自作音響器の話
真空管時代からアンプやスピーカーの箱を自分で組み立てた。
最近はやってない。
今、部屋にあるのは長岡さんのスワン型スピーカーと窪田さんのオールMOSFETアンプ。いずれも本の記事を参考に材料費を節約するために適当に勝手な変更を行い、それが私のオリジナルと、まさに、オーディオという自己満足の世界で遊んでいる。
勝手に変更すると記事と同じ性能は出ない。昔は定格が同じなら安いほうとジャンク屋でえたいの知れないもの(オーディオ用でないスイッチング用とか)を多めに購入して自分で測定して、使えるものを選ぶ。カットアンドエラーでだめならしょうがない方式で作るので半導体部品がどんどん壊れる。なんてことをやっていたので怖いもの知らず。

スピーカー箱のベニヤ板もホームセンターで手に入る最も安い下地用ラワンを使用。できるだけのこぎりの使用回数を少なくするために寸法も変更。バックロードの音道が長くなり、多分??低音が伸びているはず??。

アンプケースは木片とブリキ板、放熱アルミ等を成り行きで組み立てる。高域発振起こして苦労したけど何とかなるもんだ。

良いか悪いか、成り行きでできたものに自分の好みの方を合わせる強引さで言えるなら、やはりこれが最高???

出来上がった市販製品はIC化され、非常にコストが安く、性能も良い、寿命も長い。完全デジタルアンプは省エネだ。プラスチックケース、金属ケースに収まったスピーカーも安定感があり、大変良い音を出す。

安く高性能をめざした自作は昔話で、今は不安定さと危なっかしさといった成り行きの面白さをこだわる遊びの世界。

(なんとなくアート、てなわけないか)