GW 紀東投げ釣りめぐり
りき 
2004.4.29〜5.1 若潮、中潮

 例年この時期は北陸能登島へキャンプを兼ねた遠征に出かけていたが、今回はそれを中止し単独紀東へ行く事にした。本当はチームメートのお湯さんや、お世話になっているT氏に同行する事になっていたが、お互いの都合が調整できず先発する事になった。
 29日朝、ゆっくりめの午前6時に自宅を出発、尼崎の餌屋を経由した後高速で一路紀東を目指す。少し前に開通した南阪奈道路のおかげで橿原神宮を1時間あまりで通過。ものすごく便利になったもんである。

 快調に走って10時には新鹿(あたしか)海岸に到着。砂浜には釣り人があまり見えない。食料を仕入れ第1候補ポイントに行くが、下見だけでグロッキーに…。ここは諦めてズボラポイントを探しながら海岸線をひた走る。
 着いたところは二木島港。最奥にあるL型波止にはイカ狙いやかご釣りの人が数人いる。様子を聞くとさっぱりダメらしい。しかし、昨夜仕留めたらしい大事そうなアオリイカを見せていただいた。かご釣りの人は40弱のマダイを数枚釣ったらしい。聞くと余裕で10ヒロはあるらしい。丁度一組が帰るらしいので、その場所に釣り座を決めた。もう少し投げると更に水深があり、マダイなどが期待された(勝手に)。

 ところが餌取りはおろか当たりもない。何より潮が動かない。上げた仕掛けには必ず海ケムシが引っ付いてくる。これには閉口させられる。後からきた投げ釣りの人に場所を譲り早々に退散。夜釣りの候補に考えていた海山町の引本を目指した。日没前に引本へ到着した幸いな事にタンク横が空いていた。早速4本の竿を用意しマムシ、チロリをたっぷり付けてエイっと遠投。3色出たところで着水。しかし、その後半色はスルスルと糸が出ていく。聞いていた通り水深があり期待が持てる。手前のかけ上がりきついのでできるだけ遠投するのが有利らしい。
 日没になり穂先きにケミを付ける。無風の夜にケミの光がぼんやり光る。そのうちこいつが激しく揺れて静寂が破られるのだろうな…。勝手な想像に期待が膨らむ。
 ところが、静寂など破られもしない。ここでも海***(書くのも嫌じゃ)が大活躍。今日はどこも潮が良くないみたいだ。
 すべての仕掛けをユムシに変え広角に投げわける。しかし、朝までラインの向きが変わる事はなかった。朝マズメに少し投げ返してみたが状況を変えるには至らなかった。

 6時には早々に撤収。道の駅で顔を洗い、コンビニで食料を仕入れ次のポイントを目指す。
 イカ釣り師が多くいる波止を次々とパスし、漁港最奥部にある網上げ場まできた。一面に網が干してあるが、中央部にわずかにスペースがある。釣り人の姿もない。車横付けのまさにズボラポイントだ。早速用意にかかるが、ここは海***はどうだろうか、といらぬ心配ばかり先に立つ。
しかし、そんな心配を吹き飛ばすかのように明確な当たりが穂先を揺るがした。よく考えると昨日からこんなん初めてではないだろうか。軽く合わせ巻き上げる。天秤が浮き上がらない。澄みきった水面にパールピンクの魚体が現れた。お愛想に後ろにトラギスもくっついている。今回初の釣果キス26cm!だった。残念ながら魚拓セットは持参していないので濡れ新聞で丁寧にす巻きにした。でも、帰宅は明日。やっぱ縮んでしまうのかな(結局ランク確保できました\(^o^)/)。
 このくらいの型をあと数匹は欲しいな…。同じ方向に遠投し丹念にポイントへ引く。

 ちょうど清掃協力費を徴集にきていたおじさんと話していると、生け簀方向へ投げていた竿のドラグが勢いよく鳴った。慌てて駆け寄り竿先に聞いてみる。ククッと反応がありすかさず合わせを入れる。竿が曲がって上がってきたのはちょっと小さいが待望の赤いのん!。なんとかAランク確保のミニマムマダイだ。
 これは大変なポイントだぞ。取りあえずは何はともあれ、メールだ(^^);。お湯氏に打っていると激しくドラグが逆転。携帯を放り出し竿に飛びつく。あおるとグンと乗ったが次の瞬間ふっと軽くなった。おそらくキスだと思うが鈎を小さくしていたのですっぽ抜けたのだろう。惜しい事をした…。

 ところがここから急に厳しい釣りになる。翌日の納竿まで当たりらしい当たりから見放されるのであった。時折ピクっと竿が揺れてもトラギス。昼前から海***が釣れてきたのですかさず道路路肩に場所替え。しかし、改善される事もなく時は進む。
 日没…、さすがに2晩目は辛い。夜中にお湯さんがこられると言う事なんで、大鈎にユムシを付け放り込み、自分も車に飛び込む。疲れているのだが寝付けない。時々竿を点検するが何の変化もない。お湯さんは時間の関係で直接自らの釣り場に向かうことになった。
 朝7時、2日めの協力費徴集前に撤収を決意。その後、九鬼、賀田と見て回るが主なポイントには釣り人が入っている。今日は5/1、本格連休が今日からの人も多いのだろう。唯一、三木里の砂浜でネット仲間のO氏と1年ぶりの再会。遠投フォームを見せて欲しいと懇願するが力糸がないと拒否する。円筒の身体は恥ずかしがる年でもないのだろうが…。

 結局あまり釣れそうもない二木浦港の船だまリから竿を出すがやはり海***オンパレードであった。帰りにお湯さん達が竿出ししているポイントを訪問した。美味しそうなガシラを上げられていたが、ここも厳しいとの事であった。(しかし、その後場所替えをし、見事ランクカワハギを仕留められました。)

 結局3日間の遠征はキスとマダイの2尾に終わってしまった。かなり辛い釣りであったが、おおいに休暇を満喫した事には変わりはないだろう。

釣行データ

釣果:キス 26.1cm マダイ 30.0cm