「俺がひとり紹介してやろうか?あんたに合いそうな性格も根性も悪い男知ってるんだけど」

 あなたのその言葉に少女は目を見開きました。

「隣の国の王子なんだけどさ、自己中で策士で根性悪の最低の男だけどあんたとなら気があうんじゃないか?なんなら紹介してやるけど」

 あなたは少女の目が見開かれた意味を理解しようとせず言葉をつづけました。しかしその言葉をいい終えた瞬間、思いもしなかったことが起きました。

  

 

「うわっ」

 間一髪のところでさけられましたが、少女が魔法の雷をあなた目掛けて振り降ろしていたのです。

 しかしまだ攻撃を止める気はないようで少女のかかげた右手には魔法の光が宿ったままでした。

「許せない!この鈍感!最低!人間のクズ!」

「まっ、待て!」

 あわててあなたは言い訳しようとしましたが相当気が立っているのか少女は聞く耳持ちません。

「問答無用!」

 

             

 「うぎゃぁーーーっ!!」

  
 次の瞬間、あなたは少女から魔法を食らい、森の外まで弾きとばされていました。その時の衝撃でろっ骨の何本かが砕けてしまいました。

 その後、完全に傷の癒えぬあなたの元に1通の手紙が届きます。それは隣国からの結婚式の招待状でした。そこであなたは思わぬ人と再会します。

 何と花嫁となるその人はあなたを弾きとばしたあの少女でした。

 彼女はあなたが森から追い出された後、後からやってきた隣国の王子と恋に落ち、結婚することになったのです。そしてその隣国の王子とはあなたが紹介するといったその人でした。

 彼女はあなたを見るとそれは綺麗に微笑みました。まさにそれは勝者の笑みです。

 そしてあなたに向かってこう言いました。

   「ひさしぶりだね、この超鈍感男め!」


 彼女はその後その美しさ、強大な魔力と共に何よりその聡明さと闊達さが受け入れられ国民すべてに愛される王妃になりました。何よりその商売の才能はあなたをはるかに上回り、あなたの国にいっていた利益すべてを独占してしまう程のものでした。

 結果、あなたの国はかなり貧乏になり、隣国に吸収されてしまいました。

 つまり、『鈍感は無知より罪が重い』、というお話。

                               The end.

 


 
心理分析結果
 


 あなたはいわゆる『甲斐タイプ』です。

 周囲のことに関する状況判断は適切なのに、自分のことに関してだけは抜けていると言われることはありませんか?自分自身のことを正しく理解するように努めてみましょう。そうすればきっと世界が変わります。


        

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