話
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タイトル
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感想
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1
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悪霊がいっぱい#1 |
OP.ED.の単調っぷりに一瞬挫ける。
絵の出来に関しては、ナルの下睫毛は要らないと思う。麻衣をもう少し、可愛く描いてくれたら嬉しいな、と言ったところ。ストーリーはいなださんの漫画基調ですね。多少はアレンジされているのは演出上仕方ないのかな?と様子見でしょうか。
黒田女史の扱いが微妙だと思ったけど、この人が中心と言えば中心に話が進むので、胡散臭くて丁度良いのか。でも、ゴーストハントと云う話の特質上、第一話は一気にエンディングまで持って行きたいところですねぇ。これでもか、これでもかと胡散臭さをまき散らす登場人物。なんだ、しょうも無いと思わせておいて最後にやって来るどんでん返し。だが、#1ではゴーストハンターのメインレギュラーが出そろったところで終りです。テレビで売れっ子の霊媒、長髪の高野出身の坊主、ケバくて派手な出立ちの巫女だと言い張るおねーさん、麻衣より年下っぽく見えるが19才だと云うエクソシスト。何故か関西弁。そして我等がナルちゃんです。
幽霊退治と云うだけでも胡散臭いのに、このメンバーだと胡散臭さ倍増だもんな。麻衣は巻き込まれてると云うか、自分から頭を突っ込んでいると云うか、それは少女小説では常套手段の導入部、それを如何に自然に見せるかと云うのは結構難しいんじゃ無いかと思うのだけど、今の処それは上手くいっているように見えます。改めて見たら、導入部の怪談のシーン、1人足りない?
ナルは「4」じゃなくて「5」だったよね?麻衣のお友達は3人娘なのに、削られた1人、可哀相。や、1人足りなくても物語の進行には影響ないんだけどさ。あ、今下駄箱倒れた。リンさんちょっと格好良いね。ちゃんと片目隠れてる。でもナルの美少年っぷりが足りない。もっとナルシスト然としててもイイと思う。声優さんがもっと開き直って思いっきりナルシストっぷりを発揮してくれる事に期待してます。あと、麻衣の声、もっとお嬢さんしてるかと思ったけど、結構似合っていると思います。これからもっと元気いっぱいの勤労女子高生を演じて頂きたいですね。話が進む毎に声優さんの演技が熟れて来る事に期待大。 ええと、マンガからのアニメ化だからでしょうか。コマを割ったような演出が多いですね。これは意識してそのようなシーンを多くしているんでしょうから、この後の展開で色々と効果的に使われるんだろうなぁ。
この回での一番のホラー的ミステリーシーンは、黒田女史が「たった今襲われた」と私服で現われたのに、回想シーンでは制服着てるところ。きっとこの後、ファンの間では色んな意味で囁かれ続けるであろう。
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2
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悪霊がいっぱい#2 |
後の話でレギュラー化する人を除いて、ここで殆どの主要メンバーが揃いましたが第一話では仲悪いのよね。OP前の麻衣の語りはいかにもティーンズ・ハートのレーベルが元の少女小説だと思い起こさせられます。
今回は巫女さんの綾子、エクソシストのジョンの行なう除霊シーンが見れます。除霊しても怪現象。黒田さんは霊が居ると言い張り、真砂子は居ないと言い切り、ぼーずと綾子は除霊したと云う。それぞれ自己主張ばっかして進展がないと思わせておいて、ナルが原因は他にあると爆弾発言。
原因は地盤沈下。
校舎自体が傾いて来ているので、教室の中の物が勝手に移動し、壁や窓が歪んで割れるのが続き、それが怪談の成立してしまった原因だとナルは主張。原因が分かった以上は撤収すると宣言したところで、この話は振り出しに戻されるのだな。
誰も居ない校舎内で足音、開閉する扉、割れた窓ガラスが黒田女史を直撃して怪我を負う。この件でぼーずや巫女さんはナルを見下し、ナルは自己嫌悪起して行方をくらます。
さて、実はここがこの話で一番重要なシーンです。
霊は居るとして動き出すメンバーと、行方くらませている間に別の方向から事件を調べていたナル。そして何故かナルの帰りを待つ麻衣。こうやって見てると麻衣って、つくづく人が善いよな。とにもかくにも、ほぼ全員が反発しあったまま結末に雪崩れ込むのですが、この後この人達が仲良く事件解決に取り組むなんて、第一話からは想像出来んよな。いい具合に仲違い。アニメだけしか知らない人達がこの話だけで「つまんない」と判断してしまわないか不安なところ。このあと、話が続くにしたがってホラー色強くなるし、細やかな伏線が最後に回収されるのは気持ちのいいものなのですが。
うん、今の処出来は良いと思います。このままのクオリティ保ってエンディングまで持っていって欲しいです。ところで、マンガ描き下ろしの『サイレント・クリスマス』はアニメ化してくれるのかな。時期的にもとても良いように思うのだけど。
さて、2話は麻衣が突然のポルターガイストにて再び下駄箱の下敷きになります。
ここで麻衣は意識を失ってEDに入るんだけど、わたしゃ一瞬、あの映像をバックに『例の人』が出るのかと思ったよ。それならそれであの画像だけのED、OP、にも意味が見出せるからさ。
別に麻衣がきゃぴきゃぴした画像を期待して無いさ。コナンのEDみたく、その日の回想シーンをセピアとか色彩落として流すだけでもいいのに……何度見てもOPとEDの画像が手抜きにしか見えない私でした。
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3
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悪霊がいっぱい#3 |
“夢の中の”ナルはね、もっとやわらかぁ〜〜〜〜〜くっ、微笑むのよっ!
