その他の読み物


○楽単(守 誠)
 久々に小説以外の読み物の登場。
 副題に〜楽しく・覚える・英単語〜とある通り、英単語を覚えるための本である。イメージ的には英字新聞が読めるように、政治経済、世界情勢、環境問題から、普段の会話でも使いそうなものまで、ゲーム感覚で覚えるコツが載っている。
 この中で一番印象に残っているのは、lemmonという単語。柑橘系のレモンなのだが、全く違う意味もあるという。それは”欠陥品”という意味。他にもダメな奴という意味もあるらしい。英語と言うのはなかなか奥が深い・・・・。
 さて、この本を読んで多少でも英語を覚えることができたか?眠い朝と疲れて帰る夜の通勤電車の中では、その効果は言わなくてもお分かりでしょう。(苦笑)

○タフな「男」になる80ヵ条(弘兼憲史)
 著者は「島耕作」シリーズの作者なので、御存じのかたも多いかも。
 一応自己啓発書だけれど、エッセイという感じでもある。他の一般的な自己啓発書を読んだ事が無いけれど、やっぱりエッセイみたいなもんだんだろうか?
 読んでみて、「うんうん、全く同感」と思った部分もあれば、痛い所を突かれたなぁ、と乾いた笑いを引き起こした部分もある。でも、自己啓発書って尤もらしいことが書いてあるけど(当たり前か)、実際に実行したり、考え方を変えるのって難しいのではなかろうか。だって、それまで何年も生きて来て、その人なりの生き方・考え方が染み付いてるんだもの。理想と現実は違うよ。そうやって諦めたらいけないんだろうけど。ただ、1つ言える事は、この本に書かれている悪い方があてはまる人、「あの人こそこの本を読むべき」って人は、きっとこういう本は読まないんだろうね。自分の考え方が正しいと思ってるんだろうから。

○もっぷでやんす(中島みゆき)
 これは小説ではなく絵本なのですが、ここ以外に載せるコンテンツが無かったので。(笑)
 まず読みながら思ったのは「いかにもみゆきさんらしいなぁ〜」である。
 世の中には寂しい人、傷付いた人、疲れた人、いろいろいるけれど、誰かが自分のことを見ていてくれるかもしれない。その誰かのためにもう少し頑張ってみようか、という内容。その”誰か”をこの本では1匹のネコが演じている。下手に人間を出すより効果的だと思った。

○チーズはどこへ消えた?(スペンサー・ジョンソン)
 言わずと知れた、自己啓発で様々な企業が取り入れている本。
 前から興味があったが、友人が購入したので借りて読んでみた。
 この本は、まず最初に久し振りに再会する旧友の中の1人が、2匹のねずみと2人の小人の話しをする。その内容は次の通り。
 2匹のねずみと2人の小人が、迷路の中でチーズを見つける。が、ある日そのチーズが突然消えてしまう。ねずみはすぐに新しいチーズを求めて迷路の中を探しに旅立つが、小人はなぜチーズが消えたのか、本当にチーズは消えたのか考え、無くなったエリアから出ようとしない。そんなある日、片方の小人が「このままではダメだ」と思い、もう片方の小人を置いて新しいチーズを探しに旅に出、新しい沢山の美味しいチーズを発見する、というもの。
 そして更にこの話しの後、旧友達がこの物語に対してのディスカッションを行う。
 これがこの本の内容の全てだ。
 この本は、「変化の前触れを敏感に察知し、いざ変化が起こった時にはそれに対応(適応)するために、自分らも変わらなければならない。いつまでも古い環境にしがみついていたら、折角のチャンスも逃すことになるし、そればかりか、事態は悪くなるかもしれない」ということが言いたいのだと思う。
 それは確かに正論だけど、例えば、もし新しいチーズを探すことを恐れる相手が、自分にとって大切な人だったら?一緒に探しに出るように説得する?じゃあもしその相手か病気がケガで動けなかったら?置いていく?自分だったら一緒に残る方を選びたい。
 この本は全てにおいて「新しいものを求めよう」と言っているから変なのだろう。例えば会社などで、新しい作業方法を取り入れて負荷を軽減したり、効率を上げるということであれば大いに共感するのに。



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