「案内しましょうか?俺、その酒が何処で作られてるかも知ってるし」
「本当?いいのかい?」少女が半分申し訳無さそうにあなたの瞳を覗き込みます。
「でも、その代わりなんですが……」
「なに?」言いにくそうにしているあなたの次の言葉を少女は促します。
「その、出来たらあなたが『美味しいお酒』を呑む時、御相伴させてもらえたら、と思って……」
あなたは真っ赤になりながらそれだけを何とか口にします。その言葉に少女はしばし目をしばたかせるとあなたに向かって笑いかけて来ました。
「OK。だけどこれで順序逆になっちまったね。『酒』より先に『恋人』が手に入っちまった」
その言葉にあなたはますます真っ赤になってしまいました。
「やった、やっと手に入ったよ」少女───いや、もう少女とは言えないほど成熟した魅力を発するようになった元魔法の国の姫君キリコは嬉しそうに微笑みました。
「城に同じ酒が献上されて来てるのに、あなたがどうしても自分で手に入れるっていうから……」
その言葉にキリコは笑います。
「だって『恋人』はあたしのとこに転がり込んで来てくれたんだから『酒』の方は本気で自力で手に入れたいじゃん。結局2年もかかったけどさ、森を出てから」
そう言いながら少女は手にした酒ビンをあなたの方に指し示します。
「でもこれ開けるのもう少し我慢するからね。あんたも我慢して禁酒してよ、あと8か月くらい」
「?」その言葉にあなたは首をかしげます。
「あたし一人で禁酒するなんて耐えられない!だからあんたも道連れだよ」
そういいながらとっておきの笑顔をあなたの方に向けてきました。
「お酒ってお腹の子供に悪いんだってさ。だからあたし禁酒するから、あんたも付き合ってよね」
その言葉にあなたはしばし呆然とし、そしてその言葉を理解するとキリコの身体を思いっきり抱きしめました。
結婚してから1年、次期国王の妃となっても、森の中で出会ったころと変わらないビックリ箱のようなキリコに振り回されながらも、あなたは彼女と共にいるからこそ経験出来る幸福にこれ以上ない幸せを噛み締めていました。
The end.
心理分析結果
あなたはいわゆる『小林タイプ』です。言葉が不足しがちですが押さえるところはきちんとおさえるあなたは最終的には誰からも信用されるようになります。でもそこまでの過程で衝突しがち。言葉にする努力を怠らないようにしましょう。
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