誰?こいつ?!ってくらいで丁度いいのよ!
だって、別人なんだもの。
と、ここまで書いて一瞬考え込んだ。この感想は小説ネタバレOKサイドにしか置いて無いから何書いても良いんだよね?
アニメとしての出来は思ったより良い出来だと思う。が、しかし、原作ファンからすると物足りない、と言うか、カットされたシーンが勿体無い……
ナルが地盤沈下説を唱えて、事件は解決したと学校に報告すれば、『旧校舎に幽霊が居ない事になると、これまでの黒田さんの言い分全てが否定される=黒田さんは本当は幽霊なんか見えていない=単なる目立ちたがりの嘘つき』と言うレッテルが黒田さんに貼られる事になる。これまでの彼女の存在意義とか否定されるのが恐くて彼女の無意識がポルターガイストを起した、と言う説明が弱い気がする。あの展開だと黒田さんが反省しているところもカットされてて、最初から最後までイヤな彼女のままじゃ無いか……。ちょっとそれは可哀相だよね?
あと、ナルがナルらしい発言する「僕は鏡を見慣れているもので」のあと、爆笑前に一瞬の『間』が欲しかったなぁ。ナルの台詞の後、皆が一瞬だけ呆気にとられて、それからナルが言った事の意味を理解してから爆笑する、と言う流れの方が自然だと思うんだ。折角短めの一巻で3話も消費するんだったら、この辺の微妙な心理もきちんと表現して欲しかったなぁ。
リンさん復活です。そして、あの、ですね、ワタクシ、ナルよりリンさんの方が美形に見えて仕方がありません。リンさんカッコイイ!
あのリンさんが「私は鏡を見慣れているもので」と言った方が説得力あると思うんですよ!ねぇ、皆さんそう思いませんか?!!!!
麻衣はだいぶ見慣れて来ましたが、やっぱりナルの美形っぷりが説得力に乏しいのが残念です。いっそ透過光とばしまくってハレーション現象起させて顔をはっきり見れなくしてしまっても………はい、ごめんなさい、アニメスタッフさん。でもナルが美形にみえないんですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ(泣)
所で、アニメから見始めた人にとってこの一番最初の事件って、面白いんでしょうかね。私はネタバレもネタバレな『悪夢の棲む家』から入って、その前身の話が見たくて読み出したので「こんな出だしだったのか」と可でも無く不可でも無い印象でした。むしろあの文体はどちらかと言えば苦手な文体なので、リアル刊行時に友人に勧められたのも断ってたクチだしぃ。でも、当時の少女小説の幽霊物としては画期的と言って良かったのかな。いきなり本当は幽霊じゃ無いオチですから。あれだ、本来のターゲット年齢層は夏休みなんかのお昼のワイドショーで『あなたの知らない世界』を見て、ちょっぴり不思議で怖い話が大好きな世代だよね。
……こんなお年でこの話にハマっている自分の事は……げほごほ……
ん、まぁ、なにより、アニメ化目出度いなぁ。悪霊シリーズの終りまでは行ってください。期待してますから。 |
4
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人形の家#1 |
麻衣がバイト始めて最初の出張事件、って事になるのかな?
