北海道・礼文島の投げ釣り
年 月 日 
平成13年11月2日(土曜日)〜3日(日曜日)
場 所 
北海道・礼文島
釣り人
お湯 

今年のスキッパーズ、魚拓申請は好調である。10月で既に年度目標の140枚をクリアした。この勢いに乗じ、なおかつ申請数を増やす為、自らを犠牲(ウソつけ!!)とした、礼文島遠征を今年も敢行した。
昨年は会長と9月末〜10月に遠征した。その時はカジカにカレイ・ソイとコンスタントな釣果があったが、地元の人いわく「まだ、早い」とのことだったので、1月ずらした11月初旬に釣行することにした。
 札幌の大西さんと二人での釣行となった。
1日目(11月2日)

 昨晩20:00には札幌を出発、朝6:50のフェリーには楽々間に合う予定だったが、大西さんの仕事の都合で出発は23:00。高速道路―一般道を乗り継ぎ6:00過ぎに稚内へと到着した。稚内への通称「オロロン街道」は景色抜群の観光道路として知られているが、今回は夜道だったため、景色を楽しむことは出来なかった。それにしても行き交う車の少ないこと、快適なドライブであった。
 低気圧が近づき欠航の可能性もあったが、6:50定刻無事にフェリーは稚内港を出港。シケで大揺れかと思いきや、それほど揺れず、1時間50分の船旅は爆睡だった。
 8:40礼文島香深に到着。北西風が強く、少し肌寒い。
 宿のある船泊に向かい、道具・エサをピックアップする。車で島内を見て回るも強風の影響で竿を出せる場所が少なく、気づいたときは香深のフェリー乗り場に来ていた。1月前に釣友がココでアイナメを入れ食いさせている。ウロウロしても仕方がないので、釣りを開始する。
 第一投、すぐアタリ!巻き上げると30位のホッケのダブル。エサを付け替えて投げると即アタリ!又、ホッケのダブル。ようやく三投目に30オーバーのアイナメ。二本目の竿を出す暇がないほどアタッてくる。

 今回はマムシ・青イソメを大阪から、イカゴロ・カツオの切り身を札幌から買いだしている。マムシ・青イソメを二本鈎に付けているが、青イソメに分があるようだ。
 ホッケの入れ食いにも閉口するが、横風が強く何度も三脚毎ひっくりかえされる。そんな時、大西さんから「釣れましたよ!」と声が掛かる、振り返ると大きなアイナメがぶら下がっている。計ると実寸で軽く50オーバー!、いきなりです。
 私は、なんとか4本の竿を出したが、アイナメ・ホッケの入れ食いは続く。切りがない(魚拓取りで釣りの時間がなくなりそう)ので30くらいは全てリリース(クラブの皆さん、すんまへん)。雨もパラついて来た為、車の中でアタリを見ることにする。車横付けのポイントで50オーバー、関西では考えられません。すると、近投の私の竿に大きなアタリ!竿が持っていかれそうになっている。「重い重い」とリーリングするとアイナメの手ごたえ、それも中々の良型。「ヨイショ!」と波止に上げると、40オーバーのダブル。凄いところです、礼文島は!
 しかし、あまりに風が強く、遅い昼飯がてら、場所替わりとする。昼食をすまし、風裏のポイントを探す。行き着いたところは「上泊」という小さな漁港。大波止まで歩こうと思ったが、風がきつく、湾奥の船だまりに釣り坐を構えた。しかし、リリースサイズのホッケ・カジカを釣ったところで、日も傾く、北の島は日没も早い。大物は期待できないと見切りをつけ、「船泊」に向かう。少し粘ったものの、強風で釣りにならず、第一ラウンド終了となった。

2日目(11月3日)

