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枚方市の大規模改造事業は、徹底したもので、コンクリートの駆体を残して一切を撤去してから電気、給排水、床、天井、サッシ等の設備を一新する内容となっています。また、写真でもわかるように校舎の窓は下の部分が小さく、上の部分が大きくなっていますが、これは枚方の学校の標準規格です。注目されるのは、一新に当たって、サッシを内側に外せるタイプのものに切り替えたことです。従来のものでは、修理の時の取り外し作業で落下する危険があり、現場でのメンテナンス性を考えたものとなっています。 |
教室内も全てが改修されています。耐震補強された窓サッシだけでなく、床、天井、照明器具はやり変えられて新築同様です。黒板は、使用する学年に合わせられるように高さが変えられるものになっています。 |
廊下奥の窓形状を見れば、どのような耐震壁が増築されたかよく分かります。鉄骨ブレースは淡いピンク色に塗装され違和感のないように工夫されています。 |
1階の耐震壁は、1教室当たり2カ所に鉄骨ブレースを入れなければならなかったために、普通教室よりも配膳室の要望実現に利用されることになりました。この配膳室の上の教室は、鉄骨ブレースを1カ所いれてそのまま普通教室として利用されています。 |
元々枚方市の学校のトイレは、段差をなくしたり、設計当初から清掃用具庫を配置したりと優れたものでしたが、春日小学校では、洗浄設備のついた障害児用トイレ(写真右)を新たに設置しました。 |