1998.11.29(Sun.)
千葉10:58−(普通・1161M)−11:38木更津
木更津13:40−(普通・935D)−14:39上総亀山
上総亀山16:56−(普通・946D)−18:08木更津
木更津18:15−(普通・2140M)−18:54千葉

 久しぶりに、カミさんと日帰りでちょっと出かけてきました。もう少し早起きするつもりもあったのですが、結局起きられずにゆっくりめの出発です。
 木更津では、『お富さん』(元は歌舞伎『与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)』なんだそうですが)で有名な”切られ与三郎”の墓(光名寺にあります)と、『証城寺の狸ばやし』で有名な、證誠寺(しょうじょうじ)に立ち寄ってきました。證誠寺の庭には、狸塚があり、童謡の碑があり、狸の置物がいくつかあり、さらに、姿こそ見えませんでしたが、狸まで飼っていたようでした。これはまあ、この寺の伝説を元に童謡が完成した以上当たり前なのですが、さらに近くの證誠寺通りには狸の絵を描いた幟あり、狸にちなんだお土産の饅頭あり、市内にも狸の石像や、マンホールの蓋にも狸の絵があり、さらに、この後乗車した久留里線のディーゼルカーにも狸のイラストが描かれていて、私たちの印象では、すっかり”木更津=狸の町”になってしまいました。でも、日曜の昼間だというのに、駅前から港へと続く商店街は人通りも少なく閑散としていました。
 さて、木更津市内観光で狸を堪能した後は、久留里線というローカル線に乗って終点の上総亀山を目指します。
 この久留里線は、木更津市、袖ヶ浦市、君津市の3市にまたがる線区で、全長32.2kmを約1時間かけてゆっくりと走るローカル線です。もちろん非電化単線、しかも、タブレットを使用して閉塞を行っていました。沿線風景は、まさにのどかな田園地帯という感じで、沿線の中心である久留里を過ぎると谷が狭まってきますが、どちらかと言えば単調な風景です。ちなみに、木更津の次の駅が”祇園”というのですが、もちろん、舞妓さんはいませんでした(^^;
 終点の上総亀山駅から歩いて約10分のところには、亀山湖というダム湖があります。なんでも、千葉県最大のダム湖なんだそうです。紅葉は2週間くらい前が見頃だったかな、という感じでしたが、それでもたくさんのハイキング姿の人や、釣り人を見かけました。私たちは少々湖畔を散歩して、亀山温泉ホテルというところで、日帰り入浴をしてきました。入浴料1,500円で、タオルとバスタオルを貸してもらえます。湯は淡黄色というのか、あるいは淡褐色というのか、少々色がついていましたが、硫黄臭いということではありませんでした。
 帰りの上総亀山駅はすでに夕闇の中でしたが、それでもまだかなりの観光客が乗車して、2両のディーゼルカーはほぼ満席になっていました。

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