曲は今までどおりの明るく元気な曲調と、自分達のマスイメージを崩さずに流行り物を取り込んでく才能のある人達なのかもしれません。

 BEATLESでいうと「SGT. PEPPERS...」でなく「RUBBER SOUL」「REVOLVER」のような質感です。ジャケットほどはサイケではない。まだドラッグ服用前ってとこでしょうか。(1999/07/04)



BUTTERFLY BUTTERFLY/THE HOLLIES

 「EVOLUTION」に続く彼らのサイケ期の傑作。前作より更にスタジオでの実験に励んだ作品。BEATLESの「SGT. PEPPER'S...」やZOMBIESの「ODESSEY AND ORACLE」と並んで、当時のアビーロードスタジオ(当時はEMIスタジオという名称)による典型的な作品といえるでしょう。

 珍しく陰鬱なタイトル曲「BUTTERFLY」やアシッドな「MAKER」や「ELEVATED OBSERVATIONS?」、叙情的な「PEGASUS」、その他今まで通りのバッチリコーラスのついた明るく元気な曲も室内楽的アレンジにくるまれている。1曲1曲のメロディーも良く、過剰ともいえる音処理に埋もれるどころか、相乗効果を生み出していると思います。捨て曲なし。濃厚でスキが無いのでむしろ聴くとちょっと疲れる作品でもあります。

 こんなに端正で良く出来たサイケポップ作品がチャートインしなかったとは意外です。彼らの世間でのマスイメージと乖離があったのかもしれません。(1999/11/21)



THE HOLLIES AT ABBEY ROAD 1966 TO 1970 THE HOLLIES AT ABBEY ROAD 1966 TO 1970/THE HOLLIES

 アビーロードスタジオのヒストリーシリーズのHOLLIES編その2。1966年から1970年までのシングル曲を中心に選曲したベスト盤の一種。

 サイケデリック・エラの時期ということで「KING MIDAS IN REVERSE」や「BUTTERFLY」の路線を期待すると、ちょっとズッコケなければいけません。先の作品で聴くことのできる弦楽器を取り入れたイギリスらしい陰影と気品のあるアレンジ、それに無理なく馴染んだ親しみやすいメロディーが聴けるのは数曲。大半はアコギと厚いコーラスが前面に出た、快活なリズムに妙に明るく屈託のないメロディーの曲ばかり。でも出来は悪くないので当時のポピュラーミュージックと思えばそれなりに楽しめます。

 彼らの特徴であるコーラスは、一本調子でアレンジに工夫が無く、このCDのように20数曲も立て続けに聴かされるとさすがに疲れと飽きが来ます。

 また、このCDの前半は彼らなりにレコーディング上で冒険をしてるなというのが垣間見れますが、グラハム・ナッシュ脱退以降は自分たちのありかたについて保守的な姿勢を感じます。

 彼らのパブリックイメージはまず「BUS STOP」でしょうが、この時期になると「BUS STOP」の作者であるグレハム・グールドマンの書き下ろし曲の発売を見送ってオリジナル曲で勝負しています。また、もう一つのパブリックイメージである「グラハム・ナッシュがいたグループ」に対しても、彼が脱退してからも水準以上の作品を出し続けた事など、彼らの意地を感じます。これは特筆すべき事でしょう。(1998/10/18)



HONEYBUS AT THEIR BEST AT THEIR BEST / HONEYBUS

 1968年に甘口ながら爽やかな曲「I CAN'T LET MAGGIE GO」をヒットさせたグループ。ニッチポップ好きの人達には結構知られるPETE DELLO、COLIN HAREなどの人物を輩出したグループとしても知られる。1969年制作(発売は1970年)のアルバム「STORY」とシングル曲からなる(多分)コンプリート盤。

 前半はその「STORY」。しかし先のヒット曲「I CAN'T LET MAGGIE GO」を作ったPETE DELLOは既に脱退しており、発表時は既にグループそのものが解散状態だったという。しかしそれを感じさせないほどの作品群。コーラスがばっちりだし、派手さはないもの、アレンジはどれも練られており、聞き込むほど細やかさが判る。叙情的なメロディーラインはBAD FINGERをも思わせる。

