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めまい予防
〜 自然治癒力をあげよう 〜
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1. はじめに |
2012年、サッカー日本女子代表、なでしこジャパンのMF澤穂希選手が「良性発作性頭位めまい症」を発症したことをご記憶の方は多いでしょう。 |
「良性発作性頭位めまい症」(BPPV)は耳が原因で起こるめまいのなかで最も頻度の高いもので、寝返りをうったり、寝ていて急に上半身を起こしたり、座っていて急に振り向いたり、棚の上のものを取ろうとして急に上を向いたりした時に、急激に回転性の激しいめまいが起こる病気です。
実は私もこれまで何度か発症しております。
これは簡単な頭回転運動で予防、発生時の対処可能です。
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2. 耳から生じるめまいの原因 |
耳の構造は右図のようになっている。
内耳にある三半規管の内部はリンパ液で満たされていて、体が動くとリンパ液の流れが変わります。三半規管には3つの半円形の管があり、互いに90度の角度を持っています。そこでどの方向へ身体が動いているかを容易にとらえることができます。
耳石器には炭酸カルシウムの小さな結晶がたくさんあって、これが感覚器(感覚毛)の上に乗っています。
体に重力や遠心力が加わると炭酸カルシウムの結晶が動き、体の傾きや重力、加速度をキャッチすることができます。
三半規管と耳石器からの感覚情報は前庭神経によって脳幹へ伝えられます。これらの器官、すなわち三半規管、耳石器、あるいは前庭神経に障害があるめまいが耳から生じるめまいです。
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3. 良性発作性頭位めまい症の症状とメカニズム |
良性発作性頭位めまい症の症状 は
・頭を動かすとめまいがする
・頭をある一定の方向へ動かすとめまいがする
・あおむけから寝返りを打つとめまいがする
・バランス感覚が少し悪くなった
・乗り物に酔いやすくなった
・座った姿勢から横になるとめまいがする
・めまいは数秒から十数秒で治まる
・何回か同じ動作を繰り返していると、だんだん軽くなる
・吐き気を伴うことがある
などである。
耳の内耳の中にある「耳石」が、身体のバランスを感知するセンサーの三半規管内に入り込むことで起こる。
前庭器官の耳石器の上には、炭酸カルシウムでできている耳石が多数のっているが、この耳石が本来の位置から外れて、三半規管にある「感覚毛」という部分が揺れることで、脳にその情報を伝える。
ところが、耳石が入り込むと、動いていないときでも感覚毛が刺激されてしまい、誤作動を起こしてしまうという説が有力です。
これが「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」と呼ばれるめまいのメカニズムです。 |
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4. 対処療法 |

実は、耳石というのは新陳代謝を日々繰り返していて、毎日サラサラと粉のようにはがれ落ちています。そうして三半規管内に入ってしまいますが、耳石が小さい場合、三半規管内の感覚毛は反応しません。
めまいが起きるのは、こうした耳石が長時間、同じ場所に集まって大きな塊になってしまうとき。
つまり、耳石が塊になりやすいのは、長時間動かないときや寝ているときです。
めまいを治すやり方はとっても簡単
まず、寝転がった状態で上を向いて10秒、右を向いて10秒、上を向いて10秒、左を向いて10秒。たったこれだけで、塊になった耳石を細かく分散させることができる。
ある病院の調査では、この「寝返り運動」をしたところ、BPPVの患者さんの7〜8割に改善効果があったと言う。
もう一つのめまいを治すワザは、三半規管に耳石を入り込ませないようにするワザです。
そのワザとは、 「枕」を高くすること です。 |
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5. 日常のケア |
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(1)高めの枕を愛用 |
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(2)首振り運動 |
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●寝転ろがった状態で上を向いて10秒、右を向いて10秒、上を向いて10秒、 左を向いて10秒。これを10回で1セット |
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●これを 朝起きたとき と 夜寝るとき2セット実施 |
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参考文献
1) ためしてガッテン めまいは自宅で解決!新発想の劇的改善ワザ NHK
2) めまいナビ めまいの原因を探ろう
3) めまいの即席治療法(良性発作性頭位の治療) (BPPV) |
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