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室外機の騒音

 高効率・低騒音の大気の熱を水に与え冷温水を作るヒートポンプ式熱源機使用で製造メーカーの C製作所によると
 "運転音は48dB(定格温水暖房能力運転時)。静かな事務所ぐらいなので、ご近所に気兼ねなく使用できます。"とのうたい文句で 快適エアリー、エコキュートを採用した。

 それぞれの機器の騒音仕様は下記の通り。

騒音仕様
暖房時 冷房時
快適エアリー 室内機 41dB 42dB
ヒートポンプユニット 48dB 49dB

中間期 冬期高温時
エコキュート ヒートポンプユニット 40dB 43dB
C製作所のセールストーク


 快適エアリー室外機(ヒートポンプユニット)は Sハウス の設計で従来、クレームは皆無ということで隣家(居間まで約5m)との間に 快適エアリーとエコキュートの室外機を設置した。

 ところが仕様48〜9dBの 快適エアリー室外機音は冬場になり 夜明け時、辺りが寝静まってる時にはかなりの音量で とても静かな事務所レベルとは言えず、隣家からクレームを受けてしまった。
 (即ち、自動車暖機運転もどきの音であろう。)

 室内は防音が効いていて自分では騒音に気がつかない。
クレームを受けて初めて問題を認識した次第である。

 そこで対策として、川を挟んで道路になっていて、騒音が問題になりにくい右側に室外機を移設した。すなわち冷媒管の延長許容長さ一杯(およそ10m)の位置まで持ってきた。
(ベタ基礎の土台コンクリートに追加穴を開けることは鉄筋との兼ね合いでやりたくないため、既存の穴を利用して配管したので、冗長度が出てしまった。)

 こうすることにより隣家までの距離を5mほど遠ざけることが出来、従来の1m程度に比べて騒音低減が可能になった。

 なお、43dB仕様の H製作所製エコキュートは深夜でも特に問題になる大きさではないので従来どおりの場所に設置してある。

■考察
 主観性の大きく左右する騒音につき、ハウスメーカーが特段の提案をせず、それを鵜呑みにして施工してしまったのは大きな失敗であった。
 隣家とは法律上はなんら問題無いが 事は感受性の問題でこのまま放置することはあまりに無責任である。我が家だけ快適エアリーで周りに 不快をばら撒くことはとても出来ない。

 移設作業に入るまでは 稼働時間をずらしての運用で半年ほど経過してしまったが 2月末に移設作業を実施し、"ご近所に気兼ねなく使用"することができるようになった。

この間、ご迷惑をおかけした隣家さんごめんなさい。

 我が家の立地条件では、最初から 今回実施した移設先に設置するのに何の問題も無かったわけで 設計時の配慮不足を大いに反省している。

 また、エアコンメーカーも 省エネで苦労してると思われるが、日本で個人用住宅を前提にするなら 少なくとも騒音は41dB程度に抑えるべく努力して欲しいものである。

■■■後日談


 快適に暮らして10年、エコキュートの経時変化耐力不良により交換の必要が生じた。

 これを機会にエコキュートの室外機も隣家から遠ざけて設置し、隣家へのご迷惑の完全解消を図ることが出来た。

 

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