 収録曲では、すすりなくストリングスに泣きのブルースギターが絡む1曲め「STORY」や、RAY CANEのペンによる曲が多いなか、COLIN HAREによる3曲め「SCARLET LADY」。艶やかなピッキングが印象的なカントリーぽいフォークロックの11曲め「HOW LONG」が特に良い曲です。

 後半はシングル曲集。N'BETWEENSがカバーしたデビュー曲「DELIGHTED TO SEE YOU」のユーモラスさ、そのB面にあたるファズ入りの「THE BREAKING UP SCENE」など方向性が固まるまでの紆余曲折も伺える。2枚目のシングルにあたる「(DO I FIGURE) IN YOUR LIFE」は「I CAN'T LET MAGGIE GO」と同路線のウィズ・ストリングスな曲。「I CAN'T LET MAGGIE GO」のヒット後ポップスター願望のないPETE DELLOが抜けてRAY CANEがメイン・ソングライターになりますが、その後のシングル曲「SHE SOLD BLACKPOOL ROCK」は何だか優雅なストリングス付きのTHE BANDの「I SHALL BE RELEASED」という趣き。(2001/03/18)



PLEASE SING A SONG FOR US PLEASE SING A SONG FOR US / THE HUMBLEBUMS

 1969年から1970年にかけてTRANSATLANTICレーベルに3枚のアルバムを残したデュオ。「グラスゴーのポール・マッカトニー」とよく称されるGERRY RAFFERTYがいた事で斯界に知られているそうです。GERRY RAFFERTYはこの後にSTEALERS WHEELおよびソロでヒットを飛ばしたとの事。

 本盤は2005年にCATSLEから出た2枚組CDで、全50曲入りの、全曲集とも言えるお徳用盤。1枚目に1ST「FIRST COLLECTION OF MERRY MELODIES」と2ND「THE NEW HUMBLEBUMS」とシングルバージョン、2枚目に3RD「OPEN UP THE DOOR」とそのアウトテイクとBBCライブを収録。

 1ST「FIRST COLLECTION OF MERRY MELODIES」ではGERRY RAFFERTY参加前で、カントリーぽいとこもあるけど、少々土臭くてトラジック・コメディな英フォークといったところ。ポップでもコマーシャルでもなく、GERRY RAFFERTY目当てで聴いている人には少々キツいでしょうが、この叙情さも実に捨てがたい味わいです。

 2ND「THE NEW HUMBLEBUMS」ではいきなりGERRY RAFFERTY作の「LOOK OVER THE HILL AND FAR AWAY」で始まりますが、サイケ・ポップ的ともいえる室内楽的なアレンジで、1STから続けて聴くと、その落差に少々驚きます。そういえばこの曲はSHELAGH McDONALDが取り上げてました。他の彼による作品もほぼ同様のアレンジで、なめらかで親しみやすく、それでいてベタではなく気品もある彼のメロディ・メイカー振りも際立っています。もう一人のBILLY CONNOLLY作楽曲は前作の延長にある臭みのある曲で、その組み合わせが妙味。

 1枚目の最後に入っているシングル・バージョンはBILLY CONNOLLYの楽曲ですが、シングル向けらしく華やかにチェロなどストリングス系がプラスされていて、これもサイケ・ポップとして聴けます。

 3RD「OPEN UP THE DOOR」ではGERRY RAFFERTY作の曲では相変わらずのクオリティでいい曲を書いてますが、アレンジはやや70年代ぽくなっています。BILLY CONNOLLYの楽曲では、バンドスタイルの曲が増えたためかスワンプ的な味わいもあります。どちらの曲でもそれぞれ違った持ち味があり、その落差も含めてまるで英ロック好事家の寵愛を受けるために存在するようなグループのようにも思えてきます。(2006/04/16)