 目がさめたのは5:00AM、昨日の予報では、大荒れとのことだったが、それほどでもない様子。急ぎ飛び起き、昨日の「船泊」に向かった。風はそれほどではないが、海が濁って真茶色。カレイには今ひとつと判断し、水深のある香深のフェリー乗り場に向かう。
 到着後、大西さんは早速「ブラー」仕掛けを取り出し、波止際を探っている。私が竿を準備していると「タモお願いします。」と声が掛かる。近寄ると40位のカジカが大口を開けて水面を漂っている。一発でタモ入れを決め、祝福する。すかさず、仕掛けをカジカ用とし、イカゴロをつけて投入する。もう、すっかり明るくなっているが、まだチャンスはあるか?すると、直ぐにアタリ。竿尻が浮き上がった。近投のため、道糸が魚に引っ張られていくのが目で見てわかる。竿に駆け寄り、大合わせ。BXの竿が弧を描き上がってきたのはカジカのグッドサイズ。自己記録には及ばないものの、46センチの良型である。
 狙いがズバリはまった時ほど嬉しいことはない。続けて打ち返すと40を少し切るがカジカ。昨晩、強風の中を粘った時は釣れず、こんなにアッサリと釣れてしまうとは。大西さんはブラーで、ソイ・アイナメ・カジカと良型を釣り上げていく。私のほうも、コンスタントにアイナメ・ホッケを上げていく。これだけアタリが有り、大物が釣れると大金を払って来た価値がある。最後には、釣れ続けるアイナメ・ホッケに食傷気味になり、夜釣りに備え宿に帰り休憩を取ることにした。

 途中、食堂で昼食を食べた(去年も会長と来た)のだが、ここの「塩ラーメン」は絶品である。北の料理は塩辛いことが多いのだが、ココのは関西人の私にも適度な味付けで、非常に旨い。地元の人もそれを良く知っていて、この島のどこにこれだけの人がいたかと思うくらいの人出である。
 満腹になり、宿に戻り仮眠をとる。大漁に心地よい疲れが重なり、夕食まで爆睡であった。
 食事後、ラストチャンスにかける。昼の間は治まっていた風も、夕方からまた強く吹き出した。そうなると釣り場の選定は、香深のフェリー乗り場しかない。アイナメ・ホッケ・カジカは釣り上げたが、クロガシラの大物はまだである。カレイは昼だけでなく、夜も十分に狙える。遠投用にスプールを交換し勇んで出かける。
 雪が舞い降りる中、夜釣り開始である。カジカのサイズアップと、ザブトンクロガシラを狙い、竿を4本遠近に投げ分ける。しかし、湾内にホッケの群れが留まっているのか、入れ食いで釣れてくる。しかもサイズは計ったように35センチどまりである。あまりの“釣れっぷり”に閉口し、全てをイカゴロエサにし、鈎を20号にしても丸呑みで釣れてくる。飽きかけていると、竿にホッケとは違う魚信が出た。期待してあわせると、ずしりと重い。遠投しているので寄せてくるのに時間が掛かる。ようやく、力糸が見え、魚が見えた。それは、念願のクロガシラとCランクのアイナメのダブルだった。ザブトンとは言えないながら、念願の魚のお出ましに顔がほころぶ。続いて、三脚をなぎ倒すような魚信。慌てて竿尻を掴み、合わせる。結構な引きで横走りしながら上がってきたのは、アイナメの50オーバー。アイナメも50を超えると首振りだけでなく、横にグーンと走る。他の魚と見間違えんばかりの引きである。
 その時合いが過ぎると、またホッケの入れ食い。次の時合いまで、と夜中の1:00まで粘ったが、残念ながらやってこず。納竿することとした。どういうわけか、昼間にあれだけ釣れたカジカは姿を見せなかった。
二日間で、北の島の恵みを堪能し、満足しながら翌朝、帰途に着いたのである。

プロサーフ425BX−T パワーエアロGT4000
ナイロン10号&PE5号 胴付仕掛け+六角30号
ハリス10号 丸セイゴ18or20号
マムシ・青イソメ・イカゴロ・サンマ
アイナメ 50,5〜34,5cm 10匹
カジカ 46,4〜39,0cm 3匹
クロガシラカレイ 35,0cm
ホッケ 40,4cm