2001.4.13(Fri.)〜15(Sat.)
今回乗車した交通機関と乗車経路:日付と乗降駅/乗換駅のみ記載
2001.4.13(Fri.)
Cable Car
 Mount Faber−Sentosa Island
Mono Rail
 No.4−No.2−No.4
MRT
 City Hall−Choa Chu Kang−Jurong East−Boon Lay−City Hall
LRT
 Choa Chu Kang−Bukit Panjang−Ten Mile Junction−Bukit Panjang−Choa Chu Kang
2001.4.14(Sat.)
MRT
 City Hall−Marina Bay−Raffles Place−Tanah Merah−Expo−Tanah Merah−Pasir Ris−City Hall
2001.4.15(Sun.)
Sky Train
1st Terminal−2nd Terminal

 タイのソンクラーン(タイ正月)休みを利用して、シンガポールに行ってきました。あまり時間は取れませんでしたが、狭い島のこと故、マレー鉄道のシンガポール−ジョホール・バル間以外は全て乗車してきました。ついでに書いておくと、ナイトサファリにある”トラム”にも乗車しましたが、これ実は単なる園内巡回バスでしたのでさすがにここでは外しておきます。
 以下、乗車した軌道系交通機関別にまとめておきます。むろん、以下の記載は乗車時点でのものです。

Cable Car http://www.cablecar.com.sg/
 Cable Carと書きましたが、乗りに行ってみたところ、実はこれ、ロープウェイでした。なのに、何故かこう称しています。これを軌道系交通機関に分類するのも少し変ですが、まあ一応あげておきます。
 さてこのケーブルカー、Mount Faber−Sentosa Islandを結んでおり、途中、World Trade Centerという駅が設けられています。
 かなり高い場所を通っており、特に、World Trade Center−Sentosa Island間では海面上60mの位置を通るのだそうで、なるほど結構迫力がありました。
 料金は大人1名6.9SIN$ですが、片道の設定はなく往復の価格です。また、全線乗車してもWorld Trade Center−Sentosa Island間のみ利用しても値段は同じです。さらに、実際はセントーサ島に入るのに大人1名につき6SIN$の入島料が課せられます。

Mono Rail
 このモノレールセントーサ島内の主要交通機関で、乗車料金は無料です。まあ、入島料に島内交通費が含まれている、という見方もできますが。路線は島の主要観光施設を円形に結び、No.1からNo.7までの駅が設けられています。1周するとちょうど30分です。
 上述のCable CarのSentosa Island駅とはNo.4駅で接続しています。

