若狭湾美浜の投げ釣り(キス)
年 月 日 
平成14年8月1日(木曜日)
場 所 
美浜町
釣り人
りき

8月1日は勤め先の創立記念日。毎年、魚を求め奔走している。昨年は宮津島陰へ。友人が尺キスを仕留めた記憶は真新しい。では今年も島陰か?答えはノー。事前にTサーフのO氏の情報で敦賀方面へのキス狙い釣行としたのであった。教示いただいたポイントは全日本キスで尺クラスが上げられ、その後も30オーバーやランクものが多数仕留められている○秘ポイントである。

31日夕刻、仕事が終わるやいなや急いで帰宅し、友人の迎えを待った。

ポイントは福井県美浜町のとある浜である。長い海岸線は小さい砂利の浜で、海水浴場ではない。もっとも先には水晶浜やダイアモンドビーチ等きれいな海水浴場がある。
バス停のスペースに車を駐車し、タックルを持って渚に降りた時は既に日付が変わりかけていた。ここの時合いは23〜24時と夜明け前と聞いている。急がないと最初の時合いに間に合わない。チヌ鈎5号の一本鈎仕掛けや狐型9号の3本鈎仕様などにチロリをたっぷり付け期待のの第一投。4色くらいからかけ上がりを探してサビく。このポイントでは2〜3色のところにかけ上がりがあるらしく、少し重くなる。ここに仕掛けを落ち着かせて当たりを待つ。

少し雲はあるが風はなく蒸し暑い。帽子では頭が煮えてしまいそうなんでタオルを巻く。なんの当たりもないまま巻き上げてみると餌がなくなっている。ハリスは痛んでないので虫の仕業かもしれない。再度餌を付け4色ほど投げる。1色ちょい巻き上げて落ち着かせる。

日も変わって30分位した頃、左斜めに投げていた竿のドラグがジィーと出る。指でさらにラインを送り込む。おもむろにドラグを締め軽く竿をたてる。クンと竿が曲がり魚の気配。もう一度合わせを入れ巻きにかかる。波打ち際にパールピンクの魚体が現れる。キスだ!待望の一匹目はチヌ鈎を飲み込んだ23cmの良型であった。気をよくして同じ方向に投げ込む。

1時過ぎ、同じ竿のドラグがジャ〜!と鳴った。2秒程か、おそらく2m以上引っ張っていそうだ。再度穂先が揺れドラグが出る。竿を手に持ちドラグを締める。ふっと糸が張ったあと竿を立てる。ガツンとした手応えだ。巻き上げにかかると小気味よく締め込む。感触を味わいながら水面を見ているとかなり良い型のキスがいる。ばれないように慎重に波に乗せずりあげた。大きなキスだ。鈎を外そうとするが指が回らない。タオルでくるみ鈎を外す。メジャーで測るとジャスト28cm。やったぁ!キス初のランクだ。しかも、うまくいけばBかも。残念ながら魚拓セットを持参していないので帰宅後採取となるが、どのくらい縮むのか心配だ。できるだけ曲がらないようにしてクーラーに入れる。

このあと、時合いが済んだのか当たりが遠い。散発的に20cmとピンを2尾追加するが明け方の時合いもなく夜明け。予報になかった通り雨に降られ多少暑さはましか。しかし、太陽が顔を出すと同時に強烈な熱を背中に感じる。引き釣りを試すが魚信はない。暑さに負けて納竿とする。

帰宅後キスは無惨に1cmほど縮んでいた。魚拓で辛くも27.4cm、Bランクは次回以降にお預けとなった…。

スピンパワー405CX−T パワーエアロ6000他
PE2号 誘導天秤30号
ハリス4号(フロロ) チヌ5号他 
エサ チロリ
シロギス 27.4cm(拓寸)以下5尾