とうとう完結しました。本当なら入れたかったエピソードが幾つか残っているのですが、それをやってたらいつ終わるか分からないので割愛しました。
だけどまあ後日談として、ゆかりちゃんは手術が成功した後無事に回復し、大学では薬学部に進んで研究者への道を歩き始めます。成瀬は英語もろくにしゃれべれないのに単身アメリカに渡り、ニューヨーク大学に留学してNCAA(日本でいうインカレのこと)で活躍し、その後ニューヨーク・ニックスに入団しました。その関係で希理子がブルズのスタッフとして働いているのを知っていましたが、それはもうかなり固く口止めされていたので漏らすことはありませんでした。
ちなみに空白の10年間ですが、大学生である桜井の生活はある程度予測出来るでしょうが希理子ちゃんがどうしていたのかは不明だと思いますので本編にあまり関係ない裏設定を公開することにします。
渡米してからの約3年間の間に5回の手術とリハビリをくり返し、本来の膝の機能を85%近くまで回復させました。その間に希理子は英語を学び、自分自身で自分のメンテナンスが出来るようにとスポーツ生理学をマスターすることを決意し、渡米1年半後にシカゴ大学に入学しました。そこで手術を受けながら勉強を続け、無理矢理押し掛け状態でブルズの医療班に加わり、本場のバスケのサポート面を学びました。大学卒業後はその実績を買われ正式にブルズのスタッフになり、チームの姐さんとして慕われるようになりました。
だけどやはりもともとの希望である『自分自身がプレイする』という夢を諦めるはずもなく、ブランクと膝のハンデを乗り越えて念願のWNBA(NBAの女子版)の名門ニューヨーク・リバティーに入団が決定。これからはそこで活躍していくことになります。
桜井と希理子は結局まだ当分離ればなれですが、それぞれが自分自身で選んだ道を歩んでいるわけですから結婚とかは当分先になりますがそれなりに幸せなようです。
もともとこの話を思い付いた時から希理子ちゃんの将来の職業はこれしか考えられませんでした。原作では美容師の道を選びましたが、それは私的にあまりに安易で納得がいかないものだったのです。同時に希理子ちゃんが姉である真希子の生き方を認めてしまう辺りもあまり好きではありませんでした。『好きな人が出来たらわかる』で納得し、それまでの自分の夢を簡単に捨ててしまった人間を希理子は許しはしても決して理想とするはずがないと思っていたのです。
だから『悪くない』から美容師になるのではなくて、『なりたい』『やりたい』からあえて一番困難なプレイヤーへの道を探ってみました。
この話の本編中、さまざまな医療問題、人間としての倫理などに触れてきましたがこれは私が興味を持ち、雑学として頭の中に納めておいたものを引っぱりだしてきたものですので、少し情報が古くなってしまっている可能性があります。ですので興味をもたれましたなら自力でお調べになられることをお願いします。
では長々とありがとうございました。あしかけ1年もこの話におつきあい下さりありがとうございます。もうかなり連載にはこりごりしてますのでやることはないと思いますが、それでも気が向いてまたやる気になりましたならおつきあい下さるようよろしくお願いします。