StarFactory 冷却CCDカメラと今後の開発方針



冷却CCDカメラ




 昨年のCANP終了後、本格的に制御プログラムの作成を行い、秋頃から実用段階に入りました。デモ機を関西の皆さんにお貸しして、機能面で多くの助言をいただきました。
一方、残念なことにFTF-3020の入手が難しくなってしまい、基板は出来ていたのですが、このCCDの採用を見送ることになりました。しかし、大きなCCDを使用したカメラが出来ないのも悔しいので、替わりにKAF-1001Eを使用したカメラの開発を行っています。このカメラは既に製作に入っており、秋にはファーストライトの予定です。


現在のCCDproシリーズは以下のようなラインナップとなっています。
項目 CCDpro-1/-1a CCDpro-2/-2a CCDpro-3 CCDpro-4 CCDpro-5
概要 39万画素モノクロ
冷却CCDカメラ
(NABG/ABG)
156万画素モノクロ
冷却CCDカメラ
(NABG/ABG)
26万画素モノクロ
冷却CCDカメラ
(NABG)
100万画素モノクロ
冷却CCDカメラ
(NABG)
321万画素モノクロ
冷却CCDカメラ
(NABG)
CCD KAF-0401E
/KAF0401LE
KAF-1602E
/KAF-1602LE
KAF0261E KAF-1001E KAF-3200E
グレード Class-2 Class-2
(Class-3)
Class-1 Class-2
(Class-3)
Class-2
(Class-3)



 昨年の発表の後、数名の方から問合せを頂き、改めて調べたところSONY製CCDの入手が困難になっていることが判明しました。そのため、昨年末からTI製のFT型CCD TC237を使用したカメラの開発を行っています。この新しいPLANETproシリーズでは、手持ちのSONY製CCDの有効利用を図るため、旧PLANETproシリーズの基板が流用可能になっています。

PLANETpro-237の特徴
  1. シングルチップ/ダブルチップの2バージョン
  2. VGA解像度
  3. 2段電子冷却 強制空冷
  4. 小型・軽量
  5. オートガイド端子を標準装備
  6. I/O拡張コネクタによりフィルタホイールに対応可能
  7. 高量子効率

項目
PLANETpro-237s
PLANETpro-237d
概要 33万画素モノクロ
冷却CCDカメラ
33万画素モノクロ
デュアル冷却CCDカメラ
CCD TI TC237 TI TC237 x 2




 CCDproシリーズ、PLANETproシリーズの制御用ソフトウェアProImageの開発も引き続き行っています。

特徴
  • 操作性を重視
    • ユーザーが「パッ」と見て状態がわかるように構成
      • 文字情報とグラフィック情報の使い分け
      • 各種制御をフローティングウィンドウ化
  • 簡易測光機能
  • オートセーブ機能
  • マーカー表示機能
  • マクロ機能



現在も機能の追加・見直しを続けていますが、大きな項目としては、秋を目処にオートガイドの機能の実装を行う予定です。



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