ダイバーズ編 平野文代

 8月12日(木)?
ついにやって来た夏休み!いそいそと午前9時30分羽田の集合場所へ赴き「おはよう」の声に振り向くと、伊藤さんの姿にビックリ!東南アジアなどでよく見られる籐でできた笠のようなものをちょこんと被っているではありませんか。ギャラリーの注目を集めていたのはもちろんのこと、今回のツアーにかける意気込みが伝わって周りは少し引けてしまいました。そして西表島付近の低気圧を気にかけつつJAL903便は定刻より30分ほど遅れて羽田を離陸、伊藤さん、臼井さん、森谷君、津田ちゃん、ユッコちゃん、そして小玉さん親子と私を含めた?(あれ? 一人足りない!)もとい平野会長を含めた計9名のダイバーズの面々は沖縄に向けて旅立ったのでした。

 今年も機内でビンゴゲームを楽しみ、(伊藤さんがビンゴでキャップをもらい、前述のと替えました。ホッ。)約2時間で那覇に到着。石垣へ乗り継ぎ、さらに船で西表へ渡るのですが、ここでトラブル発生、石垣行の便が遅れ船の時間に間に合わない!そこで到着後、機内預荷物のない小玉親子が先に港へ急行し船に5分程待っていてもらい、かくして無事、親子の活躍で西表へ出航できたのでした。(ちなみに船長さんに怒られたのは小玉パパだけでした。スミマセン)
 宿泊先の「星の砂ペンション」は、文字通り目の前が星の砂浜でロケーションが素晴らしく、部屋は合宿所みたいだけれど食堂がきれいだから、まっいっか。夕方の雨で明日の天気を祈りつつ眠りにつきました。(ここも100円クーラー、毎晩突然の暑さに悩まされました。ふー)

8月13日(金)
朝目覚めると空は曇りがち、あまり天気は期待できそうにもなし。ペンションの前から床が抜けそうになっているワゴン車に乗せられボートに向かう。道路から細い山道に入り森谷君の「ダイビング行くとは思えない」の声が聞こえたかと思ったら突然小さな入り江にボートが見える。膝まで水につかりながらボートに乗り込みやっと気分はダイビング!しかし外海は波が荒く船はどんぶらこっこ、1本目の前に疲れてしまいました。さて、最初のポイントはサバ崎、潜行してみるとここも環境破壊か白化現象の影響か一面珊瑚の死骸で寒々とした視界、「ブルーな気分」とユッコちゃん、ロクセンヤッコの夫婦やヘラヤガラなども見られたけれども、1本目は耳抜きや調子の出ない人が多くて皆さんいまひとつといった感じ。しかしさすが津田ちゃんと水中カメラを持った一緒に乗船している別のグループはなかなか浮上してこない。待ち時間、退屈した元埼大水泳部2人が水着姿で船の上からダイビング、(壁もないのにターンしている、完全にプールと間違えている?)もう1人、元西高水泳部も飛び込み、こんなダイビング客いないよねといった雰囲気。おまけに伊藤さん、上がってきた水中カメラのグループの女の子に泳いでいる臼井さんを指して「ロスアンゼルス五輪の選手だったんですよ」 …。

お昼は白浜という港に上陸、近くのバスの停留所でお弁当。そこへ午前中息子のユウキ君と遊んでいた小玉パパが後ろ髪を引かれつつ合流、昼食後2本目のポイント、網取へ─。こちらは珊瑚もきれいでお魚もいっぱい、ノコギリダイの群れや大きい!のと小さい!クマノミもいて満足でした。ペンションに戻った後、津田ちゃん、ユッコちゃんと星の砂浜でシュノーケリング。潮がひいてしまい水が濁っていましたがクマノミも西瓜?もいて結構愉しめました。
夕食時、1本目しか潜らなっかた伊藤さん、泡盛のせいか(いえ、最初から)絶好調、この原稿に"伊藤孝の駄洒落コーナー"を入れろと宣い、皆から却下されていました。(それに伊藤さんのダジャレ、なんだっけ?)その後、カヌーの仲村さんから紹介の山本さんが15日の島内観光?の打ち合わせにきていただきました。よろしくお願いします。(カヌー?長袖?ん?)

