さて、最近某市で住民名簿が流出して名簿業者で売られるという事件があった。
ニュースなどでは聞かないので定かではないが、 実はMI6の名簿も流出してInternetでマニアなどの間で広まっているらしい。こうして広がったデータの抹消は難しい。
実際、MI6名簿のページもプロバイダから削除させても、 すでにDLした人が再配布したり別プロバイダで再開したりして 回収の見込みはたたないようだ。
ネットで誰が持っていったかもわからないし、 持っていった人全てに口止めして回るわけにも行かない。 いくら殺しのライセンスを持っている007であろうと それだけ殺して回るわけにもいかないことは想像に難くない。(^^;)
以前日本で一時的にO社の株が急上昇した背景に F社に吸収される話があるらしいと新聞に載ったことがある。 結局事実ではなかったようで、その後O社の株は元に戻る。Internetでは、 「個人」が10万そこそこの設備を購入するだけで世界中に情報を発信できる。 つまり、こういった噂を個人が容易に即日広めることも可能だ。
事実、アメリカでは偽情報でそのような株価操作を行ない 逮捕された例もあるそうだ。
このようにネットで個人が使える力というのは、 使い方によってはそこいらの政府や企業の力より大きいことがある。ここで問題は、Internetを扱う「個人」は大抵その威力に無頓着ということだ。
最も広範囲、高速に情報を垂れ流す手段を用いながら、 「個人」「無料」「趣味」という口実の元いかにも私的範囲のような顔をして、 自分の振るう力の大きさに気づかないフリをする。
その力の大きさは株価を乱高下させ、 MI6ですら収拾をつけられないものであるのに、もかかわらずだ。MI6のエージェントがその力をふるうには 訓練と殺しのライセンスが必要だ。
しかし彼らの活動を危うくするほどのInternetでの情報の力を使うには、 何のライセンスも教育すらも行なわれはしない。
この力がごく普通の個人に向けられたらどうなるか……
流通したMI6の名簿には ジェームズ・ボンドやジャック・バンコランの名前はあったろうか。私は気軽に彼らを敵にまわすことはしたくはない。
それ以上に、普通の人に対する加害者にはなりたくない。