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80歳で初めての海外旅行。
フランス語は言うまでもなく、英語もできず、
おまけに耳まで遠いのに…
彼はフランス人に積極的に話しかけていた。
「NAINON SYOUCYU KONO MISE…(焼酎…この店ないの?)」…。 |
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あ〜!教科書で見たことがある〜!というため息が漏れてしまいます。 |
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華やかさとシンメトリー!これでもか!っというフランス芸術の玉手箱 |
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いい写真を撮ると決めると回りが見えない。
よく言えばすぐに夢中になれるのだ!
外国人客を…
DOMON…DOMON…と(ど〜も…)
かき分けて前へ前へ…
いい写真が撮れたのか…にっこり笑って戻ってきた。 |
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ブランド品にまったく興味のなかったおじいちゃんが…
ビトン本店を見たら…大興奮!
「おばあちゃんと娘と嫁にバッグを買ってやろう!」
で…急きょ予定変更!
ホテルへ一度戻って、飛行機の切符を持って…いざビトン本店へ!
そして…新事実発覚!
「何?5000円で買えるものはないなのか?」
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逞しいのか?ボケてるのか…まったく怖気づかない…海外旅行初体験。
今日は、パリジャンに混じって…お茶をした。
「おじいちゃん…旅慣れてる感じだよ!」って言ったら一言。
「僕ね〜海外来てるの忘れてた。大阪だと思ってた!」
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初めてのおつかい
自分で買い物をしたいということで1.10ユーロのポストカードを買いました。
手のひらに50centユーロのせてると…
お姉さんに…
「5ユーロ足りないわ!」
と表示を指差され説明してもらいました。
ドンマイ!ドンマイ!
初めてのおつかい…
よくできました。
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世界遺産のモン・サン・ミッシェルに行きました。
「元気にやってるから…ありがとう!」
門の前で、おばあちゃんに電話してたら…。
泣き出してしまいました。
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ガイドさんが、50年前のノルマンディー上陸の話をし始めると…
おじちゃん、悩みだしてしまいました。
「おかしいんだ…ドイツが降参した時、まだ、日本は戦ってたハズなんだ。」
実体験のある人の言葉は重みがあります。
その後、60年前だとわかり…どこか得意げでした。
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モン・サン・ミッシェルの階段を上りきりました。
帰り際のお土産屋では…
どうしても…自分の好きな物の関心があるようです。 |
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ホテルでもくつろいでいます。
夜、ホテルのバーで飲んでいると…
「ここは新小岩みたいだね…」
そう言うと、請求書を持って…
とっと、とっとと支払いに行ってしまいました。
帰ってきて…
「日本語でサインして見せてやった!」
うれしそうです。
泡風呂は初体験ではないかもしれません?!
どこでだか…詳しく詮索するのはやめにして…
とにかく…ご機嫌でした! |
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午前中、
ホテルから歩いて、
オペラ座、
マドレーヌ寺院、
コンコルド広場、
シャンゼリゼ通り…と
ゆっくり歩きました。 |
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パリは初夏を思わせるほど…素敵でした。
コンコルド広場から、凱旋門へ続く
シャンゼリゼ・クレマンソーは
初夏を思わせるほど…強い緑で活気付いていました。
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TGVは、ゆったりとした乗り心地でした。
ビトンの旅行用カバンを2つ、セカンドバックはエルメスのケリーの茶、シャネルのサングラス、愛犬用のビトンのカバン、愛犬のリースもビトン…という出で立ちのご夫人がいらっしゃいました。
なんと、愛犬“ポチ?”はテーブルの上においでになりました。
ちなみに、
テーブルの向こう側に座るジェントルマンは、ご主人ではなく…赤の他人でした。
2度びっくりしました。
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TGVの車窓から、流れる景色を眺め、おじいちゃんは一言つぶやきました。
「松尾芭蕉だったら…なんて詠ったかね?」
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ジュネーブの町をトローリーバスで歩きまわした。
おじちゃんは、すっかり時刻表を見るのも得意になり…
目的地までバス停がいくつあるか…
指を折って数えて乗っていました。
すっかり地元の人たちの中に溶け込んでいました。 |
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レマン湖周辺を散策しました。
おじいちゃんは写真撮影に
すっかり夢中になりました。 |
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レマン湖クルーズに参加しました。
太陽と雲とアルプスの創りだす幻想的な世界に引き込まれました。 |
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昔のヨーロッパの面影を色濃く残すジュネーブの裏道を歩きました。
「昭和村みたいだね!なら…ぼくが絵になるででしょう!」
おじいちゃん、うれしそうでした。
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昨夜来からの雨もあがり、朝食を済ませた後、ジュネーブとレマン湖を一望できる丘に上りました。植物の力強い息吹を感じました。 |
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Chamonix Mont-Blancへ向けてハイウェイを走りました。途中、アルプスの少女ハイジが住んでいたであろう(もうおばさんになっているのだろうけど…)丘の家をたくさん目にすることができました。 |
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シャモニーの街をのんびり歩いて、天候が良くなるのを待ちました。 |
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まだ天候はどんよりとしていましたが、ロープウェイに乗って出発です。高所恐怖症のおじいちゃんも、ワクワクする期待感の方が大きかったようです。 |
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雲を突き抜けると…そこは雲海の中に浮かぶ島でした。思い描いていた景色が、その創造をはるか超えたスケールで目の前に展開されました。 |
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モンブランに自慢の一眼デジタルカメラを向けるおじいちゃん。その思いが通じたのか、真っ青な空とモンブランへとつづく雲の道がおじいちゃんの前にできました。 |
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自然の創りだす美しさにかなうものなどない。そう感じさる圧倒的な力を感じました。 |
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3842メートルの世界。雲のタッチひとつで、瞬時に景色が変わります。その鮮やかさに心奪われ、夢中でデジカメのシャッターを押していると…頭がぼ〜っとして、苦しくなってきました。 |
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雲の上の世界に約1時間…とうとう…お二人は…倒れてしまいました。 |
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薄い空気がいけなかったのか?昼間のチーズホンデュの食べ過ぎのせいなのか?おじいちゃん一大事です。走っていって、初めての有料トイレ。でも、押しても、引いても、どうやっても、入り口があきません。祈る思いで40セントを入れると、自動的にドアが開きました。そして…ホットできました。 |
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スイスの高級ゴルフ場へ連れて行って頂きました。アルプスへ打ち込む一番ホールを見ながら…お昼ごはんを食べました。 |
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免税店での買い物にも…すっかり慣れました。そして、初めての海外旅行、欧州を後にします。お世話になった方々…ありがとうございました。 |
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