1991年吹田市の財政規模は、一気に1千億円台に膨れあがりました。いわゆるバブル経済の地方財政への影響が、こういう形で現れたのです。長期低落傾向だった教育費がこの期を前後して膨らみあがりましたが、この数年間に総合運動場などの市民スポーツ施設建設が次々と推進されました。 1987年から1992年の間に、32の学校に36億円をかけた大規模改修工事がおこなわれましたが、その一方では、市民スポーツ施設建設のために、300億円を超える予算が10年ほどの間に使われました。 2000年代の教育費の比率低下は、当初は児童・生徒数の減少によりましたが、実際の児童・生徒数は横ばい状態でありながら、義務教育費の比率が低下しています。学校の一般運営経費は、最近の数年で15%以上の削減となりました。