年 月 日 
 平成17年6月4~5日 大潮
場 所 
 北海道 松前小島
すばらしき、道南の釣り。
お湯 

6月4日(土)

函館駅で札幌のSNUFKIN氏、白取氏にピックアップしてもらう。
いよいよ、道南の秘境「松前小島」遠征の幕開けだ。丸1日を波止の上で過ごすので途中で食料を買い込み、出船の漁港に着いたのがAM1時。札幌からの別働隊、よしとさん、畑山さん、シンジさん、軟竿Sasaさんも同時刻に到着。のりさんも少し遅れて到着。昨日の函館は雨が降り、風が吹き、出船が危ぶまれたが、当地は雨風も無くコンデションは良さそうである。

出船の3時まで少し仮眠をとる。ワクワクして寝付けなかった・・・。
3時になり準備万端、船頭を待つ。あらわれた船頭「小島周辺は19メートルの風が吹いている。でも、だんだん風もおさまってくるんでは?」とのことで、残念ながら出船は延期。天候が回復するまで、近所の浜で並んで竿をだすことにする。
車で5分ほどの浜に到着し、思い思いに竿をだす。遠投有利とのこと、風も無いのでPE2号でフルキャスト。餌は、青イソメの房掛けとマムシ。きれいな浜で、根掛かりも無い。でも魚も無い・・・。一発大物場とのSNUFKINさんの解説どおり、小物も釣れない。
1週間の仕事の疲れもあり、車中で休ませて頂く事にする。
コンコンと窓をたたいて起こして貰ったのが、7時30分。急いで道具を片付け、漁港に向かう。

遠目に、目的の松前小島が見える。いやがうえにも、興奮しているのがわかってくる。
いざ出船!うねりが残る海に、船に揺られて10:00に到着。ワクワク、ウキウキは最高潮(!)である。釣り座は抽選との事だが、皆の暖かい配慮でババガレイの実績抜群のベストポイントに入れていただいた、ありがとうございます。
気合を入れて、ファーストキャスト!聞いていたが、ドン深である。糸がスルスル出ていく。
それにしても、強い向かい風である。事前にナイロン道糸2号でぶん投げると聞いていたが、これではポイントに届かない。遠投力の無さに情けなくなるが、根掛かり、高切れの連発で気持ちが切れそうになる。
ようやく、落ち着いた仕掛けにはアサバガレイの40弱が釣れていた。見た目はマコガレイに近いが、オレンジ色の斑点が表皮についている。聞くと、あまり美味ではないらしい。
でも、私にとっては嬉しい獲物である。ポツポツと、アサバガレイ、ホッケが釣れて来る。大物魚のみキープし、あとはリリースする。

時合いは朝まずめ、夕まずめがメインとのこと。又、夜釣りでは大きなソイが釣れるかもしれないということで、夜釣りに備え、テントに潜り込ませてもらう、睡眠・・・・。
15:00頃、テントから這い出し、釣りを続ける。寝ている間、めぼしい獲物は上がらなかったようだ。
17:00前、「TEAM岩部」の方4名(田原さん、吉川さん、城生さん、坂野さん)が到着。道南、特に岩部の釣り場に通いたおしている猛者達である。
挨拶もそこそこ、並んで釣りを続ける。それにしても北海道の方々キャスティングは素晴らしく、遠投力もかなりのものである。キスの引き釣りを除いて、関西エリアであそこまで飛ばして釣りをする人は珍しい。私の北海道の印象は太糸で、ちょい投げのイメージが強く、今までの遠征もそのスタイルでやったものだ。しかし去年の利尻でも、皆が細糸でフルキャストしていたのに度肝を抜かれた思い出がある。PEの1.5で50オーバーのアイナメを釣り上げる。これぞ“北海道の投げ釣り”スタイルなんでしょう!目から鱗が落ちました。

波止の内向きを探っていた白取さんに40センチのマコが釣れ、その後吉川さんがこれも内向きでマコ&クロガシラの40オーバーを続けてゲット!皆の目が内向きに集まってきた所、竿を大きく曲げて、田原さんが外向きでババガレイの43センチ、続いて城生さんが41センチと活気付く。ベスポジの私は・・・・相変わらず、アサバ、ホッケ、ガヤ(エゾメバル)とそれなりの型は釣れているものの、大判には程遠い。


とっぷりと日も暮れ、夜釣りの開始である。ソイを狙って、イカゴロ餌で攻める。足元の近投でよしとさん、シンジさんは良型のソイ、ハチガラ(オウゴンムラソイ・・・かなり美味とのこと)を釣り上げる。
私にはアタリすらない。ルアーをキャストするSasaさんにもアタリはないようだ。

仮眠に備え、寝袋を取りにいくことにする。白取さんと船着場まで取りに戻り帰ってくると、1本の竿がシーソー状態になっている。
慌てて併せを入れるも、ガッチリと根掛かりしている。しばらく放って置いたが動く気配は無く、強引にあおると高切れ、勿体無い。
同じポイントに打ち返すもアタリは無い。日が落ちるとドンドン気温が下がってくる。雨もシトシト降ってくる。もう、眠くて仕方が無いので、Sasaさんと一緒によしとさんのテントに潜り込んだ。

6月5日(日)

「風向きが変わってますよ!」Sasaさんに起こして貰い、朝まずめに勝負をかける。
追い風に変わり、いままでの根掛かりゾーンをクリアできるようになった。
でも、アサバ、ホッケが釣れて来るだけ。いつか、大判が来る事を信じ、ひたすら打ち返す。
6:00前、15メートル横のシンジさんが、重そうにリーリングしている。「ババだっ!」慎重にタモ入れし、上がってきた魚は本命ババガレイ。直後SNUFKIN氏も竿を曲げている。またしても本命。ババの地合い到来!

餌を付け替えようと、竿を手に取る。「っん?」手ごたえがある。“ババポイント”の竿である。重い・・・重い・・・ポンピングを避け、同じテンションで糸を巻く・・・重い。心地よい重量感の中、時折魚信が伝わってくる。いや、締め込むヒトデかもしれない・・・。力糸が見えてきたが、正体はまだわからない。「ククッ」と締め込む確かな魚信なのでヒトデではなさそうだ。
透明度の高い海中に白い影がユラユラと・・・カレイ!?「ガバッ」と足元にでてきたのは紛れも無くババガレイ(ナメタガレイ)「なまら、でけえっ!」歓声があがる。
タモを入れてもらうが、枠に入りきらない。
何度かトライして、フィニッシュ!波止にズリ上げた奴はでかい!かなりの大型である。
SNUFKIN氏のメジャーで実寸59.2センチ。「やった!初めてのDランクカレイ!」ついにやりました。白取さん、SNUFKINさんと握手。
畑山さん、SNUFKINさんに写真を撮って頂く。自然、顔がニヤけます。笑顔笑顔・・・嬉しくてたまらない最高の瞬間でした。
アシストしていただいたSNUFKINさん、白取さん初め、皆さん、最高の釣行ありがとうございました。