伊予三島市について
伊予三島市は2004年4月1日、川之江市、宇摩郡土居町、宇摩郡新宮村と合併して四国中央市(…orz)となりました。なので、以下の記述は歴史的記述(というのかどうか)ということになります。
  • 伊予三島市とは
  • データ
  • やまじ風とは
  • 何故このページを作ったか
     注:このページはかなり記憶に頼って書いていますので、誤りその他があるんじゃないかと思います。そこで、お気づきの点その他ございましたら、こちらまで、メールをいただけましたら幸いです。
     なお、伊予三島市の公式ページがありますので、こちらを参照した方が情報は確実かと。データについてはこちらが当然新しく正確(じゃなきゃ困りますが)ですし。
    伊予三島市とは
     伊予三島市は、四国・愛媛県の東部にある、人口4万人弱の地方都市です。瀬戸内海は燧灘に面し、”紙のまち”として知られています。
     ”紙のまち”というだけに、市内には製紙工場や紙加工の会社が多く立地しています。大きなところでは大王製紙の本社・工場の所在地です。
     伊予三島市は宇摩地域(他に川之江市、宇摩郡土居町、新宮村、別子山村)の行政の中心を成しており、県立病院、警察署等が設けられています。そういう事情もあってかどうか、伊予三島市は宇摩地域全体で合併し、「四国第5の中核都市」を目指すことに熱心なようですが、川之江市や別子山村(人口300人弱!)はどちらかといえば合併には冷淡なようです。ちなみに、宇摩地域全体の人口は、10万人に少し欠ける程度、合併が成立しても人口ベースで考える限り、四国では県庁所在地4都市、新居浜市、今治市に次ぐ、7番目の都市となります。
     地勢は山が海に迫ったところで、あまり平地はありません。国道11号線、JR予讃線、松山自動車道が市内をほぼ東西に走っています。
     このうち一番南側にある松山自動車道は、山の北向きの斜面を走っていますが、この山脈は法皇山脈と呼ばれており、この法皇山脈を南へ越えると、吉野川の支流である銅山川が流れています。銅山川には現在柳瀬ダムというダムでせき止められた金砂湖という湖があり、このさらに上流に現在富郷ダムが建設中(平成13年度完成予定、平成12年春より試験湛水開始予定)です。この金砂湖の北には翠波高原と呼ばれる高原が広がっており、コスモスで有名です。
     金砂湖の南にはまた険しい山並みが連なっておりますが、これが四国山地の中核をなす石鎚山脈です。石鎚山脈の南側は高知県です(本山町など)。なお、伊予三島市において、法皇山脈の南側は”嶺南”と呼ばれますが、さらに石鎚山脈を越えた高知県側は、”嶺北”と呼ばれます。まあ、高知市から見れば確かに本山町は山の北ですから、無理もありませんが。
     気象条件として特異なのは、やまじ風と呼ばれる強い局地風が吹くことがある、ということでしょうか。
     あと、中央構造線が市を東西に走っています。つまり、国道11号線、JR予讃線、松山自動車道はすべて中央構造線に沿っている、という言い方もできるかもしれません。そのためか(三波川変成帯に属するから、というべきなんでしょうか)、以前は”嶺南”に、佐々連鉱山という銅山が稼働していました。なお、この佐々連鉱山が銅山川の名の由来というわけではなく、より上流に別子銅山がありましたから、こちらからきた名前でしょう(当たり前かな)。ちなみに、通商産業省別館1Fロビーには、種々の鉱石が展示されていますが、佐々連鉱山産出の銅鉱石も展示されています。