8月14日(土)
昨日よりは少し雲もとれて期待できそうな空模様。又、床の抜けそうなワゴン車で揺られてボートへ。本日の1本目はバラス島西。ここはハナゴイ、キンギョハナダイの群れが可愛らしく、その名の通り艶やかな大きい一匹のアデヤッコが優雅に泳いでおりました。お昼休みは白いサンゴ礁の島、バラス島で。お弁当の後は皆でシュノーケル。小さな鰯の群れやウミヘビが見られておもしろかった!さて、2本目はキャンセルした伊藤さんを近くの港で降ろし、最後のポイント鳩間東へ。ここも珊瑚が綺麗で魚もたくさん、カメラグループの邪魔をしつつ魚に夢中になって遊んでいてふと気づくと上の方をプカプカ浮いている人が数人、きっとうちのグループに違いない。タンクの残圧がすぐ減るので高いところで泳いでいる臼井さん、魚には興味がなく変化に富んだ地形を愉しみたい森谷君、平野会長。今回は海が荒れた為、潜れるポイントが限られ2人とも不完全燃焼気味、早速,夕食後、森谷君を会長にスイスイダイバーズ地形派結成!会員2名?、(ほんまかいな?)ガイドをしてくれた船長さんゴメンナサイ。

日の高いうちから泡盛で盛り上がっていた男性陣、日が暮れると外のテラスで伊藤さん、ゴロン。空には目尻の下がった伊藤さんの目のような色っぽいミカン色の細い三日月。伊藤さんが寝入ってしまうとお月様も雲間に隠れてしまい、こうして西表の夜は更けていきました。

島内観光その1、西表編

8月15日(日)
今朝は良いお天気、今日、西表を離れる小玉さん親子、森谷君、ユッコちゃん、それと私に今回のツアーただ1人フル参加津田ちゃんの6名は、荷物の配送の手続きなどあわただしくお迎えの山本さんご夫妻と島内観光に出発!着いた所は海岸砂浜、ここからカヌーで海に漕ぎ出し浦内川を遡りマリュドの滝で折り返すとの事、大変!島内観光改め浦内川カヌーツアーとなりました。私達の他に女子大生の唐山さん、高校生の田川君が参加、インストラクターは山本さんとキンちゃん(と呼ばれていた)。私だけキンちゃんと二人乗りで楽をさせて頂きました。、一行は四苦八苦しながら、漕ぐ事約2時間で上流船着場へ。ここからさらに徒歩30分、山道を登りマリュドの滝に到着、ここで滝を見ながら山本さんの奥様心づくしのおにぎりでお弁当タイム。(おいしかった!)昼食後、早速津田ちゃんは水着姿もまぶしく川の中へ、それにつられて皆も飛び込み気持ち良さそう─。下りの浦内川は午前とは景色が一変、潮が引き、水位が下がったせいで川岸のマングローブは根っこをのぞかせ、鳥達も舞い降りてきてのどか。あれっ浅瀬にたくさん黒く蠢くものがいる!キンちゃんによると有名なカニ(コメツキ?忘れた?誰か教えて)だそうです。そして無事帰還、山本さん達、ペットボトルを持ってくれた津田ちゃん、森谷君はじめ皆さんありがとう!
シャワーを浴びにペンションに戻ると、パドラーズ後発組が到着している。石垣へ向かうメンバーは、またもやあわただしく山本夫妻に船浦港まで送ってもらい、あわただしく船に乗り西表を後にしたのでした。(結局最後まで船や飛行機あわただしかった!)ここでパドラーズにバトンタッチ、紅一点津田ちゃん頑張れ!!皆さんご無事で?♪しかしまだ続く-

島内観光その2、石垣編


8月16日(月)
昨夕、まだ旅を続ける小玉親子と石垣港で別れた後、森谷君、ユッコちゃん,私の3名は夕食に入った郷土料理屋のお姉さんに3時間で島内1周できると聞きレンタカーを借りることに。今朝も良いお天気だ!森谷君の運転で午前9時半頃石垣島1周ツアーに出発、左回りに観音崎、御願崎、平久保崎等岬めぐりならぬ灯台めぐりとなりました。途中、割引券付、星の砂プレゼントに惹かれて川平湾でグラスボートに。が、珊瑚の死骸が多く魚もいまいち、おまけにボートのおじさん、クマノミはあっさり通過、大きい貝がごろごろしているところで停止、ユッコちゃんと次第に無口に?。しかし同乗のお客さん、「あの魚のデザインいいわね」としきりにブダイを褒めておりました。(ちなみに私達には人気のない魚君です)
そして快調に飛ばし(市街地をはずれるとほとんど対向車がない!)そろそろ町の中心地へ近づいたころ、突然助手席のユッコちゃん、「ヤバイ!!」とシートベルトに手を伸ばす。そこには検問中のおまわりさん、誘導されて空き地へ(二人ともいつのまにかしていなかった)。いるわいるわ捕まった車、妙に多い。後で聞いた話、車両検問があったとの事。違反キップを切るおまわりさん、「助手席の奥さんにもさせなきゃだめだよ」「え〜(と笑う)」「えっ娘さん?」?、森谷君とユッコちゃんは一体いくつなのだ? ?
かくして、1点減点のおまけつきで(森谷君お気の毒に)無事羽田に向けて帰ることができました。そんなこんなで楽しい夏休みも終わってしまいました。関係者の皆様大変お世話になりありがとうございました。
おしまい。


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