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胃の手術について

T 様はこれから胃の手術を受けられます。胃の手術は病巣の位置、大きさなどによって、切除する範囲が異なります。
これから受けられる治療は以下のようなものになる予定です。
最終的には手術中の診断によって決まります。
手術法:

#切除する大きさ:
 全部、一部(上の部分、下の部分)
#周囲の臓器(脾、膵、結腸、胆嚢、左副腎、その他)
を同時に切除
#切除した後のつなぎ方:
 食道・腸吻合、胃・腸吻合B-I、B-II、Roux-Y)
#リンパ節郭清:術中に病巣周囲に色素を注入し、病的細胞が流れ込むリンパ節を見い出し、この顕微鏡標本を術中に作製して、転移の程度を推定します。これらの所見を参考にしてリンパ節郭清を行います。ここで使う色素は、肝機能検査として一般に広く用いられているICGというものです。

手術前・後の併用療法:術所見・病理検査により術後に決定し、ご説明します。

切除された胃は詳しい検査をします。結果の一部を学会等で発表することがあります(この場合、氏名を出さず、個人の秘密は厳重に護られます。)

以上の治療と検査について充分な説明を受け治療を受けることに同意します。

1999年531
説明者: M

患者名:T
患者家族名:H


手術説明・承諾書

私は、患者H殿に対して、下記手術・麻酔の必要性、危険性、合併症などについて、次のように説明しました。

1.手術の名称 幽門側胃切除術
2.麻酔の方法 (1)全身麻酔 (2)その他
(麻酔の方法については、手術前に麻酔医が説明します。)
3.手術の内容および術中・術後に起こりうる合併症など
手術をおこないますと、身体に何らかの侵襲(障害)をおよぼすため、合併症を生じたり、また、特異体質がある場合には偶発的(不可抗力)事故が起こることもあります。

術所見により術式の変更(縮小および全摘を含む)があり得ます。合併症としては、出血、肺炎、肝機能障害、膵炎、膵液漏、腸閉塞、腸炎、縫合不全、狭窄などがあり生じた場合には、それぞれに応じた治療と、日数を要します。
後遺症については、術式、術所見などにより、術後に御説明いたします。
(術式については別紙でも説明します。)

平成11531

科 医師M

私は、現在の病状ならびに今回の手術について、詳しく説明を受け、納得しましたので、手術を受けることに同意します。

平成11531

患者氏名
親族、その他(患者との関係 )
氏名
住所
O府立成人病センター病院長殿