「やった、お腹空いてたんだ!」

 少女はそれはそれはうれしそうに笑いました。

「んで、何を作ってたんだい?」

 そういいながらお鍋の中を覗き込みました。

「これは──────」

 あなたは料理を説明しようと口を開きかけましたが、少女の様子がおかしなことに気がつきました。何か見てはならないものを見たらしく、全身を小刻みにぶるぶる震わせています。

「どうした?」

 あなたは少女にならって煮込みにかけていた鍋をのぞきこみました。すると澄み切ったコンソメスープを作ったはずなのに、そこには地球外生命体としかおもえない家庭内害虫がプカリと浮き、長時間煮込まれていたらしくダシになっていました。

「……こっ、これって…やっぱ、イヤァー

  

             

 「うぎゃぁーーーっ!!」

  
 彼女が悲鳴をあげた次の瞬間、あなたは錯乱した少女から魔法を食らい、森の外まで弾きとばされていました。その時の衝撃でろっ骨の何本かが砕けてしまいました。

 その後、完全に傷の癒えぬあなたの元に1通の手紙が届きます。それは隣国からの結婚式の招待状でした。そこであなたは思わぬ人と再会します。

 何と花嫁となるその人はあなたを弾きとばしたあの少女でした。彼女は魔法の国の姫君だったのです。

 彼女はあなたが森からたたき出された後、後からやってきた隣国の王子と恋に落ち、結婚することになったのです。

 彼女はあなたを見るとそれは綺麗に微笑みました。まさにそれは勝者の笑みです。

 そしてあなたに向かってこう言いました。

 「ひさしぶりだね、このゲテモノぐらいの王子サマ!」

 あなたは彼女に誤解され、そしてそのことをあることないことつけていいふらされ、その後ゲテモノ王子と人々に噂されるようになりました。

 彼女はその後その美しさ、強大な魔力と共に何よりその聡明さと闊達さが受け入れられ国民すべてに愛される王妃になりました。

 つまり、『寸暇をおしんで結局損をする』、というお話。

                               The end.

 


 
心理分析結果
 


 あなたはいわゆる『メガネタイプ』です。

 基本的に人はいいんだけど、ちょっと何処かが抜けてます。その抜けた部分と言うか、手抜きに走った部分でのちのち大きく損をしてませんか?もうちょっとゆとりをもって行動するようにしましょう。


        

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