2002.06.09(Sun.)
東京9:40−(特急<東北新幹線>・9173B・やまびこ173)−11:59仙台
仙台12:20−(普通・1541M)−12:34国府多賀城
国府多賀城=(シャトルバス)=宮城スタジアム
宮城スタジアム=(シャトルバス)=利府
利府18:06−(普通・9470M)−18:24仙台
仙台19:00−(特急<東北新幹線>・8186B・Maxやまびこ186)−20:53大宮

 2002.06.09の近況報告に書いたような調子で、ワールドカップの入場券が取れてしまったので、宮城スタジアムまで出かけてきました。
 まずは、有楽町の東京国際フォーラムへ出かけて、チケットが取れていたかどうか、チケットキオスクでの一発勝負を行う必要があるのですが、あんまり並んでいると嫌なので、早めに出かけました。
 8:00少し過ぎに東京国際フォーラムに到着しましたが、9:00開場のチケットキオスクの前には、数名が開場を待っているだけでした。少々拍子抜けして、地上へ出てみるとそこには文字通りの長蛇の列!一瞬、どうしたものかと考えましたが、よく確かめてみると「STAR WARS Episode 2」の試写会に来た人たちでした。
 そこで安心して時間つぶしに入ってみたのが、期間限定のnakata.net cafe。8:00開店ということでしたが、8:15くらいでもう結構な人出でした。朝食をついでにと思ったのですが、目覚ましのエスプレッソだけを頼み、チケットキオスクに戻ります。
 さて、8:40頃にチケットキオスクに戻ると、さすがに列が伸びています。といっても、30名くらいなものでしょうか。しばらく並んで9:00の開場を待ち、思いの外早く流れる列に沿って誘導され、登録したカードを機械に入れると無事チケットが入手できました。その後、JR有楽町駅で”宮城スタジアム観戦きっぷ”、15,000円なり、を入手して東京駅へ。朝食代わりのおにぎりとお茶を買って東北新幹線ホームへ上がると、すでにメキシコとエクアドルのサポーターが一杯。発車間際の臨時やまびこ173号が待っていましたが、時間もあるし、少し待って後発の臨時に乗車しようかと思っていました。ところが、後部自由席車を眺めながら歩いて行くと、案外空いている...ということで、そのまま飛び乗って無事禁煙車に着席。
 食事をすませてさて一眠り、と思ったところで何やら太鼓の音と叫び声が。メキシコ・エクアドルサポーター合同で、太鼓を叩きつつ、車内を巡回しているようでした。
 宮城スタジアムでの開催日運転の臨時列車ですから、サッカー観戦の人ばかりかと思っていましたが、山へハイキングに行くらしき人もいれば、途中駅での乗降もそれなりにあり、結局そこそこの乗車率のまま仙台到着。仙台駅は、さすがにサポーターで一杯でした。
 一旦、改札の外に出て、グッズショップでチケットホルダーを買おうとしましたが、置いていないとのことで、仙台アクセスパス(300円なり)を記念に購入。チケットの区域からシャトルバス乗り場が利府駅もしくは国府多賀城駅に指定されていたので、宮城スタジアムにより近い、利府行きに乗るつもりでしたが、ちょうど東北本線松島行きが待っています。どうしようかと考えつつ、ホームのかけそばで腹ごしらえ。ちょうど食べ終えたときに、発車ベルが鳴ったので、案外空いていたし時間もあるから、ということでそのまま乗車してまたもや無事着席。
 岩切駅で利府行きの接続もあったのですが、そのまま乗り通して国府多賀城へ。こんなことでもないと、まず来ることもなさそうですしね。国府多賀城駅は、何やらずいぶんひなびた場所にあるなあ、という感じの駅でした。
