平成17年 2005年 12月


12月23日能登島 雪と鍋とイシガレイ
今年最大級の寒気団が日本列島を覆い尽くし、日本海側に大雪を降らせている最中、なんと、我々は北に魚を求めて釣行したのでありました。ほとんどア○としか言いようの無い顛末写真を見て笑ってやって下さい。

木曜日の午後7時、天気予報を気にしながらも、さっさと用意と済ませ、相棒のmotoさんをピックアップすべく大阪を出発します。渋滞も無く到着し、もう一人の同行者り〜さん家を目指します。
しかし、京都東を過ぎると当たりは真っ白な雪景色。道路状況も一変します。それでも、午後9時には無事到着。り〜さんの4WDに荷物を載せ変え、北に向かいいざ出発。

道中は積雪、凍結、圧雪路あげくの果ては地吹雪のような激しい風雪に見舞われながら、しかし、順調に走ります。それでも、スピードが遅くなるので時間はどんどん経過します。

午前3時過ぎついに能登島のポイントに到着。しかし、進路が見つかりません。除雪した雪が阻んでいます。仕方なく3人で真夜中の雪かき。なんとか、車1台入れるスペースを確保。夜明けまでの数時間仮眠ととる事にします。

朝、鉛色の空を眺め、雪を踏みしめつつ釣り座に向かいます。これがまた大仕事。道具を置いたときには汗だくで息もゼェーゼェーあがっています。年には勝てんぞ〜!

積雪深を確認する為に向かった某2名は腰まで雪だらけであわや遭難か?!
プライバシー保護の観点から目線を入れさせていただきました。
無事雪から2人を救出し、取りあえずmotoさんと並んで6本の竿をセット。青虫房掛けで待望の第1投です。あっちに一人佇むのは御大り〜師匠です。
さぁ、巨カレイ君、どこからでも掛かって来なさぁい!

ところが、ややっ?!

なにやらあちらの方から音も無く近寄ってくる不審船。スピードは超低速ですが釣り座前数mまで接近してきます。どうやら夫婦者らしく、気のあった息づかいまで聞こえてきそうです。
実はこれ、ナマコの底引き漁なんです。上手くナマコだけを捕るように工夫してあるらしく通過後にカレイの食いが立ったりするそうです(り〜御大談)。ですから毛嫌い等せず1度は通してあけましょね。1度ならね!
ところが1度ならず何度も何度も前を通ります。まるで我々の釣りを邪魔するがごとく。しかも、次々と船がやってきて、あっという間に4隻の大船団に。こいつらが行ったり来たり。せっかく仕掛けが落ち着いても、近づいてくるとすぐにあげなければなりません。普通なら1〜数時間で引き上げて行くのに今日は夕方まで頑張っていました。
今日の天気は変わりやすい。さっきまで雲が切れて日が照っていたと思えば、あっという間に吹雪き。吹雪いたと思ったらさっと止んで青空が…。で、また雪が。
最後の方は天気の神様もこんがらがったのか、吹雪を見舞いながら太陽を照らしてみると言う暴挙にでます。いったいど〜なってんの??
前に1m程度のコンクリート護岸が能登島の標準仕様ですが、それに雪が積もってちょうど良い竿立てになります。
雲が切れ青空も出ています。水面は鏡のようですね。
巻き上げるmotoさん。
ここまで全然釣果の話をしていませんね。そーです、貧果なんです(;_;)。この日は潮も小さく全く潮が動きません。そこへ持ってきて前述のナマコ船団。前回のバクを夢見たmotoさんは若干放心状態??

この後、私の竿にぺこんとお辞儀をする当たりがあり、2度目の当たりで合わせ、25弱のイシガレイをゲット。きっちり2本の鈎をくわえていました(写真なし)。昼過ぎにももう1枚来ましたが、いかんせん型が小さ過ぎです。

釣り座全景です。
ここは大きな入り江になっており、背面の雑木林も絶好の風よけになってくれます。おかげで強い風に体力が奪われてしまうという事ありませんでした。
ただし、釣り座間では雪の中を足を取られながらトボトボ行かなければなりませんが…。
で、今回のボーネンカイの主役登場です(第1回宴会スタート!)
左は能登の投げ釣りHPでおなじみのさざなみおやびんです。
一杯入って上機嫌の御仁ははるばる長野から6時間かけてお目見えの浅間おろしさんです。ひょっとしてこの方も我々と同じア○かな(^^);\(`o'") 。
うそです、浅間おろしさん、初対面でゴメンなさい。失礼しましたm(_ _)m。

ちなみにこのお二人は翌日も釣りをするべく能登島でビバークです。噂では1台の車で仲良く寄り添って寝たとか寝なかったとか…。(その方が暖がとれて遭難しにくいんですよね、ってイランお世話ってか)

さざなみさんとのショット。なんか久々にHPに登場した感じです。外は一面の銀世界ですが、り〜さんのテントのおかげで中はぽかぽか。もし泊まりなら、間違いなく吐くまで飲んでいた自分を保証します。
こちらの2人はデフォルトです。今年は確立しましたなぁ(しんみり)。
で、左のり〜さん持参の純米大吟醸黒龍。ぬる燗がおすすめとありましたが、冷やが絶品でございました。ありがとねー、り〜さん。
相変わらずこの手のオフには銘酒が集まるのですな。色んなお酒の中に…あれ?どっかで聞いたフレーズが。
これ以外にも月桂冠2Lパックがすっかり空っぽになっておりました。
ホンマ投げ釣りの集まりは酒飲みの集まりなんや。間違いおまへん。
浅間おろしさんが仕留めた(?)タコ。この後、茹でられタコブツに変身したのは言うまでもありません。
絶品のお鍋。本当に美味しゅうございました。しかも、レンコンや里芋といった野菜に出汁がしみ込んでマジウマの鍋になっていました。食材を仕入れていただいたさざなみさんアリガトございました(^^)v。やっぱ、冬のオフは七輪で熱々お鍋と熱燗がサイコーですな。
で、あっという間に夜。
宴会も第2部に突入です。鍋は色んなものからコクや出汁が出ていっくらでも食が進みます。最後は浅間おろしさんにご寄付いただいたカップ麺の面だけを放り込み一煮立ち。これがなかなかイケてる仕上げとなりました。ありがとうございましたー!
で、最後に記念写真をパチリ。
釣果は想定外に厳しいものになりましたが、また新しい出会いと楽しいひと時を得る事ができました。
いやぁ、宴会ってサイコーですね。
…えっ?投げ釣りだった(^^ゞ。

この後、みぞれの中みんなでお片づけ。午後7時過ぎ、大阪に向かって能登島をあとにしました。

このたびの豪雪で被害やご苦労のあった皆様、お見舞い申し上げます。