| 最強の戦法 cross氏のHPに寄稿 |
| その国では…いや、古今東西、いずれの地でも…戦争や戦闘において勝ったものの戦い方を踏襲するという伝統があった。 しかし、その国は、それを立法化していた。 その結果、長い歴史の中で負けはしたものの、連続して負けることもなく国を保つことができた。 そんなある日、空から見慣れぬ物体が舞い降りてきて、夥しい数の地球外生命体が人類を襲い始めた。 刀、槍、弓…その当時のどんな武器も通用しなかった。 液体に近い体を持った生命体には固体の武器が通用しなかったのだ。 都市や町、村は完全に占領され、多くの人々は殺された。 残された人々は国王とともに山奥に逃げ込んだ。 しかし、その異星からきた彼らは、そこまで追い詰めてきた。 誰もが、自分たちと人類の最後を確信していた。 そんな時、突然、生命体が断末魔の悲鳴をあげ、斃れ、逃げていった。 そのとき、人々が目にしたのは… 猿が糞を下手投げで、生命体をめがけて投げつけている光景だった。 そして、各地で同様のことが起こり…地球外生命体は引き上げていった。 その国と人類は勝利したのである。 国王は猿の戦法に感銘し、これを国軍の戦法として採用した。 しばらくして後、隣国と戦争になったが、勝てるはずもなく、その国は滅んだ。 |