いよいよ、佳境にはいってきたぞ。続きをご覧あれ。
ドリアン食らうの顛末記(その5)

さあさあさあ。

まさに、その果肉が目の前にある。
クリーム色のまばゆい表面から、匂い(臭い)の分子が放出されるのが、
見える位置まで近づいた

が、不思議と匂いがしない。 (ひょっとして、嗅覚細胞が即死状態なのか??)
そんなことはない。イメージが先行しすぎているのだ。
ふと、周りを見ると、家族は固唾を飲んで、私の次の行動を見ている。
「おっと、これは父親の威厳を見せんことにゃアカン。」
トップバッターは決定した。
大きなスプーンを手にしている事に気がついた。
「・・・・・・」
スプーンが果肉に到達した。
勢い余って テンコ盛り状態になってしまった。
後には引きない。
すくいとった。

心持ち手が震えているのが、自分でも分かる。
しかし、家族に知られては非常にまずい。
ウ○コ、違った、ドリアンテンコモリ がまさに口まで数cm!!!!!!

ここで、気絶するという手もある。
D.カッパーフィールドの様に、ドリアンを消し去るという手もある。

しかし、そのような姑息な手段を使える状況ではない。
ドリアンが口まで2cm!
1cm!!
5mm!!!!
1mm!!!!!!
0.5mm!!!!!!!!
0.1mm!!!!!!!!!!
0.01mm!!!!!!!!!!!
(これを延々続けて、話をお終いにするって手もある。)

ついに、口のなかにドリアンテンコモリスプーンが入ってしまった。
ここで、気絶するという手もある。

しかししかししかしだ!!!!

甘い!
鼻から抜けるとろ〜〜りとした、甘美な香り
ネットリ とした南国の舌触り。
しかし、単なる甘さを超越した、異次元の甘さ。
口蓋一杯に広がる、異国の風味。
それが、味覚の神経を刺激し、脳細胞にこの世の物とは思えない
恍惚としたフィードバックをかける。











ここで死んでもらっては困る! 気になる。続きを見るのだ。

仕方無しに、トップへ戻る