ピンポイント

2002/9/30


 本屋によって、久々にCG関連のコーナーを見てみる。
 以前はCG集本を結構買ってたもんだ。

 最初のころは、

どこのパソ通に加入するのがいいか探す
出身パソ通やなんかが書いてある場合が多かった。今だとURL書くみたいなもん。
CGツールを集める
当時はCG描きが作るフリーやシェアのソフトが主流でした。描き方も含め、大事な情報源でした。

 って感じで。

 そのうちCG環境も結構出揃ってきて、 純粋にCGを集めて鑑賞したりテクを盗むためにCG集買うようになっていった。 回線自体はまだまだ細く高く、で、本で買ったほうが安上がりだったのだ。

 でも最近はネットは定額制だし、回線も早いし、 CGサイト見つけるのも大手ポータルまわるまでも無いくらい容易。
 そんなわけで、CG集本なんて買わなくなってしまった。
 実際、私が買ってたCG集のシリーズは、私が買わなくなったころに最終巻となってしまった。単に趣味のCGを集めただけの本というのは次第に見かけなくなっていった。


 それで、本屋で久々にそういうコーナーを見て、 CG集は無いものの、妙に How To 本が多いのに驚いた。
 それほど「絵の描き方」でも「CGソフトの使い方」でもなく、 「CGの描き方」が求められているのか?という驚きもあるが……
 なんというか、非常にピンポイントなのである。

 例えば「白スク水ガール、白いスクール水着を着た美少女CGの描き方(仮称)」 のような。

 これは大げさだけど、そのうちこうなりそうな勢い。
 え?「濡白スク水」まで絞れって?お見逸れしました。

 これ、CG集としてはどうなんだろう。
 今のポータルの「特定の分野で作者を分類」なんかだと、 「メイドロイド美少女」を見たいとかいうニーズには応えられない。 とすると、CGを特定分野で集める、というのは 見るほうにとってはいい感じかもしれない。
 でも How To 本という体裁を取ってるので、 そういうCG集として期待すると中身は結構薄い。CGの枚数が少ないのだ。

 では、タイトル通り、絵の描き方としてはどうだろう?
 中身はほぼ、PainterとかPhotoShopとかでアニメ・漫画・ギャルゲ系の CG絵を書く場合の手順の一般的説明と言っていい。
 CGの描き方としては1冊あればいい感じだ。 すでに1冊持ってれば、その他に「幽霊巫女美少女CG製作テクニック(仮称)」を 買う必要があるかというと、 多分それよりは幽霊や巫女の資料を他で探したほうがうまくいく。
 もっと一般的な「描き方」の本のほうが役に立つことも多いだろう。
 絵の描き方本としては、こんなに沢山あったら市場の取り合いですぐ潰れそうだ。

 んじゃ、資料としてはどうだろう。
 人体のポーズ集とか民族衣装とかの資料は、従来の美術本のほうが遥かに充実している。水着やなんかもカタログとか手に入れたほうがいい。
 でもニッチな目的で集まった資料ってのは結構ないものだ。 例えば「無い乳ツインテール娘CGを描く本(仮称)」なんてので、 ツインテールが具体的にどういう髪のまとめ方があって、 各アングルについて写真があるなら、 必要な本を資料集としてチョイスして複数買うことはあるだろう。
 が、パラパラめくってみたところ、そういう資料性は無い。 ちょっと検索しながらネットサーフィンすれば、 これくらいのCGなら集まるだろう、って程度だ。


 そんなお馬鹿なこと考えながら売り場に立ち尽くしていたら、 何冊も買っていく二人連れが……
 「やっぱりホームページに、イラストが欲しいしな。ちょっと描いて見ようと思って」
 …そうか、CGを見たいんでもなく、CG描きを趣味にするつもりもなく、 Webページの素材を自分で作りたい、と。
 なかなか立派な心がけである。

 これ読んで本当に描けるかどうかはともかくとして、 そういうニーズを満たすためなら こういうピンポイントな How To 本というのもわかる気がするし、 応援したい。
 そう考えると、新しい流行が出れば とりあえずそれさえ描ければいい、ってニーズも結構ありそうだし、 それに応じて「これで作る!CG お隣の双子幼女編(仮称)」などを 出していって数が増えるのもわかる気がする。


 などと一人勝手に納得してしまったが、 本当のところ、誰のための本なんだろう?