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太陽電池モジュールの寿命について

 国税局が定める太陽光発電の法定耐用年数は17年である。一般的には期待寿命として、ソーラーパネル20〜30年、パワーコンディショナー10〜15年と言われている。そこで今回、産業技術総合研究所による出力劣化特性評価の実証実験などの情報をもとに寿命検討をしてみた。これはあくまで個人の期待寿命であるが、何らかの指標をもって今後の状況把握の一助にしたい。

 このデータは さるメーカーの資料を漏れ聴いた情報である。
 これによると 我が家で使用の 多結晶モジュールの場合、25年後の出力劣化は わずか -3.92%で、故障率もほぼ0%である。 なるほど我が家も 2010年6月に稼働して 2022年6月で丸12年超になるが、特に劣化の兆候は見られない。

 さらには大学の大先輩、元三洋電機社長の桑野幸徳氏の自宅発電所も、ちょっと古い情報で恐縮ですが2012年7月28日に20周年を迎えたこのシステムは20年間、ソーラーパネルはもちろんパワーコンディショナーも一度も故障していないと言ってます。 

 また産業技術総合研究所の 「出力劣化特性評価実験」 によれば多結晶パネルがそこそこ劣化率が少ないと報告されている。

 一方でソーラーパネルがパワコンに比べて耐用年数が長いと考えられているのは、機器自体に可動部が無く摩耗や故障が少ないことが主な理由に挙げられます。
 さらに、住環境計画研究所が運営するソーラークリニックでは この10年間の50登録家庭用発電所のデータを集計した結果(下図参照)、10年目の劣化率は平均で -2.5% と産業技術総合研究所データの劣化率(-4.4〜-12.4%)より少ない結果となっている。

 ここで我が家の2023年までの年間発電電力を下図に示す。
 なお、参考までに横浜の日照時間を気象庁データより拾ってみると
 となり、日照時間にほぼ比例した出力であることが判る。



 更には 最新情報として2月としての10年間実績を見ると、 先月(2021年2月)、過去最高値を出しており特に 劣化傾向は見られない。

 これらの情報から 我が家のシステムも 30年間は有に寿命を保てると信じることにします。

 また、パワコンに関しては一般の電子機器イメージで想定し、メンテナンスに心掛けるが、2019年3月を期に蓄電池システムを導入、新規パワコンに取り替えたので10年ほど耐用年数を延ばしてよい。

 これらを踏まえて Sハイムオーナーズ保険で 建物付属機械設備等電気的・機械的事故補償を含め担保し、異常時に対応することにする。

 

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