「イヤだ。渡さない」
「何ぃ?!」彼女が鋭い瞳で睨んできます。しかしあなたは負けじと言い返します。
「この護符の裏に書いてあったよ。この護符はすべての魔法を無力化する力を持ってるって。それに自分で取りに行かず俺に取りに行かせたってことはおそらくこれがおいてあった台座にでも君には触れないような封印が施されていたんだろ?それなのにこれを渡してしまったら君への歯止めがすべて失われてしまう。そしたら君は俺を倒して一人で逃げ出す気なんだろ?」 彼女はあなたのその言葉に目を見開き、あなたのことを凝視しています。
「だからこれを渡すわけにはいかない。これさえ持っていればたとえ君が魔法で俺を攻撃してきたとしてもそれを防げるんだからね」
あなたはしてやったりという感じで彼女にむかって言い放ちました。しかしその言葉に彼女は思わぬ反応を見せてきました。
「ハハッ……あんたさあ、なかなかアタマいいよ。でもそれがあんたの切り札だってんのならてんで役不足だね」
何故か彼女は面白そうに高らかに笑いました。その理由があなたにはわかりません。「は?」
彼女は完全に獲物を嬲るような残忍な笑みを浮かべて微笑みました。
「あたしの強さは魔法だけじゃないんだよ。この大魔女にして天才格闘家キリコ様に逆らおうなんざ百万年早いってこと身を持って教えてあげるよ!」
その言葉をいい終えるやいなや、凄まじい勢いの回し蹴りが飛んできました。あまりのその早さにあなたは受け身を取ることさえできずに吹き飛ばされていました。
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その余りの勢いでふらふらになってしまったあなたの手から少女は護符をうばいとりました。そして高らかに笑いながらこう告げました。そういうと少女は手をふりかざしました。その全身からは魔法を初めて見るあなたにもわかるような気の高まりが満ちはじめていました。
「この護符はね、あんたの御推察通りの代物だよ。あたしにはこの森から出られなくさせられる魔法が掛けられてて出られなかったんだ。だけどこれがあればあたしは森から出られるのさ。あんたが素直にこれを渡してくれればさっきの非礼は忘れてやるつもりだったけど、このあたしに対して挑んできたことに敬意を表して本気で相手をしてやるよ」 「じゃあね、さようなら王子様、このあたしを手玉にとろうなんざ考えたこと天国とやらで反省するんだね」
その言葉の終わりと共に、彼女の魔法が炸裂しました。
次の瞬間、あなたは少女から魔法を食らい、森の外まで弾きとばされていました。そのときの魔法の威力の余りのすごさと先程のケリを喰らったショックで全身の骨と言う骨が砕け、生きているのが奇跡と言う目にあわされてしまいました。その後、完全に傷の癒えぬあなたの元に1通の手紙が届きます。それは隣国からの結婚式の招待状でした。そこであなたは思わぬ人と再会します。
何と花嫁となるその人はあなたを弾きとばしたあの少女でした。彼女は伝説の魔法使い達の王国の姫君だったのです。
彼女はあなたが森から追い出された後、やってきた隣国の王子と恋に落ち、結婚することになったのです。
彼女はあなたを見るとそれは綺麗に微笑みました。まさにそれは勝者の笑みです。
そしてあなたに向かってこう言いました。
「まだ生きてやがったんだ、低能最低男!」
彼女はその後その美しさ、強大な魔力と共に何よりその聡明さと闊達さが受け入れられ国民すべてに愛される王妃になりました。つまり、『逃がした魚はとっても大きかった』、というお話。
The end.
心理分析結果
あなたはいわゆる『シンタイプ』です。自分が相手よりも強い立場にあるときにはつい強気に出てしまいがちです。逆に相手の方が上だと思えば卑屈になりがち。上とか下とか、強いとか弱いとか考えずにいれる強い心を育てていきましょうね。
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