「ふーん、それが一国の世継ぎともあろうものの態度かい、マーサー王子!」

 少女の瞳が剣呑な光をやどしました。

「どうしてそれを?」

 確かにそれなりの服を着てはいますが、一介の騎士に扮しているあなたの正体を1発で見破られてことに驚きました。
 少女はそんなあなたを見て不敵な笑みを浮かべました。

「あたしは大魔女キリコ、魔法使い達の都エイプリルの王女キリコ。このあたしにわからないことなんかないんだよ!」

 そう言うと少女は右手をすっとかかげました。

 

 

「そもそも勝手に台所を使っておいて片づけもせず、その上勝手に使ったことについてわびもしない。そんな礼儀知らずにはお仕置きが必要だね。今のうちに害となるかもしれない隣国の王子の歪んだ性格矯正しとくっていうのも王女としての勤めってなもんだ」

 少女のかかげた右手に魔法の光が宿ります。

「さあ覚悟しな。お・う・じ・さ・ま」

             

 「うぎゃぁーーーっ!!」

  
 次の瞬間、あなたは少女から魔法を食らい、森の外まで弾きとばされていました。その時の衝撃でろっ骨の何本かが砕けてしまいました。

 その後、完全に傷の癒えぬあなたの元に1通の手紙が届きます。それは隣国からの結婚式の招待状でした。そこであなたは思わぬ人と再会します。

 何と花嫁となるその人はあなたを弾きとばしたあの少女でした。

 彼女はあなたが森から追い出された後、後からやってきた隣国の王子と恋に落ち、結婚することになったのです。

 彼女はあなたを見るとそれは綺麗に微笑みました。まさにそれは勝者の笑みです。

 そしてあなたに向かってこう言いました。

   「ひさしぶりだね、このドケチの礼儀知らずめ!」


 彼女はその後その美しさ、強大な魔力と共に何よりその聡明さと闊達さが受け入れられ国民すべてに愛される王妃になりました。

 つまり、『逃がした魚はとっても大きかった』、というお話。

                               The end.

 


 
心理分析結果
 


 あなたはいわゆる『Mr.オレンジタイプ』です。

 ちょっとどころじゃなくかなりせこいんじゃないですか、あなた?人として最低限の礼儀をわきまえていなければ到底社会をわたっていけませんよ?これまでのあなた自身の生き方を振り返って、自分の人生見つめ直してみてください。


        

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