新年あけましておめでとうございます。YMCAの田尻です。 1月15日に成人式を迎えるのですが、その前に先月号の酔水新聞でお知らせした通り12月13日に行われたホノルルマラソンに参加してきました。 ![]() 今回のマラソンには、毎年担当している担任の女教師T,二年生が9人(男2人、女7人)、1年生7人(男3人、女4人)の17人で行くことになりました。他にも数名遅れて来るそうです。現地には、9日の朝に着き、コースの下見からはじまりました。現地の人が案内をしてくれたのにもかかわらず、自分も含めてほとんどの人が寝てしまい、後々後悔するのは言うまでもありません。 現地に着き、3日間の自由行動があったせいか、緊張感がなくなったのですが、朝の3時30分に起き、多くの出場者と一緒にスタート場所まで歩いていくうちにやっと気分がのってきました。ホテルからスタート場所まで歩くと40分位かかるのですが、その途中で障害者の方の車椅子でのマラソンがスタートしました。失礼な言い方かもしれませんが、『やるんだな』というのが第一印象でした。この時に日本人以外のいろいろな国の人から自然と喚声が起こりました。今までの自分では考えられなかったので最初は驚ろきましたが外国ではこれが当たり前なのかなと思いはじました。この時思ったのは、自分も自然とできる様になりたいなと思いました。 スタート時間は、朝5時です。4時40分頃にスタート場所に着いた時にはスタート待ちの人でいっぱいでした。去年よりも参加者はかなり減ったみたいですが、周りを見たら日本人がやたら多いのに気が付きました。そこで思ったのは、衣装を着ているのは日本人だけなのかなと思いました。中には、『やっちゃったかな』と思われる人もいました。 時間が近くなると、放送が流れてきました。日本人は団体で出る人が多いらしく日本人だけが騒いでいました。朝からテンションが高い人もいるんだなと思いつつスタート時間を待っていました。 スタートの少し前に、ある人物が紹介されました。その人物はタレントになった小錦です。芸名はローマ字で書くのですが、長くなるのでやめときます。それまでは全く気がつかなったので『金八先生』に柳沢眞吾が出ていたと聞いた位驚きました。
ホノルルに行く前にハーフマラソンに参加していたおかげで25kmまではなんとか行けましたが、それから少しずつ足が重くなっていきました。途中でハイウエイがコースになっていて、コースを知らずにそこにいった時には折り返して戻る人がいたので自分を含めてコースを知らない人は、『折り返しはすぐだろう』という甘い考えで走っていたと思います。かえってその方がよかったのかもしれません。 結局5km前後はストレートのコースでやっとの思いで折り返してきました。それからしばらくは足が内股の状態で上がらなくなってきたので歩いて行く事にしました。 残り6km前後になった時にある山を登って下るというのがコースになっていて、登りはなんとかいけたのですが、下りの時は叫びたくなる位厳しく感じました。やっと平地になったのいいのですが、それからは足もほとんどあがらない状態になっ棄権しようかどうか迷いましたが、その時に周りを見ると日本人だけが座って休んでいるのをみて、かっこ悪くみえたので歩いてでも絶対に完走する事にきめました。 残り数kmになった頃には、沿道に見物にくる人も多くなり、中には水をまいている人もいました。水をかぶりたかったのですが、よーく考えたらカバンの中にカメラがあったので、いくにもいけなかったのが残念でした。ゴールまで2kmになった時に見物人の一言によって走る気力が復活しましたその一言とは『はやくいかなと完走Tシャツがなくなるよ』という事をいわれました。その完走Tシャツとは、ゴールした人しかもらえなく、その中でもサイズちゃんとあり、早く行かないと自分のサイズのTシャツがもらえないのです。そういう事を聞いたらすぐに変わるのが田尻一人という人間です。途中で同じ学校の人と一緒になり、一緒にゴールしました。時間は、6時間49分56秒でした。なんとか自分のサイズのTシャツももらい、先着1000名のうちの968番にマッサージもしてもらいました。この時に思ったのは、スタートの時に小錦がいた事を思い出しました。そういう事を遠い昔に感じたのは、他にもたくさんいるはずです。 うちの学校は先生も含めて20人参加(遅れた人が3人)して、全員完走しました。 YMCAからの参加者で1番は早かったのは、イチローと呼ばれているのが4時間9分、最後はある芸能人と同姓同名の人で10時間ちょっとでゴールしました。 ゴールをしてからは流れ解散になったので、ホテルに帰り、お土産を買いにいったのはいいのですが、足は内股の状態でほとんどあがらなかったので外人さんにからまれた時の事を考えてしまったので、とっととホテルに帰りました。
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