 乗車していた車両の扉がホームの階段に近かったため、ほとんど先頭を切ってシャトルバス乗り場に到着し、ここも楽に着席。しばらくして、若干の立ち客を積んだバスは、日頃はとても路線バスなど通らないだろうという田舎道を走り、仙台東部道路の高架にしばらく沿って走り、郊外のバイパスのような道に出て、新幹線の高架をくぐってから、スタジアム方向へ曲がります。どうも、運動公園とともに開発された、新興住宅地のような場所でした。
 ガードマンがまともに誘導しないため、乗降場所を大きく通り過ぎて引き返すという一幕がありましたが、それでも無事にスタジアム着。国府多賀城駅で下車したときにも思いましたが、風がかなり強く吹いています。
 入場は案外スムーズで、チケットチェック(パンチ穴空け)→荷物検査→金属探知器を使ってのボディチェック→入場口でのもぎり→入場まで、20分はかからなかったと思います。なお、本人確認はありませんでした。また蛇足ながら、セキュリティチェック時の小物入れ(?)として配られた袋は、"MADE IN VIETNAM"でした。
 さて、私のチケットはCategory 2、Gate S、Level 2、Block SE18、13列11席という席で、SE18というブロックは、メインスタンド2階でSゲート側では唯一の2階席であることは確認していたので、まずグッズショップへ。ここでもチケットホルダーは既に売り切れており、ようやくTシャツとキーストラップを入手したのですが、あまりの混雑にすぐに引き上げてしまったことがあとで後悔の種となります。
 こちらはそれほどの混雑でもないcoca colaのショップでキャップをとったペットボトルのお茶、紙コップ付きを入手し、長い階段を登ってSE18ブロックへ。階段登り口とブロックの入り口でチケットチェックがあり、また、ブロック入り口でペットボトルのみ回収(中味はその場でコップに移せ、ということです)されて自分の席へ。なんと最上段で、端から3番目という席でした。座席から見たフィールドはこんな感じでした。
 この時点でまだキックオフまで1時間半以上という時間がありましたが、両チームのサポーターは早くもコールを始めていました。メキシコの緑は、スタジアムの芝のせいか(?)あんまり目立たず、むしろエクアドルの黄色が目立ちます。この時点ではまだまだ空席だらけです。
 それにしても2階席は風が強く、半袖では寒いくらいです。しばらく座っていましたが、仙台名物(とは言わないか?)雀踊りのアナウンスがあった頃に一度また売店へ。グッズ売場は案外空いていましたが、ほとんどが売り切れとなっていました。一方、試合開始90分前になったことをしおにビールを売り出した売店はかなりな混雑です。寒くてビールを飲む気もしないので、また座席に戻って雀踊りを見物。扇子を使って両チームの国旗を表現したり、うまくできていたと思います。
 ようやく選手が入ってきてアップがはじまり、その後スターティングメンバーの発表。メキシコ、エクアドルとも、初戦とはメンバーを入れ替えていました。メキシコはMFの2名を入れ替え、一方、エクアドル注目のアギナガはスタメン落ち。新聞情報通り、どうもケガのようです。代わりにはカビエデスが入っています。どこかで聞いた名前と思い、しばらく考えて思い当たったのは中田(英)がペルージャに入ったときの同僚ですね。前日にはイタリアのマテラッツィ、クロアチアのラパイッチが出場していましたし、いまから見ると1998−99シーズンのペルージャって、将来性のあるメンバーが揃っていた、ということかもしれません。
 さて、国歌斉唱を経てキックオフ。この時点でもバックスタンドやメインスタンドにまとまった空席が見られますし、他にも空いているところがありましたので、どうも100席単位で空席があったように思えます。少なくみて、300くらいは空席があったんじゃないでしょうか?
