春の星雲・星団めぐり
クエーサー3C273 (おとめ座)


撮影日時:1999年2月13日 24:57〜25:27(露出30分)
光学系:タカハシ16cmイプシロン (530mm, F3.3)
タカハシJP赤道儀+ミード Pictor 201XT にて自動ガイド
カメラ:ビクセンVX-1
フィルム:エクタクロームE200 (+1増感)
撮影地:山梨県大泉村




QSO 3C273/クエーサー
赤経12h 29m 6.9s (2000.0)
赤緯+02°03’07" (2000.0)
見かけサイズ20" 以下
赤方偏移0.158
等級12.8等
距離約25億光年
所属する銀河群-
その他のIDPGC 41121
ハッブル定数 H0=75 km s-1 Mpc-1とし,
標準宇宙モデルより計算される概略値
撮影メモ: アマチュア用の小望遠鏡で撮影することができる,恐らく最も遠い天体のひとつを御紹介しましょう。 春の夜空で最も美しい二重星といわれるおとめ座γ星・ポリマの北西の一角を撮影したものです。 矢印で示した恒星状の天体は,「クエーサー」と呼ばれる深宇宙天体です。 クエーサー(Quasar)とは,Quasi-Stellar Object (準恒星状天体:QSO)の略で,日本語で「準星」とも呼ばれます。 その赤方偏移が光速の90%以上を示すものが多く,私たちから数十億光年以上も離れた遠宇宙に数多く発見されています。 このクエーサー3C273はその中でも最初に発見されたクエーサーで,眼視光度が12.8等で最も明るいものです。 銀河系からの距離は約25億光年と推定されます。
クエーサーはその気の遠くなるような距離にも関わらず,大変明るく見えるために莫大なエネルギーを放出していると考えられていて,私達の銀河系全体の数千倍から数万倍にも相当します。 宇宙創生の初期に生まれた,非常に活動的な銀河の「たまご」の中心核であるなど,いくつかの説が考えられていますが,その正体は現代天文学の謎のひとつです。
クローズアップ 写野中心部の拡大画像

矢印先端の点像が3C273。大望遠鏡では,ジェット状の構造が
中心からのびている様子が可視光でも捉えられる。




Leo II

おとめ座銀河団


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