MRT http://www.smrt.com.sg/smrt/
 MRTは、シンガポール中に約83kmの路線に48駅を有する大量輸送機関です(駅窓口でもらったQuick Guideによる)。第三軌条方式の鉄道で、現在、Marina Bay(M1)−Jurong East(W9)間の、シンガポール中心部から北部を通って西部へ至る路線(”南北線”というらしい)と、Boon Lay(W12)−Pasir Lis(E12)間のシンガポール東西を結ぶ路線(”東西線”というらしい)及びその枝線である、Tanah Merah(E9)−Expo(E13)間の路線で構成されています。Tanah Merah(E9)−Expo(E13)間の路線については、将来チャンギ空港までの延長が計画されているそうです。そのためか、Tanah Merah(E9)のホームへ入る路線だけ見ていると単線ですが、本線への直通が可能な配線であり、本線直通を前提とすると複線運転も可能となっていました。他にも市街中心部からシンガポール島東北部への路線が建設中だそうです。
 (2004.09.09追記)これらの路線、いずれも開業したようです。路線図はこちらです。
 上にも書いていますが、各駅にはそれぞれ記号が付されています。市街中心部のRaffles PlaceがC1、City HallがC2、Marina BayがM1となっている他は、Raffles Placeから西へ向けてW1...W12、City HallからJurong East(W9)へ向けての路線の駅にN1...N23、City Hallから東へ向けての路線にE1...E13の記号です。なお、現在N13及びN19は欠番ですが、これはおそらく新駅の開業を考えているからではないでしょうか。ただし、特に該当区間に現在建設中、という印象は受けませんでした。欠番でも何でもない、Buona Bista(W7)−Clementi(W8)間に新駅が建設されており、こちらはかなり工事が進んでいました。
 このMRT、市の中心部では地下を走ります。具体的には南北線Marina Bay(M1)−Braddell(N7)間は地下で、Braddell(N7)とBishan(N8)の間で地上へ、また、東西線Tiong Bahru(W3)−Lavender(E2)間は地下で、Tiong Bahru(W3)とRedhill(W4)の間、及びLavender(E2)とKallang(E3)の間で地上へ出ます。地下区間の駅には全てホームドアが設けられています。
 乗り換えは、非常に便利です。Jurong East(W9)及びTanah Merah(E9)駅は2面3線の構造で、それぞれ中央にMarina Bay(M1)方面、Expo(E13)方面の列車が発着し、両側の扉を開けることにより同一平面上での乗り換えを可能としています。さらに、Raffles Place(C1)ではJurong East(W9)方面とPasir Lis(E12)方面、Marina Bay(M1)方面とBoon Lay(W12)方面がそれぞれ同一ホームの両側に発着し、また、City Hall(C2)ではJurong East(W9)方面とBoon Lay(W12)方面、Marina Bay(M1)方面とPasir Lis(E12)方面がそれぞれ同一ホームの両側に発着しています(いずれも、2つのホームは垂直配置)。つまり、相互の乗り換えにあたりRaffles Place(C1)かCity Hall(C2)のどちらかを選べば、垂直方向の移動なしに乗り換え可能となるわけです。
 また、南北線Choa Chu Kang(N21)ではLRTに接続しており、このLRTともラッチ内乗り継ぎが可能です。
 列車本数も稠密で、05:30〜24:30くらいの間、運転されています。また、平日、土曜、日・祝日により若干ダイヤが違うようです。なお、Tanah Merah(E9)−Expo(E13)間については、現在ほぼ15分間隔での運転となっています(他にイベント開催時の臨時運転があるそうです)。Tanah Merah(E9)−Expo(E13)間については、いずれの日もTanah Merah(E9)始発07:00、終発22:49で、その折り返しとなるExpo(E13)始発は07:09、終発は23:00です。
 チケットには通常の片道切符の他に、ストアードフェアカード(”トランジットリンクカード”)やツーリスト用のチケットも売られています。後述のLRTとも共通使用できるばかりでなく、トランジットリンクカードについてはバスとも共通使用できます。ストアードフェアカードは主な駅の窓口(少なくとも、Expo(E13)では追加できませんでした)や自動販売機(ただし、銀行ATMカードからの引き落としらしい)でデポジット分の追加が可能です。なお、初乗りは0.80SIN$です。
 チケットには入場後の時間制限があり、同一駅で出場(つまり入場券代わりか?)の場合は20分、1〜4駅の場合40分、5〜9駅の場合60分、10〜15駅の場合75分、16〜24駅の場合100分、25駅以上の場合120分、となっており、これを過ぎると2SIN$の超過料金を取られるようです。
 地上区間の景色については、そう面白い、というものではありません。全体にニュータウンの新興住宅地で中〜高層のアパート群が続き、学校が点在し、駅の周辺にショッピングセンターがあり、という感じです。時折車窓に現れる中国寺院がちょっとしたアクセント、というところでしょうか。Expo(E13)のそばにはSingapore Expoという見本市会場が、また、Kranji(N18)には隣接して競馬場があり、この部分のみ、わずかに異なる車窓風景を見ることができますが、いずれにしても人工的な風景であることには変わりありません。

LRT http://www.smrt.com.sg/slrt/
 このLRT、今回乗車した中では一番面白かった交通機関です。MRT南北線に接続するChoa Chu Kang(A1)を起・終点とする、ちょうどテニスラケットのような形をした路線で、テニスラケットの握りとガットを張るフレーム部分(と言えばいいのか?環状部分です)との結節点にあたるBukit Panjang(A6)からTen Mile Junction(A14)へ一駅間の支線が出ています。
 運転経路は、Choa Chu Kang(A1)を出て、環状部を時計回りに回りChoa Chu Kang(A1)に戻るService A、反時計回りに回るService B、Ten Mile Junction(A14)から環状部を時計回りに回り、Ten Mile Junction(A14)に戻るService Cの3系統です。
 Service AとService Bは交互運転、Service Cは私が乗車したときは20分おきの運転でした。そのためか、Service Cのドアフロントガラスには誤乗車防止のための表示が行われていました。
 車両はガイドウェイバスのような感じで、無人運転です。車両の先頭部分は大きな一枚ガラスで、その車内側は運転台のあるべき場所がカーペットの張られたイスですので、子供の遊び場のようになっていました。
 沿線はやはり中〜高層の住宅地で見ていて面白いものではないのですが、特筆すべきは窓ガラスで、住宅のすぐ近くを走るときは窓ガラスが白く不透明になり、車内から住居の中が覗き込まれることがないように配慮されています。これが自動でしょっちゅう切り替わりますので、ちょっと感心しました。

Sky Train
 これも単なるおまけ、チャンギ空港のターミナル1とターミナル2の間を結んでいます。乗車料金は無料です。バンコクのいわゆるスカイトレイン(BTS)とは異なり、無人運転のガイドウェイ・バスのような感じでした。
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