地裁八王子支部(提供:亜細亜大学法学部町村ゼミ生による写真) |
辻内さん傷害致死事件 裁判の記録 |
東京地裁八王子支部 初公判(2001.2.26) |
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控訴審(日程未定) |
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2001.12.5 (荒木和華子さん・鈴木茂さんが作成した詳細な報告をもとに中野が概略を作成しました) 今回は証人二名(大沼たかみち氏、小林けんじ氏)の証拠調べが行われました。二人とも小金井署勤務で、8時27分に通信指令本部からの連絡を受けて、事件直後に現場に到着し、最初に被告人に取り調べを行った警察官でした。両名の証言によれば、最初に現場に到着したのは、光町交番勤務の巡査大沼氏でした。大沼氏は、交通事故であるという通報を受けて現場に駆けつけ、被害者の様子を見たあと、被害者のそばにいた水野被告を見つけ、加害者であることを確認しました。その直後にパトカー乗務員の小林巡査部長とともに尋問を続けるうち、被告人が「私が車をぶつけました」と言ったので通常の交通事故ではないと感じて、くわしく問い質したところ、被告人は事件前に国立駅付近で被害者と交通上のトラブルがあったと述べたと証言しました。これに対して弁護人は反対尋問で、現行犯人逮捕手続き書の信用性を問題にして、被害者の服装の色や自転車との位置関係などについて、証人の記憶と手続き書の内容の食い違いを追及しましたが、反対尋問が主尋問の範囲を超えているとする裁判長との間で激しい議論の応酬になる場面がありました。
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