ファイル1が地味〜〜〜〜〜〜な話だったので、アニメで初めてゴーストハントを見た人がここから見て無かったりしたら勿体無いよね……と原作読んだ自分は思う。ここからドンドン怖くなって行くし。
のっけでイキナリ自分の学校でナルが調査した時の知識を披露する麻衣とそれに鋭いツッコミを入れるナル………のシーンの印象が違うのは何故だ…………?
ナルはもっと性格きつくて根性が悪そうな演出えを〜〜〜〜!
現実のナルがキッツイ性格であればある程、夢に出て来るジーンとの退避が面白いのに〜〜〜〜〜〜っっ!
んでもって、後になって色々と考えて見たら、もしかしてナルって実は優しい?って判るのが美味しいんだよぅ。麻衣は勤労女子高生なんだから、ちょっとくらいおばさんくさい性格でも構わないと思う。無理に今時の女子高生を意識しないで欲しいです。
今回は思いっきり本物のポルターガイスト幽霊バージョンな訳ですが、このスタッフさんはあんまりホラー映画とか見ないのかな。ちょっと見せ方が下手な気がするんだけど……?
麻衣の目をネガのように反転させるだけが演出じゃ無いよぅ。なんだか『間』の取り方が下手だと思う。展開を急ぎ過ぎてパンパンと画面を切り替えるから、恐怖の前の一瞬の溜が無いんだわ。日本のホラーはじんわりとやって来る怖さが命。ハリウッドや外国の恐怖映画はどちらかと言えばスプラッタ風味だったり、後ろから突然殺人鬼が襲って来るような演出で、どちらかというとこの外国風味の演出だよね。そして失敗している……………
派手さよりも伏線をしっかり踏まえてゆっくりじわじわ恐怖感を煽る演出のが好みと言うか、ゴーストハントってそんな話だと思っていたんだけど。
しかし何度見ても美人のリンさん(笑)。ぼーさんはカッコイイし。普通に見ていてナルよりもこの大人の男性陣の方が男前に見えてしまうんですが〜〜〜〜〜(汗)
できれば綾子の美人度をもう少し上げて欲しい。途中まではホントに役立たずなんだけどね(苦笑)、おこぶさまの回では神々しいお姿が拝見出来るわけだし、軽薄そうに見えて実は結構家庭的な性格だっってことも踏まえて………
今回のラストシーンのミニーの移動シーンで一瞬吹いたのは私だけだろうか……変な動き方。なんだか前回の地盤沈下を引き摺ってて、ベッドが傾いたのでずり落ちました、見たいに見えるんですが。後向いてたのが前向きってのは、良いんだけどなぁ……
この先、麻衣が落ちる所とか、井戸から貞子(笑)のシーンとか期待してて良いんだろうか。 |
5
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人形の家#2 |
今回は、ホーンテッドハウスです。
ド派手にポルターガイスト起こりまくりなんですが、なんだろう。見せ方、下手だな……………
この先ずっとポジとネガ反転効果使いまくる、と言うか、麻衣がジーンと会って現実(現世?)を見下ろす度に視界が反転するのだろうけれど、“驚き”の表現として出て来てその次間髪開けずに恐怖シーンってどうよ?
ホラーは“何か”起こってサブキャラが先に異変が起きた事に気が付き、主人公がみんなの様子から“何か”起きた事に遅れて気が付いて、ゆっくりとその“何か”を確認すろと言ったような、異変から見ている側に何が起きたのか具体的に知らせるまでに『間』があるモンだ。焦れったいくらいに具体的に何が起きたのか見せるのは引き伸ばした方が恐怖感を煽れると思うわけですが。今の所、ホント、麻衣が驚く、次のシーンで実際に何が起きたのか見せちゃうと言うような演出なので、全然怖く無い。むしろ下手すると気が殺げる。驚かせるのだったら麻衣の驚いた表現抜かしていきなりポルターガイスト・シーンへ持って行った方が良いし、中途半端な印象が抜けないです〜〜〜。
さて、ホラーへのこだわりはこの辺で置いといて、今回はあやみちゃんを詰問するナルとそれを庇う麻衣のシーンがあります。このシーン、珍しく麻衣にやり込められてバツの悪い思いをしたナルの鉄面皮が崩れる所が見れるんで楽しみ!……だったんだけど、アニメのナルの表情が硬すぎてよく分かんなかった。惜しい。
何度見てもぼーさんやリンさんの方が美形に見えるなぁ。
あ、いきなりナルにもたれ掛かる真砂子はよかったです(笑)。あの如何にも態とらしい所なんかGOOですよ。この回で文句無し、良く出来たシーンでした。真砂子可愛いじゃ無いか。
