Q1-2
                                                                                                     

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質問:この曲、オカリーナの音域から外れているんですけど、移調すれば吹けますか?

例題として、Farmer in the dell (田んぼの中の一軒家)を使いましょう。

 

Midi クリックすると、曲が流れます。

 

ステップ2=どの調に移調するかを考えます。

ステップ1でのべたように、この曲をオカリーナの音域におさめるために、曲全体の音を少なくとも「半音2つ分」、上げる必要があります。このことをここでは「+2」と示すことにします。

それでは、最高ではどれくらいまで全体の音を上げることが出来るでしょうか?

それには、最高音の方で判断します。今、最高音が「ラ」です。オカリーナの最高音は「上のファ」です。ラから数えて上のファまで6度(半音で数えて8つ分、専門的に言うと短6度)上です。つまり半音で8つ分まで、全体の音を上げることが出来ます。ここでは「+8」と示すことにします。

下の表をご覧ください。簡単のため、長調で考えましょう。今までの考察により、この曲を音域におさめるには、半音で2つから8つ分、全体の音を上げればいいのです。下の表1を見てください。+2と+8 の間で示された、7通りの調へ移調することが可能です。

 

表1


(注意)

重要なのは、濃い黄色でハイライトした1段目と3段目です。
b = フラット、 # = シャープ

段目で、+1と -11が同じ列に書いてあります。半音で11個分下げる(-11)といいうことは、半音で1つ分あげて(+1)から、1オクターブ下げるのと同じです。3段目の2つの記号(b5, #7)と対応しているわけではありません。

3段目の見方は、例えば1列目(+1の列、つまり半音で1つ分あげる場合)では、b5とあります。b5はフラットを5個加えるという意味です。b5と#7の両方がありますが、これらの使い分けは、下に説明がありますが「元の調号との差し引きの計算」をして、最終的な調号が6個以下になる方を使ってください。

 

1.半音で何個分か
  +上げる −下げる
+1
-11
+2
-10
+3
-9
+4
-8
+5
-7
+6
-6
2.専門的な書き方 参考 短2度 長2度 短3度 長3度 完全4度 増4度
減5度
3.増やす調号の種類と数
b = フラット、 # = シャープ
b5
#7
#2
b10
b3
#9
#4
b8
b1
#11
b6
#6
4.元がハ長調だった場合
  移調後の調(日本語)
変ニ長調 ニ長調 変ホ長調 ホ長調 ヘ長調 変ト長調
嬰ヘ長調
5.同上(英語式) Db (C#) D Eb E F Gb
F#

 

1.半音で何個分か
  +上げる −下げる
-5
+7
-4
+8
-3
+9
-2
+10
-1
+11
2.専門的な書き方 参考 完全5度 短6度 長6度 短7度 長7度
3.増やす調号の種類と数
b = フラット、 # = シャープ
#1
b11
b4
#8
#3
b9
b2
#10
#5
b7
4.元がハ長調だった場合
  移調後の調(日本語)
ト長調 変イ長調 イ長調 変ロ長調 ロ長調
5.同上(英語式) G Ab A Bb B

それでは、その7つの可能性のうち、どの調がいいのでしょうか?

演奏を簡単にするには、一般的には、

  1. オカリーナの最低・最高音に近い音をなるべく避ける。

  2. 調号の数をなるべく少なくする。

でしょう。まず1.で考えて、曲の最低音の「下のソ」が「ド」になるようにしてみましょうか?その音程は4度(半音で5つ分、専門的にいうと完全4度)上になります。表1で+5の列を見ると、b1(フラット1個を加えなさいの意味)とあります。例題の曲はハ長調ですので、現在、調号はありません。この場合移調後の調はへ長調(英語ではF、調号はフラット1個)になります。)

次に、2.から考えてみます。もとの調はハ長調であるため、調号はなしです。移調後の調号の数をなるべく少なくしたいですね。+2と+8の間で、加える調号が1個だけの選択肢を探しましょう。3段目を見て、b1(フラット1個を加えるの意味)と #1(シャープ1個を加えるの意味)が+2と+8の間にあります。フラット1つのへ長調は、上述の通りです。シャープ1個のト長調にも移調して、音域におさめることが出来ます。

もとの調がハ長調でなかったらどうなるのでしょうか?

たとえば、もとの調がフラット3つの変ホ長調だったと仮定しましょう。音域の解析の結果、半音2つから4つ分、全体の音を上げることにより、音域におさまることが分かりました。選択できる調3つの調について見てみましょう。

半音2個分あげる場合。

+2の列を見ると、#2(シャープ2個加えなさいの意味)とあります。ここで、フラットとシャープはそれぞれ同じ数で打ち消しあいます。丁度プラスとマイナスの関係に似ています。今フラットが3つで、そこからシャープを2個増やすということは差し引き、フラット1個になります。移調後は、フラット1個のヘ長調になります。

半音3個分あげる場合。

+3の列を見ると、b3(フラット3個加えなさいの意味)とあります。つまり移調後は、もともとフラットが3つあったところに、さらにフラットを3つたしてフラットが6個もついた変ト長調になり、気を失いそうです。

半音4個分あげる場合。

+4の列を見ると、#4(シャープ3個加えなさいの意味)とあります。つまり移調後は、もともとフラットが3つあったところに、シャープを4つ増やすということは差し引き、シャープは1個、ト長調となり、気を失なわなくてすみそうです。

 

順路

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