エス佐藤について2011


31歳になりました。




2011年になってから、闇雲に働いています。

「闇雲」とは、今を表すのになかなか良い言葉で。

まさに、闇の中で雲を掴むような心地で暮らしています。


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全くもって能力のない自分に、驚き呆れる日々を過ごしています。

自分の苦手な分野、できない部分をこれでもかと知らされる日々を過ごしています。


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金をもらう以上、

金に見合うだけの仕事はしなければならないわけで、

そのレベルに達していない俺は、

必死になってレベルを上げようとしなければならないわけで。


がんばること、一生懸命であること、勤勉であることは当たり前のことで。

これまで、当たり前のことをやらないままずっと生きて来たわけで。



人間として、社会人として、日本人として、

当たり前のことを当たり前にやるべき季節が来たのだと感じています。


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…でもね。


本当は。本当はね。



労働なんか大嫌いだ。

汗水垂らして朝から晩まで働くなんて、まっぴらごめんだ。

仕事のための努力なんて、これっぽっちもやりたくない。



本当は。本当はね。





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好きなことを好きなだけやりたい。

遊びのある暮らしをしたい。

遊びを軸に、遊びの中に労働が包含されている暮らしがいい。


本当は、心の底ではそう思っている。

高い理想だ。高すぎる。それぐらいはわかっている。





去年、やりたいことを一回やりきった。

全力でやった。

できるところまでやりきった。

だから次は、

嫌いなこと、やりたくないこと、できないことをやるフェーズに

入ったのだろうな。



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当たり前のことを当たり前にやるのは、悲しい。

本当は、悲しいんだ。

閉塞感。一生進んでも行き止まり感。

進んでも地獄。戻っても地獄。

悲しい。とても悲しい気持ちだ。


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でも、目の前には働く場がある。

少なくともそれは、不幸せなことではないと思う。

光が差していなくてもだ。

トンネルの先が見えなくてもだ。


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今、これまでに経験したことのないピンチを迎えている。

最大のピンチは、最大のチャンスでもあるはずだ。

やったことのないことをやるチャンスが目の前にある。

大ピンチとともに、だ。



いつだって、敵は自分自身なのだ。

怠けようとする自分。逃げようとする自分。

自分を倒すチャンスだ。

なにもできない自分を、ぐちゃぐちゃに壊すチャンスだ。

壊すんだよ。いっぺん。



ぐちゃぐちゃになるまで。

ぐっちゃぐちゃになるまで。



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ようやく、社会人としての人生が始まったのではないかと感じている。

学生気分でちゃらんぽらんに暮らす日々は終わった。


当たり前のことを当たり前にやるために、進まねばならぬ道がある。

目の前にある。


…道は、長いね。



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2011/4/21…から約1ヶ月後、2011/5/26
自宅にて

エス佐藤(31)






おきば