あー、あー、えー、良い所を探したいんだけど、気になったホラーシーンを思い出しちゃった………。ミニーを燃やす所。燃えてるシーンなく、いきなり燃え殻だけ見せてミニーだけ燃え残ったとか、今度はちゃんと燃えましたって終わらせるのも気になってます。最初のミニーを燃やすシーンは火をつける所とか燃えてる最中を先に見せて、その間麻衣達が遊んでる所とか見せて、カメラをぼーさんへ戻して燃え残ったミニーを見せた方が不気味度が高いと思う。そうしておけばミニーが本当に燃えた所のシーンがあんな感じでもそれ程違和感は抱かずに済んだのにとか………嗚呼、ホラーシーンの見せ方にうるさくてごめんなさい。だって、ホラー大好きなんだもの〜〜〜〜っ(泣)
ホラーと言うより、ミステリーとサスペンスの神様、ヒッチコック監督の映画が大好きです。見ているとドンドン不安になる演出が上手いんだ。ヒッチコック監督並みの演出は望みません、そりゃ贅沢だから。でも、麻衣を驚かせるのでは無く、アニメを見ているこちら側の人間も驚かせてくれるとすっごく嬉しいです。
多少、マンガを中心にしているだけあって時々重要なつぶやき(伏線)取りこぼしているような気がしないでもありませんが、 話は丁寧だと思う。絵も結構頑張っているレベルだと思う。今の所、DVD買っても良いかな〜と思える出来ではありますが、できればも少し、怖がらせる演出を頑張って〜〜〜〜〜〜〜〜っ!。
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6
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人形の家#3 |
のっけ、OP直後の提供のカット画、おい、今回のラストの思いっきりネタバレじゃ無いんですか?とツッコミを入れてみる。だって、どう見ても人形を突き出しているナルの姿だ。麻衣がジーンと夢で会う度に思ってしまう。もっと柔らかく笑ってぇ〜〜〜〜〜っ!
ジーンは『麻衣の妄想、ここに極まれり!』ってくらい優し気なナルを見せて欲しいです。このギャップが楽しいんだし。もう、ジーンの時にはキラキラ透過光飛ばしまくりでOKですよ!。他人です、他人なんです。思いっきり他人で良いンですよぉぅぅぅぅぅ!
綾子はアニメ版だと役立たずっぷりが際立ってますね。今はそれでいいんだけど、ちょっと可哀相な気もする。せめて見た目とは違ってあねご肌の世話焼きタイプってのは表に出して欲しくなってくるなぁ。そして無駄にリンさんがかっこいいなぁ。
ぼーさんの方がカッコ良く見えたはずなんだけど、アニメだとぼーさんよりもリンさんの方の人気が上がりそうだな。今の所メカニックマンとして背景と化していますが、それは原作の小説、マンガ共に変わらないし。
さて、今回大笑いさせてくれたのは昇華する子供の霊。
ええと、感動的なシーンの筈だよね。トミ子ちゃんのお札が光りながら子供の姿になる所は良かったんだけど、トミ子母の画像が興醒めなのと、一緒に浄化されて行く子供達の姿が……!
どうみてもぬけ首。ろくろ首でもイイや。
せめて上半身付けてやればなんぼかマシであったろうに。
あのなかなか泣かせるはずのシーンで笑っちまったじゃないか。馬鹿もの〜っ!
どうやらこのスタッフにホラーの見せ方を期待するのは間違っているような気がして来た。メリハリが無いし、見ている側を怖がらせてやろうと言う気概が感じられない。その所為で感動するところで感動できないし。
あ、麻衣が井戸に落ちたあとで「スカートはやめよう」の台詞なかった?
ホラーがダメダメなら少女マンガ、小説のコンセプトに基づいて原作者が一番薄めた要素の恋愛部分だけでもどうにかして欲しい……その為には夢に出て来るナル≠ジーンをもっと別人強調して欲しいよぅ。
こんなこと思うのは原作から入ったファンの欲と言うものだろうか。
これで絵とかもダメダメだったらばっさり見捨ててやれるのに……って、なんだかおこぶ様編ラストの麻衣と真砂子の会話のようだ。見捨ててしまうには惜しい気もするのよねぇ。
まぁ、ジャンル者として最後まで見取ってやりますさ。
あ、次ぎ安原少年と会えるのか。それはちょっと、いや結構楽しみだ。 |
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