「時間の無駄無駄!あんたにはそんな才能ないよ」

 あなたの言葉に少女の瞳が見開かれます。

「やる気になってもあんたには無理なんじゃない?カネはあるみたいだから素直に人でもやとえばいいんだよ。下手な人間が料理するっていうのは犯罪と一緒、資源の無駄遣い」

 慰めてあげるつもりで口にした言葉でしたがあなたはだんだん調子にのってきてしまいました。

「その方が周りの迷惑も少なくていいんじゃないのか?」

「……なんだってぇ!」 

 いくら何でも言い過ぎなその言葉に少女はプチッと切れてしまいました。

 

 

「確かにあんたのいう通り、あたしには家事なんか一生かかっても出来やしないだろうさ!だけどそこまであんたにいわれる筋合いはない!」

 少女は右手をふりかざしました。その手には魔法の光が宿っています。

「あたしが王女失格ならあんたも王子失格だ!王族っていうのは民達の生活の為につくし、そして人の心を救う為に存在するんじゃないのかい?だけどあんたからはその才能、『慈悲の心』がみつかんない!」

 少女はそう言い切るとキッとにらみつけました。

「覚悟しな、王子様。あたしにはその才能だけはあるって言われてるんだ。だからあんたの国の民の為、王たる資格のないあんたには反省してもらう!」

 その言葉と共に魔法の雷を振りかざしました。

 

             

 「うぎゃぁーーーっ!!」

  
 次の瞬間、あなたは少女から魔法を食らい、森の外まで弾きとばされていました。そのショックで骨が何本か折れてしまっていました。

 その後、何度も森に足を運びましたがあなたが森に入ることはかないませんでした。何とか彼女に会い、わびをしたいと思いつづけていたあなたの元に1通の手紙が届きます。それは隣国からの結婚式の招待状でした。そこであなたは思わぬ人と再会します。

 何と花嫁となるその人はあなたを弾きとばしたあの少女でした。

 彼女はあなたが森から追い出された後、後からやってきた隣国の王子と恋に落ち、結婚することになったのです。

 彼女はあなたを見るとそれは綺麗に微笑みました。まさにそれは勝者の笑みです。

 そしてあなたに向かってこう言いました。

    「ひさしぶりだね、この人非人め!」


 彼女はその後その美しさ、強大な魔力と共に何よりその聡明さと闊達さが受け入れられ国民すべてに愛される王妃になりました。

 つまり、『逃がした魚はとっても大きかった』、というお話。

                               The end.

 


 
心理分析結果
 


 あなたはいわゆる『ジョーカータイプ』です。

 自分が何でもできるタイプだからといって、自分自身を基準にして相手を見下したりしていませんか?相手の立場にたって思い遣ることも必要です。


        

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