○ベニシダの仲間A
〔観察ポイント〕
 この仲間の共通点は、羽軸の鱗片基部は袋状であることです。単羽状のナチクジャクと2回羽状のマルバベニシダの中間的なものが2回羽状中裂のイヌナチクジャクで、この3種の間には連続性があり、小羽片基部の耳垂が大きくなるもがエンシュウベニシダです。また、キノクニベニシダとヌカイタチシダモドキの間にも連続性があります。
 観察時 キノクニベニシダのグループとマルバベニシダのグループに分けて、羽片の切れ込みなどが重要なポイントになりますので、フィールドでよく見ておきましょう。
 いずれも山地で見られるシダです。見慣れると、葉身を見るだけでおおよその見当がつくようになります。

 キノクニベニシダ  ヌカイタチシダモドキ  エンシュウベニシダ  マルバベニシダ ナチクジャク イヌナチクッジャク


光沢のない緑色



やや光沢のある緑色



光沢のある緑色



光沢のある緑色



光沢のある緑色



光沢のある緑色



最下羽片の第1小羽片はやや短い



最下羽片の第1小羽片は短い



最下羽片の第1小羽片は短い



最下羽片の第1小羽片は短い



最下羽片の第1小羽片は独立しない



最下羽片の第1小羽片は独立しない



羽軸裏の鱗片は
袋状になる



羽軸裏の鱗片は
袋状になる



羽軸裏の鱗片は
袋状になる



羽軸裏の鱗片は
袋状になる



羽軸裏の鱗片は
袋状になる



羽軸裏の鱗片は
袋状になる



中間かやや辺縁寄り
包膜は紅紫色




中肋寄りにつく
包膜は灰白色〜紅紫色



中肋寄りにつく
包膜は灰白色




中肋寄りにつく
包膜は灰白色




羽軸寄りにつく
包膜は灰白色




羽軸寄りにつく
包膜は灰白色




褐色〜黒褐色



黒褐色



赤褐色〜褐色



赤褐色〜褐色



赤褐色〜褐色



赤褐色〜褐色

山地の林床でやや稀に見られる 山地の岩上、斜面で極稀に見られる  低山から山地の林縁でやや稀に見られる   低山〜山地の林床でやや稀に見られる。  山地の林床で稀に見られる 山地の林床で極稀に見られる