同行のりき氏・M氏と共に、１９：００に紀ノ川ＳＡに集合。受付場所の由良オートスナック跡へと向かう。昨年は本気でキスを狙ったが、かすりもしなかったので、今年は他魚狙いで煙樹ヶ浜に入釣することに決めていた（昨年、良型マゴチを釣った方もいらっしゃったので・・・）。チロリを￥１，０００、あとは泉佐野の市場で仕入れたイワシを餌にする。
受付場所には２１：００頃到着したが、もう先着のクラブがある。早速受け付けの設営である。ランタンを点け、テーブルを広げ準備を行う。応援のクラブ員のお陰でスムーズに車を誘導していく。しかし、例年の天山閣と違い手狭な為、収容台数に不安が残る。またトンネルの出口にある為、見通しも悪い。事実、２度ほど急ブレーキを踏んだ車もあり、来年へ課題が残った。
なんとか車も収まり、１：００、会長から参加者への諸注意があった（中々立派な挨拶でしたよ）。受付は１５クラブ７９名の実参加者で終了した。

１：３０、通行車輌に細心の注意を払い、誘導する。無事、全車出発完了。何もなく受付・出発が終了した事に皆が安堵し、もう大会は終わったような気分である。
手伝いに来てくれたクラブ員に別れを告げ、いざ出発である。

会長の車とともに煙樹ヶ浜に向かう。漁協の前に車を停め、浜へ向かう。
日高川寄りにM氏・りき氏・怪鳥・私が並ぶ。暗いうちはイシモチ・チヌを狙い、チロリで打ち返す。隣の会長は「暗いうちは寝るでー」と言っていたにもかかわらず、盛んに打ち返している。こちらも負けじと睡魔に耐えながら投げては巻き、投げては巻き・・・。
しかし、暗いうちはアナゴのみ。皆、釣果には恵まれなかったようだ。
明るくなってきたので、イワシ餌で攻める。丹念に駆け上がりを探し、餌を置く。しかし、餌はとられるものの、本命の魚は来ない。ふと会長が重そうにリーリングしているのが視界に入った。放り投げたのは良型のエソだ。見ると、２０メートルほど向こうで小魚がライズし、バシャバシャとエソが跳ねている。かなり魚の活性が高く、良い感じで潮目も出来ている。

５：５０頃、「ジー」と私の竿に待望のアタリ。アタリは強くはないが餌を咥えている感じだ。また「ジー」とドラグがなる。身餌に早合わせは厳禁である。合わせたくなるのをこらえる為、怪鳥の所へ釣果を見に行く。４０センチ程のエソだった。満足そうな怪鳥の顔には“優勝もらったで！！”と書いてあったのは言うまでもない。
長居は無用と退散し、釣り座に戻る。アタリのあった竿を手に取り合わせる。瞬間グッとしなる。「乗った！」
会長に「なんか来ましたでー」と報告する。重くもなく、あっさりと寄ってくる。時折、締めこむのは明らかに魚の感触である。波打ち際まで寄せたとき茶色い魚体が・・・「ンッ、エイ？」。疑問符が付いたまま、岸にずり上げる。エイではない、「ウシノシタ？エッ、でかすぎるで、これ！」メジャーをあてると軽く５０センチはオーバーしている。「ほんとウシノシタか？」スーパーで見るのとは、明らかに大きさが違う。それにグロテスクである。
早速怪鳥、りき氏に声を掛け、自慢する。会長は「やったな！こんなん、おるねんなー。」と褒めてくれるも、「６０オーバーのマゴチを釣って逆転じゃ！」と捨て台詞を残してサッサと戻っていった。

審査では５７センチのマゴチに一歩及ばず、ウシノシタの５６．４センチは中紀会場で他魚の部２位に輝いた。（日本記録まで２．１センチ、協会記録まで１．２センチ）全キスではこれまで、魚らしい魚を釣った事がなかった為、非常に思い出に残る大会となった。
帰宅後、M氏に手伝ってもらい、魚拓を取りましたが、全く伸びず（りきさんの言うとおり・・・）５６．５センチに終わった。M氏、お疲れのところ、ありがとうございました。