 試合について述べると、開始早々は探り合いのような感じでしたが、5分、DFデラクルスが右からクロスを入れ、これをFWデルカドが頭で合わせたボールはGKペレスの手を弾いてエクアドル先制。ところが、予期しない(?)先制ゴールに戸惑ったのか、それからどうにもエクアドルが引き気味になってしまい、メキシコに中盤でパスをカットされてはゴールを脅かされるシーンと、エクアドルがファウルでどうにか止めるシーンが目立ってきます。27分には、遅延行為でGKセバージョスが黄紙を頂戴してしまい、これはメキシコの得点も時間の問題だなあと思って見ていると、28分にボルヘッティが同点弾を叩き込みます。その後もメキシコが圧倒的にゲームを支配したまま前半終了。
 後半に入ってからもメキシコペースは変わらず、57分にトラードがすばらしいミドルシュートを叩き込んでメキシコ逆転。エクアドルは直後の58分に、ケガとの話のあったアギナガを投入してスクランブル。アギナガが入ったあと、明らかにエクアドルのボールの回りがよくなり、メキシコゴールに猛攻をかけますがどうしてもゴールを割れません。メキシコは、肝心なところを押さえて攻めさせてやっている、という感じすら漂う、老獪なサッカーを展開していました。メキシコFWブランコの”カニばさみ”(1998年フランス大会で披露してました)をカニトップのホームで見ることこそできませんでしたが、ブランコ含め、メキシコはヒールパスをよく使っていました。魅せるプレーを心がけていたんでしょうか?その割には、よくボールを取られていましたけど。エクアドルもヒールパスは多かったですね。中南米の特徴でしょうか。
 結局そのままタイムアップ、メキシコは勝ち点6でグループ首位ですが、次はイタリアと、負けたエクアドルは他力本願(メキシコ勝ち)、かつ4点差以上での勝利を条件にグループリーグ突破をかけてクロアチアと最終戦、ということになりました。
 終了の笛とほとんど同時に立ち上がって、今度は利府駅行きのシャトルバス乗り場へ。バスの台数も十分、かつ乗り場も複数あり、座れこそしませんでしたがここもスムーズに乗車して利府駅へ。駅に着いたのは割と早く、17:45頃でしたがやはり帰る人が集中していて、乗車制限も行っており、先発の17:51発には乗車できずその後の9470M利用となりましたが、空席がまだあって幸運にも着席できました。
 1〜2分遅れで仙台到着。さすがにすごい人で、新幹線の上り方面ホームは満員、20:30からの日本−ロシア戦を観戦したいということか、13番線18:47発のやまびこ24号を待つ人でホームはあふれています。でも、同一ホーム隣の14番線に停まっていた19:20発のMaxやまびこ168号を待つ人は誰もいません。しばらく考えて隣のホームにまわってみると、11番線19:00発のMaxやまびこ186号を待つ列は、余裕で着席できる程度でした。しかも、下りやまびこ23号を待つ人が多かったため見えなかったのか、先頭の出入口には誰もおらず、そちらに移って余裕で1階席に着席、満員なら持ち帰ろうと思っていた駅弁をゆっくり食べて帰ることができました。デッキには少々立ち客もいたようでしたが、めちゃくちゃな混み方ではなかったです。
 しばらく眠ってしまったのですが、那須塩原駅を通過するあたりで目が覚めました。そこで、新幹線の大宮−東京間はあまり速度が出ないし、東京駅は混みそうだし、上野駅は乗り換えが遠いし、という理由で一応考えていた、大宮下車を実行することにして東北本線に乗り継ぎましたが、なんと想定していなかった2分接続の列車に乗車できてしまい、その後の接続も非常にスムーズで、思っていたより早く自宅に帰り着きました。もっとも、大宮駅の乗り換えも思っていたよりもずいぶん距離がありましたけど。
 ちなみに、この日のJR区間は完全着席、立っていたのは宮城スタジアム→利府駅間のシャトルバスのみの好成績(?)でした。
 なお、帰宅後、買ったグッズを確認すると、キーストラップは06.12のスウェーデン−アルゼンチン戦のそれで、本日の試合の記念にはならなかった、というオチがついてしまいました。
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