すしくいね

2001/2/28


 味噌カツと小倉ネオとかクドそうな話ばかりしてるので意外に思うかもしれないが、 私はけっこう寿司が好きだ。
 たまぁに、昼時にむしょうに寿司を食いたくなる。
 近くのビジネスビルにそれなりな感じの店があるのだが、 高いのでさすがに昼飯にちょっと、というわけにもいかない。 そんな時は近所の100円回転寿司に行くことにしている。


 関東の人にはあまりメジャーではないかもしれないが、 関西では回転寿司というと1皿(2個)100円均一とかのもののほうが むしろ多いくらいだ。
 しかしだからといって、安かろうまずかろう、というのばかりというわけではない。
 シャリを握る機械の性能向上でシャリもそれなり。
 ネタも特に極端に小さいとか薄いとかいうわけでもないのは、 POSによる綿密なマーケティングによる効率化の効果もあるのだろう。
 まぁ、店にもよるけど、コンビニの寿司は食う気もおこらんという私でも食うし、 小僧寿司やアトム寿司よりいけるんでないかい?と思うこともしばしば。

 実際、あたりまえといえばあたりまえだが、 シャリ、わさびで素材の味が生きている、ちゃんと寿司として楽しめるものであり、 昼時ということで回転も速く古い寿司が回ってる事も無く、 大変おとくな昼食となる。


 しかし、しかしである。
 近所のビルにうまそうな寿司屋があるのに、それを横目で見ながら100円寿司ばかり、 というのも悲しいではないか。
 そんな私にも転機が訪れた。

 そのビルでやっていたイベントで、そのビル限定の商品券があたったのだ。
 俺は今、その商品券を片手に握り締め、それなりの値段の寿司屋の前に立っている。
 いや、ランチタイムだからそんなに高いわけではない。
 しかし私にとって、普通の昼食に1000円以上かけている、というだけで快挙といえよう。

 慣れない店で、カウンターに座り、注文をする。
 いろいろなネタが並んだガラスケースのあるカウンターの向こうで おっちゃんが寿司を握って行く。
 回転寿司では味わえない醍醐味。

 そして寿司が出てくる……  なんか、俵型のお結びにネタが貼り付いたような見なれぬ形態。
 いや、これがこの店の持ち味に違いない。

 そして口に運んで見る。
 この味がなく生暖かい感触だけのネタに、 口いっぱいにベッタリとひろがるシャリ、 いや寿飯の酢の香り・味わい……
 そうか、これが高級寿司の味わい……
なわけないわい!

 惨敗である。