○サジランの仲間
〔観察ポイント〕
 この仲間の共通点は、単葉、胞子嚢群は線形〜長楕円形で葉身上部に傾いてつくことです。
 観察時 @葉の大きさと光沢の有無 A葉身先端の形 B葉表の中肋の隆起の有無 C胞子嚢群のつき方 D葉柄基部の色 の4点が重要なポイントになりますので、フィールドでよく見ておきましょう。ヒメイワヤナギシダは、ヒメサジラン×イワヤナギシダの雑種です。
 山地の沢沿いの岩上、樹幹に自生するシダです。見慣れると葉身を見るだけでおおよその見当がつくようになります。

サジラン イワヤナギシダ  ヒメイワヤナギシダ ヒメサジラン


光沢のある緑色で15〜25cm
先端は尖鋭頭



光沢のある緑色で5〜20cm
先端は尖鋭頭



光沢のない黄緑色で10〜20cm
先端は尖鋭頭



光沢のない黄緑色で5cm前後
先端は鈍頭〜鋭頭



中肋は太く隆起



中肋は細く隆起



中肋は細く隆起



中肋はやや隆起



胞子嚢群は線形で上部半分に傾いてつく



胞子嚢群は線形で上部半分に傾いてつく



胞子嚢群は長楕円形で先端のみに傾いてつく



胞子嚢群は長楕円形で先端のみに傾いてつく



葉柄基部裏面は黒褐色



葉柄基部裏面は淡緑色



葉柄基部裏面は淡緑色



葉柄基部裏面は淡緑色

山地の沢沿いや林床の岩上、樹幹上で見られる  山地の沢沿いや林床の岩上、樹幹上で見られる  山地の岩上で見られる 山地の沢沿いの苔に混じって見られる