2002年3月例会(釣り合宿・香住)結果
年 月 日 
平成14年3月30日(土曜日)〜31日(日曜日) 大潮〜中潮
場 所 
香住
参加者 
怪鳥、お湯、タケちゃん、SSのM、I内、おが

 追悼記念釣り合宿 
SSのM 

 私にとっては、香住での釣り合宿は今回で4回目となる。初めてアイナメが釣れた記念すべき釣り場であり、かもめ旅館での豪勢なカニ料理、寝坊で頑固なかもめの親爺など思い出一杯の場所だ。
 しかし、今回はかもめの親爺がいない。そう、あの親爺も高齢には勝てず、昨年この世を去ってしまったのだ。だから今回の釣り合宿は親爺の追悼記念釣り合宿である。なにかいつもとは勝手が違う複雑な心境で合宿に参加することとなった。

 <1日目>
 かもめ渡船は亡き親爺の後を継ぎ、親戚(?)と思われるかもめの親爺よりはずっと若い新船頭となっていた。6時の出船になんとか間に合ったスキッパーズの面々であるが、すでに先客も来ており、希望の磯に上がれるのかちょっと心配であったが、そんなに海も荒れてなさそうだし、大丈夫だろうとの思いで船に乗り込んだ。
 先客の投げ釣り師は東港一文字でのカレイ狙いだったようで、彼らを降ろした船はスキッパーズのメンバーだけとなった。西港一文字でカレイを狙うお湯氏と今回一緒に竿出しすることとなった但馬豊岡サーフのSさんの二人を西港一文字で降ろした船は、一路鎧の磯に向かうはずであった。ところがである、波はそれほどでもないのに船の進む速度は遅く、船頭がぶつぶつ何かつぶやいている。どうやら風が出てきたようだ。結局のところ、鎧の磯はあきらめ、東一文字近くの島に行き先変更となってしまった。どうも、幸先の悪いスタートである。どことなくいやな予感がよぎった。

 怪鳥とI内さんは断崖絶壁に見える小さな島(磯?)に降りた。その後、タケちゃんとおが氏そして私の3人が東港一文字横にあるそこそこ大きな島(←すみません。名前分かりませんy¨)の突き出た磯場先端に降りた。しかし、ここで問題が発生。よくあることだが、この狭い釣り場でそれぞれどこに釣り座を構えるか皆が遠慮し合い、なかなか決まらない状況となった。ここで正直に言うと左手の釣り座が一番釣れそうな感じであった。海面から突き出た岩に波が当たり、シモリもありそうで、広がる白く大きなサラシが「ここにアイナメおるで〜!」と私を誘っているかのようであった。こういった状況ではやはりお決まりのジャンケン勝負となるのは致し方ない。あきらめ半分で臨んだジャンケン勝負であったが、なんとそのジャンケンに勝ってしまった。当然、左手の釣り座を選んだのは言うまでもないが、ここですでに釣りの勝負が決まっていたことは、誰一人知る由もなかった。

 割と早い段階で25cm程のアイナメが釣れ、やはり、ここなら釣れるとの思いが強まった。今回は独自に作った胴突き仕掛けを試そうとひそかに楽しみにしていたのだが、意外にもあっさりと釣れてきたのでびっくりした。ランクこそないがこういった時の喜びはたとえようのないものがある。余談ではあるが、個人的な見解として、アイナメはルアー釣りや磯でのフカセ釣りでも釣れるように常に底で捕食している訳ではないと思う。また、ブラクリ仕掛けなどから考えて多少目立つ太仕掛けでもお構いなく食ってくる警戒心の低い魚だと思う。そこで、根掛かり対策を優先した胴突き仕掛けを試そうと思ったのであるが、まんまと功を奏したのには自分でも驚いた。
 そして、9時を少し回った頃、突き出た岩の周辺を目掛けて投げていた一番右の竿を、様子を伺う為にしゃくって見ると、驚いたことにズッシリとした重みを感じ、次の瞬間には、あのアイナメ独特のゴンゴンと首を振る引きが襲って来た。思わず隣で竿を出していたおが氏に「来ました〜!」と叫んでいた私は無我夢中でリーリングをし、なんとか磯の上に抜き上げることが出来たのだった。実寸で37.9cmのアイナメではあるが、この時使っていた竿は20号クラスの柔らかい竿だったので、魚の大きさ以上に強い引きを味わえた。遠投の必要がなく、目茶苦茶でかい魚の釣れる可能性が低ければ、柔らかい竿は釣りの醍醐味である引きを楽しめると言う点で個人的には気に入っている。