     なお、そもそも愛媛県の場所がわからない方も当然いらっしゃると思います。こちらに、愛媛県を紹介するページがありますが、ここを見れば、伊予三島市の位置もわかると思います(Thanks>立石さん)。
    データ
    人口:38,603人(1998年6月末現在)
    世帯数:14,193世帯(1998年6月末現在)
    面積:184.82平方キロメートル
    市制施行:1954年11月1日
    一般会計歳入:142億8,645万円(平成9年度決算)
    一般会計歳出:136億7,932万円(平成9年度決算)
    特別会計収入済額:157億8,435万円(平成9年度決算)
    特別会計支出済額:155億6,770万円(平成9年度決算)
    交通(鉄道):JR予讃線 伊予三島駅(特急停車)、伊予寒川駅(普通列車のみ)
    交通(道路):松山自動車道 川之江三島IC、土居IC
    やまじ風とは
     伊予三島市には、『やまじ風』と呼ばれる強い局地風が吹きます。この『やまじ風』は、宇摩地方の海に面したところに吹きますが、特に伊予三島市の西部〜土居町にかけて、強く吹くようです。
     この『やまじ風』は、何でも『日本三大局地風』の一つだそうで(ちなみに他の二つは山形県の『清川だし』と岩手県の『やませ』だとか)、実際強いときには最大瞬間風速40m/sを越えるときがあり、国道11号線を走るトラックがひっくり返った、なんて話もあります。
     このため、瓦屋根の家には、瓦が風で飛ばないように、屋根の上に石やコンクリートブロックをのせた光景がよく見られました。最近、帰省した際に気をつけて見ているわけじゃないですが、以前よりはそういった家が減ったように思います(瓦屋根の家自体が減っているのかもしれませんね)。
     この『やまじ風』、実は発生の原因がよく分かっていません。ただ、朝鮮半島〜対馬にかけての位置に強い低気圧が進んできたときなど、よく発生するようです。私が住んでいた頃には、伊予三島市の西部にある、市立南中学校(私の母校です)に気象部が設けられており、『やまじ風』の観測を行っていました。今もやっているかな?
     なお、父親から、「豊受山に『風穴』があいていて、そこから『やまじ』(地元ではこう呼ぶことが多いです)が吹き出すと子どもの頃聞かされた。今でも、地区の当番の家は、年に一度団子を『風穴』に供えに行くはずだ。」という話をよく聞かされます。
    何故このページを作ったか
     なんでこんなページをわざわざ作ったかと言いますと、それは”自己紹介”のおかげです。職場での飲み会の折りなど、出身地を訊かれることがよくあります。この質問者をかりにX氏としますと、たいてい以下のような会話が展開されることになります。
    ***

    X:「鈴木君の出身は?」
    私:「四国は愛媛県です。」
    X:「愛媛のどこ?」
    私:「伊予三島というところです。」
    X:「へえ、君、島の出身なのか。」
    私:「いや、そりゃあ確かに四国は島ですが、別に瀬戸内海の島って訳じゃありません。」
    X:「?違うの?」
    私:「え〜っと、多分村上水軍や大山祇神社で有名な大三島と勘違いされてるんだろうと思いますが、違います。静岡県に三島ってありますけど、別に島じゃないですよね。で、市制施行の際に、名前が重ならないように元々の名前の『三島』の上に旧国名の『伊予』をかぶせた、ということです。」
    X:「なるほど、そうだったのか。で、愛媛のどこにあるの?」
    私:「新居浜の近く、香川との県境に近いところです。」
    X:「なるほど、大体わかった、あの海岸線が引っ込んでいるあたりだな。」
    私:「(燧灘のことを言ってるんだろうなあと考えつつ)そうです。」
    ***

     別段私は大三島に偏見を持ってるという訳では全くないんですが(^^;、毎度毎度出身地を訊かれる度にこの会話を繰り返すのも疲れるので、面倒になると、「出身地は新居浜(の近く)です。」と答えてしまいます。「新居浜」というと、別子銅山のおかげか中学・高校の社会科で何となく記憶している方も多く、これだけで会話が終わりますので、確かに楽です。まあ、高校は新居浜市内に通った以上、全くの嘘というわけでもないのでしょうが、多少良心が咎めないこともない(^^;ので、こんなページを作ってみました。
     ちなみに、私は生まれてからしばらくと、小学校入学前から高校卒業まで約14年間を伊予三島市で過ごしましたし、現在でも本籍地は伊予三島市で、両親も伊予三島市に住んでいます。
     実は、酒席で聞かれた場合、「梅錦で有名な、川之江市の西隣の伊予三島市というところです」なんて答えたりもしていました。この答え方の問題点は、「じゃあ、帰省したときに買ってこい」なんて言われることでしょうか。その場合は、「重いですから中身空にして持ち帰ります」と答えております。が、こう言うと、「最近は宅配便というものがあるんだよ」と切り返されることが多いんですよね。したがって、この答え方は現在採用しておりません。
     なお、上記の”想定問答”ですが、むろんいつもこうとは限りません。道後温泉は知っていても、愛媛県の場所がどこかわからない人もいらっしゃいますし(この場合は「四国に4つ県があるうちの地図の左上です」から始めることになります)、製紙業界に詳しい人だと、全く説明不要です。それから、カミさんはお隣の川之江市の出身なんですが、母校(川之江高校)がちょくちょく甲子園に出たりするためか、「梅錦云々」と言わなくても、何となくわかってくれる人が多いとか。街の規模としてはあまり変わらないんですが、全国ネットのテレビって、すごいですね。
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