和歌山県有田川のキビレチヌ
りき 

厳寒の中、カレイもひと休みということで、釣れたと言う情報がなかなか入ってこない。休みと言えどもぬくぬくの布団からなかなか出られないのがこの時期だ。と言う事で布団に入る前に釣りに行ってしまおうという短絡的な考えで、夜釣りをやっている。
今回もこの時期にチヌの実績がある有田川河口付近に的を絞った。ここは1月の初釣り大会でおが氏がBランクを仕留めている。自身の2004年初釣りもここで何度かばらした苦い思い出がある。リベンジを誓い3度目の釣行だ。

10日仕事を終え、急いで帰宅し準備にかかる。海南のエサ屋さんが寝てしまう前に小ボケを仕入れなければならない。高速を使い20時前には小ボケ150匹を確保できた。そのまま国道を南下し21時には有田川に到着。辺りに釣り人の姿は見えない。お気に入りのポイントに釣り座を構えるべくそそくさと準備にかかる。平日の宵なんで車が結構走る。十分注意しなければならない。

チヌ鈎5号ハリス1ヒロに小ボケを付け第1投。3本の竿を扇状に投げ分け当たりを待つ。風もなく水面は鏡のようだ。今日は中潮。今から明け方にかけてゆっくり下げていく。
先の初釣り大会の時よりエサ取りは少なそうだ。何度か打ち返すがボケのしっぽが残っていたりする。

10時前に突然右の竿の竿先が激しく揺れドラグが出た。当たりだ。2度3度当たった後、大きくあわせる。その瞬間ガクンと引っ掛かる?!根掛かり。嫌なイメージが脳裏に広がる。いくらしゃくっても外れない。やむなくドラグを緩め竿を置いた。暫くするとまたまたドラグが出ていく。シモリから出たのかと、再度合わせを入れるがやはり根がかったまま。おかしいな…。2度程そういうやり取りをした後、仕方なく切ろうと竿をまっすぐにしてゆっくり引っ張った。ズルッと言う感じで外れた。竿を立ててみるとラッキーな事に魚がまだ付いているようだ。慎重に巻き上げる。前々回はこういうところでバラシを連発した。水面に現れたのは金色の魚体。さして大きくないが慎重に玉網を出し掬った。
取りあえず今年初物(^^)。30cmは超えていそうなんでランクゲットである。
いつもなら、これでお終いって感じだが今回の釣行はこれは単なる序章に過ぎなかったのである(大層な…(^^ヽ)。

先日会長に教えていただいたが、ここでは鈎掛かりをよくするためにドラグを締めて待つ事とした。これが功を奏しこの後鈎掛かり後のバラシは1度も発生しなかった。
11時頃に36cm、12時過ぎにひときわ大きい当たりでBランクゲット!早くもランク3尾である。ここで一旦当たりが遠のいた。寒さもあり車に入って暖を取る。嬉しさの余りクラブ員にメールを送りまくる。(深夜にもかかわらずお相手していただいた皆様ありがとうございました。)しかし、興奮しているのか眠気はまったくない。

更に4時前後に35cm程度を2尾仕留め、既にB-1枚、A-4枚と盆と正月が一緒にきたみたい。もう十分という気持ちと、前回夜明けと同時に飛び立ったカモメを2羽もラインに掛けた事もあり、夜明けには納竿しようと考えていた。
東の空が白んできた。今回は総じて右方向に投げている竿に当たりが集中している。そういう事もあり、左の竿から順に片付けるべく巻き上げにかかる。真ん中の竿を片付けようとしている時、今日のその時がやってきた(^^ヽ。

やはり右向きの竿のラインが大きく向きを変え、激しく穂先きを叩いた。慌てて竿を手に取りしばらく様子を見る。竿越しに魚の引きを感じる。竿を前に倒し、次の瞬間大きくあわせる。竿がギュンと唸り大きく弧を描いた。乗った!! 今までにない重量感が伝わってくる。締め込みも強烈だ。しかし、今日はバラシていないので、慎重かつ落ち着いてやり取りできた。10メートルくらい先で魚体が現れた。そのまま後ろへ下がり玉網を持つ。慎重に寄せて玉に一発で入れる。やったぁ〜!

最後に仕留めたやつは今まで釣ったやつより明らかにでかい。スケールを当てると45cmを超えている。初のCランクゲットとなった。しかも夜が明けてからである。しかも、片付けはじめてからの当たりである…。正直このまま続けたら、まだ釣れるかも知れない雰囲気だ。しかし、持参したクーラーは満タン。これ以上入らない。初心の通り、これで納竿する事にした。

帰宅してからがまた大変だった。魚拓に調理。はっきり言って釣りより数倍疲れてしまいました。でも、こういうのはもうしばらくないんだろうなぁ…。

釣行データ

竿:スピンパワー405CX-T プロサーフ405BXーT
リール:パワーエアロ6000 GT4000
ライン:PE2号 固定天秤30号
仕掛け:ハリスフロロ5号チヌ鈎5号
餌:小ボケ
釣果:キビレ 47.2cm,42.5cm,37.3cm,36.5cm,36.3cm,32.3cm(拓寸)