約2万年前の化石!
「資料は岩手県の歴史シリーズより!」

【ハナイズミモリウシ】

「柏山館遺跡出土石器」
旧石器時代中期の遺跡である。
金ヶ崎町柏山館遺跡からは、
さまざまな、石器が出土している。
この時代の遺跡は、岩手県内では、
わずか、3か所発見されている
だけである。

花泉(金森)遺跡から化石となった
大形の野生の骨が、多数出土した。
今から、約2万年前のウルム氷河期
に生きていた野牛の祖先で、氷河の
発達により、海水が減少して、
陸続きとなった、大陸から
日本へ南下して来たと考えられる。

ハナイズミモリウシとは『ふるさと花泉』の「金森に獣がいたころ」の項で、
次のように紹介されている。

《(金森獣骨遺跡の)発掘は昭和29年にかけて3回にわたっておこなわれ、
またもおびただしい獣骨が発見された。
その中に野牛類の先祖とみられる獣の前頭骨で、のちに「ハナイズミモリウシ」と
名づけられるものがあった。
この名前は発見者の佐々木盛輔さんの“モリ”と地名を組み合わせたものである。》