地裁八王子支部(提供:亜細亜大学法学部町村ゼミ生による写真) |
辻内さん傷害致死事件 裁判の記録 |
東京地裁八王子支部 初公判(2001.2.26) |
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控訴審(日程未定) |
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2001.2.26
辻内鏡人さん傷害致死事件第1回公判のご報告
2月26日午前11時より、東京地方裁判所八王子支部刑事1部1係305号法廷において、辻内鏡人さん傷害致死事件の第1回公判が開かれました。 検察側は、起訴状・冒頭陳述において、水野憲一被告(44才)は、平成11年から赤帽協同組合に加入して業務を行っていたが、平成12年12月4日午後8時20分頃、帰宅途中、国分寺市内で車の運転の仕方を注意されて立腹、同25分頃、一方通行路を逆走中に進行方向に自転車に乗る辻内さんを発見、激昂して、時速20kmから30kmに加速して辻内さんを轢いたと述べました。 これに対して、被告・弁護側は、遺族に対して謝罪する一方、暴行傷害の故意の事実はなく、前方不注意の過失であったと主張し、実況検分調書上に記載された被告の趣旨説明および被告の検察調書、幾つかの目撃証言の調書などについて、証拠採用に同意しませんでした。 以上のように、被告・弁護側は傷害の故意について全面的に争う構えを示しました。次回公判では、実況検分調書を作成した警察官の証人調べを行うことになりました。同じ305号法廷で、3月14日、午前10時より1時間の予定で審理が行われます。 なお、辻内衣子さんは、斎藤薗生弁護士を通して以下のコメントを発表しました。 「遺族としては傷害の故意を否定した点は釈然としない。事実関係については率直に認めてほしかった」。 取り急ぎ、ご報告にて。
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