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網膜裂孔

1. 網膜裂孔

 2017年3月に入り、急に右目の飛蚊症が悪化、3月3日に眼科受診して見てもらったところ、「網膜裂孔」があり、その部分から出血が見られた。その出血が硝子体に入り、飛蚊症が酷くなっていた。


 網膜に裂け目ができて穴が開いた「網膜裂孔」をそのままにしておくと、その裂け目から水が入りこんで網膜が徐々に剥がれ、網膜剥離が拡がってしまうが、「網膜裂孔」の周りをレーザーで焼き固めることで進行を阻止できる。放置しておくと 網膜剥離に進行し、加齢黄斑変性症や失明などの危険があるとのこと。

 手術はいつでも手軽にレーザー治療(網膜光凝固術)で20分弱で出来るとのこと。早速、その場で手術をお願いし、治療した。

 しかし、これは網膜剥離要因の除去手術であり、残念ながら飛蚊症はそのまま残ってしまう。

 飛蚊症対策として レーザーによる治療は、有効な選択肢として注目されて来ているが、これは浮遊体を完全になくすのではなく、細かく粉砕し、わずらわしさを軽減するレベルであるが、残念ながら保険対象外で、9.8万円(税抜き)/片目と高価である。

2. 次善の策

 次善の策としてサプリメント「ルテイン」が注目されている。
 人間は体を作っている細胞の中に酸素を取り入れ、ブドウ糖などと反応させることで生命活動に必要なエネルギーを作り出している。問題は、その際に活性酸素も生じさせてしまうことである。

 この活性酸素は、同時に組織の中にある脂肪を酸化させることで、次々と毒性の強い物質を作り出してしまう。活性酸素の作用によって細胞が次々と壊され、生体機能が低下してゆく状態が、いわゆる「老化」である。

 目の中でも活性酸素は発生している。人間が視力を維持できているのは、活性酸素から目を守ってくれる抗酸化物質「ルテイン」が大量に存在しているかららしい。

 「ルテイン」はカロチノイドと呼ばれる栄養素のなかでも非常に強い抗酸化作用を持ち、網膜の中心組織である黄班部や水晶体に豊富に含まれることがわかっているという。

 ルテインは活性酸素の害を除去し、目をさまざまな疾患から守る働きをしていることがわかっている。逆に目の疾患が悪化するということは、この成分が不足することから起こるといっても過言ではない。
 ものを見る時は、視界の中心部分に最も光が集中している為、その役割を担う網膜の重要組織「黄斑部」が存在する。

 視力の中心であるという事は、それに伴い視細胞も密集している重要な組織で、もしも、この黄斑にダメージが蓄積してしまうと加齢黄斑変性症や失明などの危険性があるという。

 そうならない為に、黄斑の更に中央部分(中心窩)には、ルテインの一部が体内で代謝して作られ、より強力な抗酸化力を兼ね備えるゼアキサンチンという成分により保護されている。

 しかし、加齢とともにルテイン生成機能などが劣化しており、その対策としてサプリメントでこれらを補充するのが次善の策となる。

 ルテインはホウレンソウに代表される緑黄色野菜に多く含まれているが、ほとんどの人は食事だけでは絶対量(約6mg)が足りない。
 サプリメントのルテインは、マリーゴールドという植物の花弁から抽出する。ルテインの含有量はホウレンソウやケールなどのほうが多いが、これらの野菜には他のカロチノイドが多数含まれており、ルテインだけを抽出するのが非常に困難。
 マリーゴールドの花弁からは、効率よくルテインを分離することができる。マリーゴールドからの抽出法が確立したおかげで、手頃で良質のサプリメントが手に入るようになってきている。

良質なルテイン サプリメントの選択

 ルテインサプリを選ぶ場合のポイントは3つ
(1) 天然のルテインを使用していること。
(2) ゼアキサンチンが含まれていること。
 ルテインとゼアキサンチンを一緒に摂取することで効果は大幅にアップするので、ゼアキサンチンが入っているかどうか、というのが良質なルテインサプリを見分ける上で、最も重要なポイント
(3) 相乗効果が期待できる抗酸化成分が含まれていること
 特にブルーベリー・ビルベリーのアントシアニンはそれぞれ独自の働きがあるので、同時に摂取することで相乗効果が期待できる。
今後は良質なルテイン サプリメントの選択をして、日常のケアに努めることにする。

参考文献:視力回復の研究ノート


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