○イタチシダの仲間
〔観察ポイント〕
 この仲間の共通点は、最下羽片の後部第1小羽片が第2小羽片より長いことです。短ければベニシダの仲間になります。
 観察時 @葉身全体の形と色  A葉表の光沢の有無 B羽軸裏鱗片基部の形 C小羽片先端の辺縁の様子 D胞子嚢群のつき方 E葉柄基部の鱗片の色 の6点が重要なポイントになりますので、フィールドでよく見ておきましょう。
 いずれも山麓〜山地で見られるシダです。見慣れると、葉身を見るだけでおおよその見当がつくようになりますが、オオイタチシダとナンカイイタチシダでは連続性があるので、ポイントを押さえておきましょう。

ヤマイタチシダ オオイタチシダ イワオオイタチシダ ベニオオイタチシダ ナンカイタチシダ ヒメイタチシダ


2回羽状浅裂〜全裂、先端は長細くなる


2回羽状複葉、先端は次第に細くなる


2回羽状複葉、先端は細長くなる



2回羽状複葉、先端は次第に細くなる


2回羽状複葉、先端はホコ状になる



3回羽状複葉、先端は次第に細くなる


羽片は光沢のない緑色で、辺縁は反曲する



羽片は光沢のある濃緑色で、辺縁はやや反曲する



羽片は光沢のある緑色で、辺縁は反曲する



羽片はやや光沢のある黄緑色で、辺縁は反曲しない



羽片は光沢のない緑色で、辺縁はやや反曲する



羽片は光沢のない黄緑で、辺縁はやや反曲する



羽軸裏の鱗片は
袋状となる



羽軸裏の鱗片は
扁平が多い



羽軸裏の鱗片は
扁平が多い



羽軸裏の鱗片は
扁平が多い



羽軸裏の鱗片は
扁平が多い



羽軸裏の鱗片は
扁平が多い



羽片先の辺縁は
全縁



羽片先の辺縁は
鋸歯縁



羽片先の辺縁は
全縁か細鋸歯縁



羽片先の辺縁は
鋸歯縁



羽片先の辺縁は
鋸歯縁



羽片先の辺縁は
尖がった鋸歯縁



胞子嚢群は中間につき、包膜は灰白色




胞子嚢群は中間かやや辺縁寄りにつき、包膜は灰白色で波状縁



胞子嚢群は中間かやや辺縁寄りにつき、包膜は灰白色で全縁



胞子嚢群は中間かやや辺縁寄りにつき、包膜は中心部が紅色になる時もあり、波状縁


胞子嚢群は中間につき、包膜は灰白色




胞子嚢群は中間かやや辺縁寄りにつき、包膜は灰白色



基部鱗片は、黒褐色で披針形



基部鱗片は、黒褐色で披針形



基部鱗片は、黒褐色で披針形



基部鱗片は、黒色で披針形



基部鱗片は、褐色で披針形



基部鱗片は、黒色で縁は淡褐色で披針形
 山地の林縁、岩上で見られる  低山地から山地の林縁で見られる  低山地から山地の林縁、岩上で見られる  低山地の林縁で見られる  低山地の林縁で見ら、海岸沿いに多い  低山地のやや乾いた林縁で見られる