特性曲線


フィルムの性能を示す最も重要なもののひとつが、この特性曲線(センシトメトリック・カーブ)です。
横軸に露光量、縦軸にフィルムの発色濃度と取って示します。
ある露光量以下では光が当たっても発色せず(この時の濃度がカブリ濃度)、
ある露光量以上では、それ以上光が当たっても濃度は変わりません(この濃度を最大濃度)。

横軸の露光量は対数で表し、数値が1増えると露光量は10倍です。
従って、例えば下記の特性のネガフィルムは、光の強さが100倍以上違う被写体でも
表現できる能力があるとこになります。(これをラチチュードと言います)

この曲線の傾き(勾配)を階調(ガンマ)といい、
傾きが急であれば、硬調、すなわちメリハリの効いた絵になる代わりに、ラチチュードが狭くなるわけです。
またより低い露光量で濃度が出る、すなわち高感度であれば曲線が画面左側に移動します。

カラーフィルムでは、光の3原色である、青感光層、緑感光層、赤感光層の
3本の特性曲線を持ってその性能が示されます。