しかし、その後はガシラやイソベラくらいしか釣れず、これと言った釣果は出なかった。また、他のメンバーもあまり芳しい釣果には恵まれずに1日目は終わった。一文字でのカレイも水温が低いせいか不調のようであった。

 


<2日目>
 全体的に貧果に終わった1日目の雪辱と今日こそは鎧で竿を出したいとの思いから、メンバーのほとんどは2日目も気合満々で船に乗り込んだ。皆の思いが神に通じたのか2日目の朝はベタ凪で、風もない絶好のコンディションだった。

 おが氏とタケちゃんは東赤に降り、怪鳥とお湯氏、そして私の3人は西赤へと降りた。怪鳥は先端、お湯氏は渡船の着場、私は水道筋とそれぞれが思い思いの場所で竿を出し、今日こそは40オーバーのポンを上げて例会優勝を飾ろうと意気込んでいた。しかし、釣れてくるのは、25cmまでのアイナメとガシラだけであった。そうこうしている内に、お湯氏が良型のアイナメを釣り上げていた。さすがである。すでにアイナメのランクを埋めておられる方の実力は伊達ではない。この時合いを逃さぬようにと竿を打ち返していると、どこかで見た船が向かいの東赤の前にやってきて何かを叫んでいる。よく見るとかもめ渡船の船である。・・・なぜ!?

 そうして、次にこちらの西赤へとやってきて、また何かを叫んでいる。迎えは11時のはず・・・まだまだ迎えの時間には早すぎるのにまさか戻れと言うことなのか・・・!?
 そのまさかであった。風が強くなってきた為、危険だと言うことで早く切り上げることとなってしまったのだ。まぁ、確かに早朝とは違い、風はやや強く吹き出していた。しかし、かもめの親爺ならこの程度のことでは迎えに来ることはなかったし、個人的にはまだまだ釣りは可能だと思ったのだが・・・

 結局のところ、メンバー全員が2日目の釣りに欲求不満を残しつつ、香住を後にした。ランクは私とお湯氏の2匹だけに終わった。それにしてもここ最近の香住の釣果が寂しいのは残念でならない。しかし、釣果よりも何よりも安全が第一である。所詮、我々は海に関しては素人なのだから船頭に従うのは仕方がないことであり、間違いが少ないのは確かである・・・と言う事にして割り切ろう。(たまに運転の乱暴な船頭に海に落とされたと言う話も耳にしたりはするけど・・・)
 そんな何か物足りなさを感じた今回の釣り合宿ではあったが、私にとっては何年ぶりなのか忘れてしまうほどに久しぶりの例会優勝を達成し、色々な意味で思い出に残る釣り合宿となった。

順位
参加者
魚名
実寸
釣り場
ポイント
順位点
大物点
参加点
1
SSのM
アイナメ 37.9
白石島
38
20
20
100
178
2
お湯
アイナメ 36.7
西赤
37
10
20
100
167
3
タケちゃん
アイナメ 26.2
東赤
27
5
0
100
132
4
怪鳥
ソイ 24.4
西赤
25
0
0
100
125
4
おが
アイナメ 24.4
東赤
25
0
0
100
125
I内
カンダイ 34.6
黒崎
0
0
0
100
100