ナレーター:ここは、名も知れぬ、寂れた街。
夜の闇の中をひとり歩く、エスの姿があった。

(コツコツ、と靴の音)

エス:ふっ、ニイガタシティーから流れ流れて300キロ。
ここまではさすがのとびうおも追ってはこれまい。

とび:それはどうかな。

エス:な、なにぃ!?

(緊迫感のあるBGM)

(なぜか、エンジン音。もう車に乗っている)
とび:お前との勝負はまだ終わっていない。
決着のつく日まで、逃がしはしないぜ。
人間ロックオンレーザーとはまさに俺のことだ。

(同じく、エンジン音。いつのまにか車に乗っている)
エス:くそ…なんて執念なんだ。
しつこいと女の子に嫌われるわよ。
お前とはもうやりたくなかったが、しかたがない。
いくぜ!

ナレーター:そして、男たちは地獄へのローリングスタートを切った。
ヘルオアヘブン。レッツロック!
(↑ギルティのバトル開始ってこんなだっけ)(←そうそう)
(重ねる音はマリオカートのスタート音)
(ぴ、ぴ、ぴーん)

(ブーン)

とび:お前とのランクの違いを見せつけてやるぜ。
ハイパー5個発動だ!

(バチューン(大往生のハイパー発動音))

エス:甘いな!このカジガヤ市街地コースは
アップダウンとワインディングに溢れた、
市街地とか言いながらぶっちゃけ山道コース。
無謀な加速は死を意味するぜ。

とび:くそぉ!俺のハイパーが通用しないとは…
畜生、これじゃあまともな加速もできねぇ…

ナレーター:エスはじわじわとリードを伸ばしていった。

エス:ふっふっふ、どうやらこの難コースを知り尽くした
俺の勝ちは揺るがないようだな。
あ、バスが来てる。

バスの運転手:次は、東急ストア前。東急ストア前。

(キキー)
エス:バスが出るまで一時停止。
これが狭い道でのマナーだぜ。


とび:ふう、この急な坂を登ったところで
直角コーナーを折れればチェックポイント。
よーしだんだんコースを覚えてきたぜ…
あっ?

バスの中:サギヌマ駅行き、まもなく発車しまーす。
エス:ふんふーん。バス早く出ないかなー。

とび:ああー。追突するー。

キキキキー。
ボガーーン。バーーン。ズガーン。ガッシャーン。
(しつこく爆発)

(交通安全のビデオっぽく)
ナレーター:あのとき。あと一瞬、気付くのが早かったら。
あのとき、もう少しだけ注意していれば。
事故が起こった後に、「たら」「れば」を言っても
手遅れなのです。
往きも 帰りも 安全運転。
赤い看板の日本トラック協会です。


(スタッフロールとか)


青春アドベンチャー・完